一週間前に帰省して以降、ほぼ出ずっぱりの長男である。
朝食を食べ日課であるランニングとジムでのトレーニングを終えた後は街へと出かけ、友だちと会って夜まで過ごす。
友だちと一口に言っても複数のカテゴリーがある。
西大和の面々であったり、小学校の同級生であったり、同じ就職先の関西メンバーであったりと、日毎、チャンネルを変えるように様々な世界を横断する。
そして昨夜は、芦屋ラグビー時代のチームメイトと十年ぶりの再会を果たした。
いつかそういうことがあれば素晴らしい。
親としてそう思っていたから、少人数ではあってもそんな集まりがあったと聞いてとても嬉しい。
かつてちびっ子だったとき、一緒に汗まみれ泥まみれになって戦った。
そんな仲間との関係は不滅。
そこで得られたつながりが簡単に消えることなどないのだった。
それぞれチームを離れ別の道へと進み、更に逞しくなった。
十年を経てまた集まる。
なんて男らしい話なのだろう。
この夜、長男を含め三人が集まったという。
ひとりは関学ラグビー部男子で、このほど日本を代表する三大商社すべての内定を勝ち獲った。
もうひとりは関学アメフト部のキャプテンである。
先日早稲田を下し、インタビューの際、泣いていた表情がいまも鮮明であるが彼のバックグラウンドも芦屋ならではといった類の話で、とてもすごい。
この先、各自の道で大いに活躍するに違いなく、だからこの組み合わせが実に貴重で有り難いものと思える。
ああ、なるほど。
芦屋ラグビーはそういう場であったのだ。
十年経って、その存在価値についてより一層理解が深まった。