今回二男が帰省し、その滞在期間は数日しかない。
初日に従兄、祖父、わたしたち両親に会い、そして次の日には何人かの66期と集まる。
だからカテゴリーとして66期は身内とも言っていいだろう。
そんな身内とも言える仲が醸成されたのであるから、大阪星光にやってよかったと心から思う。
二百人弱の生徒数で合宿も含め十代の六年を密着度高く過ごす。
かつ、大学受験など目標も共有でき、それぞれのたいへんさについて共感もできるから仲が深まる。
そんな土壌が大阪星光にある。
同じ学年ならそりゃ当然、身内にもなっていく。
実際の身内といったものが形骸化していく昨今であればなおさらこういった形で人間関係が強固に構築されることは、この世をサバイバルしていくうえでたいへん意義深い。
誰も一人では生きてゆけない。
対社会という構図でみたとき、がちっとした結びつきで連帯できるチームの組成は不可欠なものだろう。
故郷に帰ってきて必ず会おうと思う友人らが何人もいる。
親として心頼もしくほんとうに嬉しいことである。
学業やら部活やら大学生になった後も引き続き充実の毎日を送っていて、皆が皆、忙しい。
そんなぶっちぎりの成長軌道に乗る者らが時間をやりくりし、土曜の夜に集まってそして日曜の朝に解散となる。
毎日学校で顔を合わせた六年間は序章に過ぎなかった。
この先の付き合いの方がはるかに長く、毎日とはいかないだけで、それぞれにとって必須の登場人物として事あるごとに彼らは顔を合わせることになる。