上の息子が帰ってきた。
クリスマスにまた上京するというから一時的な帰郷であるが、息子がいると家内は俄然活気づく。
出先でワインを選び肉を調達し、息子のために料理を作り、食後は息子を連れて服を選ぼうとガーデンズへとクルマを走らせた。
先々の日についても出かける予定が次々と決まり、年末年始もこれまた楽しい企画で盛りだくさんとなった。
帰省するなり親に引っ張り回され、西大和の友人らと会い、彼は忙しいことこの上ない。
が、歓迎してくれる人が大勢いるというのは素直に喜ぶべきことだろう。
もちろんこれは東京でも同様。
ワールドカップサッカーを西大和の同級生らと夜通し観戦し、来春同じ商社に就職する仲間と集まって飲み食いし、慶応の仲間との結束も固い。
中高の友だちと向こうでもこっちでも仲がいいのは二男と同じで、だからもっとも肝心な点で西大和も星光も似たようなものと言っていいだろう。
このことについては、昔の日記で書いたとおりだとつくづく思う。
東京で暮らし多くの出会いに恵まれ、振り返ってみて、こうでしかあり得ない最良の道へと彼は彼で真っ直ぐいざなわれてきたような気がする。
だから、あちこちで受ける「歓迎」は、これでいいのだという「正解」のサインと見て取っていいのではないだろうか。
四年前、入学式が行われたのは、元号が令和と発表された直後のことだった。
早いもので三月には卒業式を迎える。
あっという間だったが実に中身濃厚な四年間であったと思う。
そしていよいよ社会人となる搭乗口へと進み、おそらくは近いうち世界へと羽ばたくことになる。
その後についてまわって各地を旅しようと企むこの親は、息子に歓迎されると確信して疑わない。