カウンターにずらり星光33期の仲間が座り甲陽メンバーもその夜ばかりは星光風に染まって、究極の美味さで歴戦のグルメたちを絶句させてきた「こいき」の寿司をついばむ。
ビール数杯で、それぞれの胸襟が解錠されていく。私もそう。
平素の社会生活では口の端にもあげないような話題を繰り出し、自虐的な話まで開陳し、呵々大笑い。
なにもそこまで、とひとり後味の悪さを噛み締めホテルのベッドで寝返り打つ夜半ではあったが、中学高校の頃の私はそのようなキャラクターであったのだろう、と思い当たる。
日頃はまともな社会人として振る舞っていても、かつてのわんぱく等が集まれば、瞬時に当時の役割に戻ることになる。
だからこそ、昔なじみと集う事はやめられない。自分がどんな人間であったか思い出す、よくよく考えればこれは結構楽しい事であろう。
稚戯にも等しいノーガードの雪投げ合戦、お手合わせしてくれるのは同級生をおいて他にない。