KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2011-01-01から1年間の記事一覧

帰巣願望

去り行く2011年、この年は、男子校仲間との飲み会がいよいよ「定例化」した端緒の年として記憶されるだろう。 これまでちょこちょこ飲み会は催されてきたが、頻度としては稀であった。 それが40過ぎの同窓会などを契機に、交流のペースがぐんと一気に増大し…

記念写真

たいてい朝は、心臓バコバコになってハッと起き出す。 完遂されるべき仕事達が、デスクへと手招きし、もっと眠っていたいとカラダは抵抗するけれど、何だか分からないまま動悸強まり起き出さずにはいられない。 仕事に着手すべき時刻が迫ると心臓が鳴り出す…

太っ腹

デスクワークがもっぱらであっても、書類作成はカラダを資本とする肉体労働である。 最も酷使するのは、背骨を二画目とし川の字をなす僧帽筋だ。 ここが鉄板のように強くないと、常時祈るように頭垂れ書類作成する姿勢は継続できない。 長時間労働など土台無…

雨にうたれて

イングランドでUEFA欧州選手権が開催されていた頃、半月ばかりモロッコを旅した。 旅の記憶の各シーンに、サッカーのテレビ中継が、まだら入り込んでいる。 ロンドンから空路タンジェールに入り、海から内陸へ、そして海へ至るという旅だった。 モロッコで海…

決勝戦観戦

決戦の日を迎えた。昨日は、午後練習で3時間みっちり灘浜グランドを走り、クルマで小一時間仮眠後、平素通り夜まで浜学園で勉強。あれやこれや考え寝つき悪いかと思いきや、瞬く間眠りに落ちそのまま9時間は寝続けたのではないだろうか。今朝家内は、我が…

波しぶき満喫

老人ホームの竣工式が昨日奈良の池部にて行われ、錚々たる面々の末席にてその式典に参加してきた。 池部の地について父から聞いた話がイメージ喚起し、式に臨む感慨はとても深いものとなった。 遡ること60年以上前、まだ幼い父は今は亡き祖母(父の母のこと…

絵にならない

仕事柄いろいろな役所を回る。 市区役所、府庁県庁、労働局、年金事務所、職安、労基署そして準役所とも言うべき独立行政法人など出入りする場所はバラエティに富む。 各地各様お土地柄あるけれど、大阪市内およびその周辺は独特である。 あくまで、私の主観…

尼崎大物・たかおか歯科クリニック

たかおか歯科クリニックは、尼崎の大物駅に隣接する。 高岡院長は、星光33期同期であり、音楽の歌唱テストを一緒に歌った仲でもあり、家も西宮で近所、そして何より名医である。 歯学部では日本一、名門国立の東京医科歯科大学卒、後進の指導にもあたりつつ…

いよいよ決勝

昨日、第29回兵庫県ラグビースクール大会5年の準決勝「伊丹ラグビースクール対尼崎ラグビースクール」の一戦を観た。 神戸ユニバ記念競技場の正面スタンドに陣取って、もう一方の準決勝である芦屋ラグビースクール対宝塚ラグビースクール戦の試合開始を待ち…

月とスッポン

大阪で仕事していて、スッポンかます、という言葉をよく耳にしてきた。 「あいつ、スッポンかましやがった」、そんな言い方で頻繁に使われる。 そんな基本用語を知らないとも言えず、意味は推測するしかなかった。 スッポンの特性から、噛み付いたら離れない…

県大会間近

南森町で仕事が1時過ぎに一段落し、気がつくと空腹だった。 昨日に増して更に冷え込んでいる。裾元から冷気が入り込んでくるかのようだ。 通りの向こうに「回転寿し」という緑の看板が見える。 おや、新しい店ができたのかと、冬眠前の熊みたいに一目散駆け…

誕生日メモ

日記も滞るほど、やることが引きも切らない毎日だ。 日々の移ろいが早過ぎて、子らが誕生日を迎える時期であることをすっかり忘れてしまったかのようである。 もちろん、忘れる訳がない。 長男の誕生日は2000年11月1日、二男が2002年12月8日。 11月から12月…

狙い球を絞る

武庫川では地元中学陸上部のマラソン対抗戦が行われ、色とりどりのノボリがあちこちあがり活気にあふれていた。 「苦しいときこそ、ペースをあげろ」といったノボリの字句に目をやりながら、ゆっくり走る。 中学生の集団が、顔見知りのご老人に大きな声で挨…

危機管理心得

金曜の夕暮れ時、ミナミの名店「英ちゃん富久鮓」は、秋雨降り続くせいかお客もまばら。 老舗の趣に浸りつつ、雨音間近のカウンターにて男3人で飲む。 飲食店経営の社長が、幼馴染であるクニちゃんの昔話を始める。 クニちゃんは真面目な男である。 ただし…

中学受験と勝ち負け演出2

つづきである。 塾での勉強など、「答えのある問題の勉強に過ぎない」し「詰め込み教育」でしかない、若年から染まるのは有害だという説も聞かないことはない。 しかし、当の内容を知れば考えが変わるだろう。 塾でやっていることは相当に高度だ。 理科は、…

中学受験と勝ち負け演出1

甲陽出身の友人と話していて、学校の雰囲気が星光とずいぶん違うのだなと印象深かった。 甲陽は星光とは比較にならない程、難しい。 ここ阪神間では甲陽は巷間話題にあがっても、星光などちょっと顔あからめて、それ何?と首傾げられる存在だ。知名度、偏差…

きけん立入禁止

金木犀の香りに微か包まれ始めた住宅街を抜けて武庫川河川敷緑地を南へ走る。 耳にする音楽はK-POP。野獣系アイドルの2PMだ。 安物ポップスだと言われる向きもあるだろうが、気分がほぐれ元気出るので気に入っている。 ニンニクミュージックと名付けている。…

ええ子ちゃん作戦

大阪の友人と話していて、よく話題にあがる少年が3人いる。 3人とも小学生で同じクラスである。 X君は、乱暴者で通っている。 常日頃から言動が悪辣で有名だ。 のべつまくなし誰かを罵倒し、勢い余って暴力を振るう。 ただし相手は弱い者だけであり、強い…

記憶の鮮度

すっかり秋めいてきた。 朝、クルマの窓を開け休日の市街を走るのがとても気持ちいい。 秋から冬にかけて、人の記憶は深まるようだ。 記憶細胞のようなものがあって、秋気とともに働きが活発になって記憶が強く留まりやすくなる、そんなからくりが備わってい…

アイのムチムチ

子供の頃、ラブシーンは見てはいけないものであった。 場面がキスシーンに差し掛かると、視線のやり場に困ったものだ。 仕方ないので「終わったら言うてや」とオカンに頼み、その間弟と二人文字通り目を覆うのであった。 同じく、出入りする客先の会社で叱責…

はるばる遠回り

三田ラグビーカーニバル観戦の後、熊の郷で湯に浸かり、アウトレットで買物、食事も済ませて帰途についた。 夕刻時、宝塚へ向う中国道は12kmの渋滞であった。 たまらず西宮北ICで途中下車し六甲北有料道路へ向う。 渋滞に巻き込まれるよりは、少し遠回り…

ひょんなところで再会

普段はすっかり忘れていても、心の奥底にある記憶が、ふと蘇ることがある。 今朝、子らを芦屋ラグビーの練習場まで送り届け、ふだんの通り道である43号線を通らず、気分転換がてら少し遠回りして2号線を帰路に選んだ。 数年前しまなみ海道を巡る旅行の際…

主婦の権利

宝塚は一流企業にお勤めのエリートサラリーマン世帯が多いらしい。 宝塚在住の自営業の顧客に聞いた話である。 夏休みが終わり、やっとこれで主婦の夏休みが再開と互いを労い合ったのも束の間、10月の人事異動で奥様方が悲喜入り混じったご様子だという。 …

お墓参り

お盆と正月、春秋の彼岸に墓参する。 先日、時季外れであったが、思うところあって一人で墓参りに向かった。 家族でわいわい向かうのもいいが、厳粛な気持ちで一人行くのも感慨深い。 いつもはクルマで生駒トンネル抜け一足飛びにお墓を訪れる。 その日は電…

一無二少三多

朝から晩まで、全く力尽きることなく仕事し続けることができればどんなにいいだろう。 記録を読み返せば、出力常時100%という訳ではなかったけれど、つい数年前までは、夢見の理想ではなく、それくらいの仕事をしていた。 全く休みなく日の出前から皆が寝静…

エアー大目玉

夜半、叱責の電話を受ける。 枚方の業者さんからだ。 たいへんに厳しい口調である。 その方に叱責されたことなどないので一瞬たじろぐが、瞬時、こちらに非はない、クレームされる落ち度などどこにもないと一筋ぴっしと前後脈絡つながって判断する。 弁明で…

サンタの事情

小5の息子が星新一を読むようになった。 昨晩一緒に風呂に入っていて、ボッコちゃん収録の「悲しむべきこと」について語ってくれた。 サンタが資産家の家に強盗に押し入るという話である。 サンタクロースが実は金に困っているという視点は、星新一ならでは…

サルの惑星

家の前が公園で、町の子供たちが遊ぶ様を見ていて、なるほどこの辺りの少年少女は、礼儀正しく身なりもキレイで、感心感心、知性も大人並、末はどんな大物、はたまたスターになるのだろうと思わせるような、未来の香を存分にたたえた、希望がさんざめき合っ…

舞台裏

先日、ミナミの小さな飲み屋に寄った。 冷えたビールを味わいつつ仕事の兄貴分相手に「熱中症気味でだるい」といったお気楽な話をしていたところ、カウンターの並びで飲んでいた男性が話に入ってきた。 7年前に熱中症で23歳になる息子を亡くしたという。 …

脱「箱入息子」

星光33期同窓会の翌日早朝、芦屋ラグビー合宿場の兎和野高原へ向った。 お盆合宿の最終日である。 遠くから見かけた子らは元気そうであった。 何とか3日間のハードな練習を乗り切り、更に男を上げたようである。 西宮は暮らし良い反面、逆の見方をすれば…