結局、他に行く所などどこにもなかった

泳ぎ終えて麻布台ヒルズ方面へと歩いた。

泳いだから空腹の度が強まって選択肢に中華があがった。

 

去年のクリスマスは青山の希須林で夕飯を食べた。

麻布台にも希須林があったから覗いてみた。

 

満席だった。

一時間ほど待たねばならないという。

わたしたちは名前と電話番号を伝え、そこらをぶらりと歩いて順を待つことにした。

 

各フロアを徘徊するうち一時間などあっという間に過ぎていった。

空腹が限界近くに達していたからかなりの量を注文することになった。

 

何を食べても美味しい。

わたしたちのなかで希須林の評価はただ上がるばかりだった。

 

食べ過ぎたから帰りも歩こう。

六本木ヒルズを経由することにし、家内とともにひたすら歩いた。

 

立ち並ぶ街路樹が光り輝き、その向こうに東京タワーを望むエリアには人だかりでできていた。

一瞬そこに混ざって記念写真を撮り、さっさとわたしたちは退散した。

 

歩数をみると2万を超えていた。

森ビルが手がけたプロジェクト群のなかを歩くだけで、かなりの歩数になったということである。

 

で、思うのは、一体この夫婦で歩いてこれまでどれだけの歩数を刻んできたのだろう、ということだった。

 

「ともに歩む」といった言葉は比喩的に用いられるが、文字通りわたしたちは共に歩んできた。

歩数として振り返れば、そのボリュームは果てしない。

 

どこをどんな風に歩いてきたのか。

積み重ねてきた道のりはあまりにも膨大で、反芻すればその奇跡にちょっと胸が熱くなるといった話だろう。

2024年12月7日夜 東京エディション虎ノ門から麻布台ヒルズへ

2024年12月7日夕飯 希須林 麻布台

2024年12月7日 六本木ヒルズのイルミネーション