ソウルのウェスティンホテルを待ち合わせ場所に定め、わたしと家内は午前11時に関空を飛び立った。
一方、二男は一足早く午前9時に成田を発っていた。
正午過ぎに金浦空港に降り立って、Wi-Fiをつなぐと二男からメッセージが届いていた。
11時過ぎに仁川空港に到着し、いますでに明洞の街にいるという。
噂には聞いていたがこれほど混むとは思っていなかった。
遅々と進まぬ入国審査の列に並んで草臥れ果て、ああ仁川空港着にすれば良かったと悔いて結局、空港前からタクシーに乗ったときには午後2時を回っていた。
それで待ち合わせ場所をメリディアンホテル近くのサムギョプサル屋さん「肉統領」に変更した。
この4月に家内の妹分に連れてもらい、再訪を期していた店だった。
30分ほどで到着すると店の前で二男が待っていた。
いまアテネにいる長男を除き、ひさびさ家族が集合することになった。
みな空腹だった。
二男が手当たり次第に注文し、まもなく午後4時というところで家内の妹分も現れた。
この4月に会って以来、5ヶ月ぶりの再会だった。
4人でテーブルを囲んでたっぷりと肉を食べ、わたし以外はみな飲んで、すっかり出来上がってから明洞の街をウェスティンホテルへと向いて歩いた。
チェックインを済ませ部屋に荷物を置いて、さあ、旅はこれから。
最上階のラウンジを見学がてらのぞいて一休みし、すぐまたわたしたちは街へと繰り出した。