お酒を飲まない。
それが日常の流れに馴染んではや3ヶ月になろうとしている。
先月の血液検査でガンマGTが79だったから、いまはもっと低く正常の範囲に収まっているのではないだろうか。
お酒を飲まない反動で甘いものに目がない男になってしまったが、体調良く仕事量も増え、なにより一日が長くなったのでいい事ずくめと言っていいだろう。
先日の夜。
スタバに寄って甘い飲み物を頼んだ。
お仕事帰りですか。
お疲れだと甘いものが欲しくなりますよね。
そう話しかけてくれた店員さんの笑顔が実に爽やかで可愛らしく、それでわたしは自身が健全化しているのだと知って嬉しくなった。
お酒の場面でそんな笑顔に触れることなどあり得ない。
読書などに勤しむことができ夜は長く、眠りは深く寝起きもいい。
どこか外で食事する機会も減って、良きルーティンがますます強化され、この好循環は必ずやわたしを良い所へと連れて行ってくれるに違いない。
そう確信できる。
残り時間をいいものにしたい。
ふとそう思ってお酒をやめたのであったが、それで生まれた余白は思った以上に色鮮やかなものになった。
お酒を飲んでぼんやり気抜けするより、思う存分「わたし」になれる。
仕事に旅行に運動にと「わたし」であることの充実度が増していく。
その味は、実にとっても甘いのだった。