朝4時に出発。
家内に空き瓶のゴミ出しを頼まれるが、うちには春休み中の息子たちがいる。
何のために腕っ節の小せがれが二人もいるのさ。
従兄弟が泊まりにきていて、普段とは違う部屋に布団を敷いて狭いのに従兄弟挟んで横並びで寝る不細工な子熊君らの顔が浮かぶ。
空き瓶など物の数ではない。
どんどん大きくなっていく。
頼もしいこと限りない。
子宝と言うが、家内は、何と言うのだろうか両手に鐘太鼓、運慶快慶、虎と龍、飛車と角、これはもう老いてますます楽しい。
老いることと引換えに、子らが更に目覚ましいほどに男っぷりをあげて行く。
我が家は、子らがある限り老いの寂寥とは無縁だろう。
今夜は阪神中日戦。
長男にとっては1年ぶりの野球観戦。
時は巡って、ちゃんとまたタイガースを応援できるのだ。
昨晩、鷲尾先生と夜中まで差しで飲んでいたので寝不足気味だけれど、子らのことを考えると楽しく元気になってくる。
客観的には不細工だけれど、その不器量が愛くるしい。
親バカ満喫の春である。
何と幸福なことだろう。
鷲尾先生と飲み始めると、真剣そのもの仕事の話になる。
医師としての矜持と職業観は真摯なまでに誠実で、私自身も相当に触発される。
来院者一人一人に誠心誠意コミットする精神性があればこそ我が町誇る鷲尾耳鼻咽喉科である。
甲子園口の縁ぐちのハイボールはとても濃い。
お酒がすすむうち、子供の話になる。
子らが向う先行きを思えば思うほど、第一関門として強く立ちはだかる親父とならねばならない。
ますます強い親父を目指すぶつかり稽古として、収穫盛りだくさんの酒席となった。
またのお手合わせ、楽しみにしています。
書類は全て整った。
四月からひときわナイスなFMココロを聴きながらこれから各地一巡り。
寝不足だけれど、辛くとも何ともない。
昼に何を食べるか、何時に仕事が切り上がるか、そんなことを考えるとウキウキしてくる。