KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

カツカツの度がますます増す世を迎えるにあたって

1肌寒さが幾分和らいだ週半ば、市内各所を電車で巡る。電車がいいのは本が読めること。たまに運転しながら漫画読んでいるお兄さんをみかけるが天下の公道、あんた一人の危なっかしさが他者をも巻き込むかもしれないそのリスクをどうか想像してもらいたい。…

田中内科クリニックでインフルエンザ受けて映画「フェノミナン」を見て感動

1今年最後の三連休が終わった。心にスキが生じるからだろう、休み明けは決まってカラダがだるい。自らに喝を入れつつ始発で仕事に向かう。デスクに座れば自然と起動するはずが、いつまで経っても調子がすぐれない。なんとか騙し騙し昼までの業務を完遂させ1…

お金と人を天秤にかけるメンタリティについて

1日曜午後、仕事場界隈をぶらり一人で散歩する。空は晴れ渡りぽかぽか陽気。一歩踏み出すごとに心がほぐれる。梅田界隈に差し掛かり、買物袋提げた人だかりをすり抜けていく。私自身は繁華街を行くような格好ではない。安物のジーンズに着古したフリース、…

ひんやりとした孤独の肌触りも心地いい

1日曜日、朝の5時。クルマに乗り込む。シャッターが静かに上がっていく。一体これまで何度目にしてきたのだろう。お決まりのシーンで一日の幕が開ける。アクセルを踏みクルマを走らせる。早ければ3時頃、どんなに遅くとも6時までには家を出る。一年365日…

どんぐりの背比べ症候群にアーメン

1今週は連日長距離運転が続いた。年末駆け込みの依頼が相次ぎ日中は東奔西走。いきおいデスクに向かう時間が極端に目減りすることになる。土曜になってようやく日記にあてる時間を捻出できた。午後の課題が早めに仕上がったので久方ぶり日記の上で過ごして…

大事なことだけが大事だと学ぶ

1御用納めにかけて最重要域の業務が倍加し朝から晩まで仕事に埋没する日々を過ごすことになる。この時期においては週単位のタスク管理では立ち向かうべき全貌がグリップできない。グリップできないと焦燥と不安ばかりが募ることになる。A3用紙を2枚つない…

年の瀬の激務を前に映画「海辺の家」を観て一年分の涙流した。

1ふと時間が空いた。日曜午後に生じた凪のような時間。仕事するには既に頭は飽和状態。文字はもうたくさん。しかし、散歩するには寒すぎる。酒を飲むにも早過ぎる。では、映画を観ようとなる。手持ち無沙汰な時間を茫と過ごすより、名作に触れる方がはるか…

冷え込む夜はAMラジオがよく馴染む。

1夕刻過ぎ、仕事場近くの商店街をぶらつく。あれよあれよと言う間、ここも年の瀬の賑いを増していくのであろう。満海で数種の焼き魚を買い込む。カンパチのガシラ、ブリ、塩サンマ、シャケ。幾つかは今夜の酒のお供とし、幾つかは家で誰かしら食べるだろう…

自分がある、これが最強

1仕事の合間、頭を冷やそうと散歩がてらジュンク堂へ向かった。頭冷やすつもりが、外気は凍てつき、ニット帽なしではとても出歩けない。日陰に入るとたちまち体温が奪われる。帽子だけでなく羽織るものも欠かせない。11月中旬、季節は着実に冬へと向かって…

お金持ちと言えるには最低でもこれくらいの収入は必要なのだろう

明け方、なか卯で朝食を食べながら考える。この後でコンビニに寄りコーヒーやらを買い、昼は王将の餃子おすすめランチで節約し、仕事後に風呂入って夜は質素に養老乃瀧で一杯するにしても、ごくあっさり私一人で計5千円かかることになる。土日も祝日もほぼ…

「天人」を読んで子に渡し「下克上受験」に引き込まれ夜眠れない。

1ミスト設定にし噴霧する湯の雫を全身に浴びつつ風呂を洗う。さっきの踏切の光景が蘇る。長距離運転し間もなく家というところ、鳴尾の踏切がなかなか開かない。右側に停車中のバンの助手席にふと目がとまる。柴犬が行儀よく座っている。端正とも言える顔を…

残酷な世であることもまた確かなようである。

1車検終えたクルマを引き取るため今宮駅で降りた。ここで降りたのは生まれて初めてのことであった。日頃寄る店も用事も知人もないし、仕事先もない。夕刻、風が冷たい。空も路面も鉛色。道端のゴミが凍ったように見える。しばらく歩くと左手にクルマ屋が見…

なるようになってきただけの人生

1月曜明け方、余計なことは考えない。やや風邪気味、だるい、体調が思わしくないのが明白だ、しかも頭痛まである。しかし、そんなことに構いやしない。どの道、なんとかなる。そのようにやってきたし、実際、なんとかなってきた。体調悪くても、大抵そのう…

人としての正しい振る舞いを謙虚に学ぶ。

1コインパークの精算機に0円と表示される。故障かと訝しむが、駐車枠を確認すると既に車輪止めのストッパーが降りている。今しがた誰かが誤って私のパーキング代金を精算してしまったに違いない。900円が宙に浮いた。あたりを見回すが、900円を取り返そう…

始発電車は根暗で陰気な日本の縮図

1電車で通勤となれば始発に乗る。いつもどおりホームの最後尾で待つ。その場所でほぼ毎朝、杖を使う初老の男性をお見かけする。右足が不自由なようである。毎回私は、その老人が席にありつけるかどうかやきもきすることになる。始発電車は思った以上に混ん…

ネット世界はウソとアホウの万華鏡

1たまたま早い時間の帰宅となった。長男が夕飯を食べている。色とりどりの天ぷらをサイドに盛ったつけ麺、牛肉の卵とじ、それに野菜スープ。なんて凝った手料理なのだ。それに加えて刺身盛り合わせまで添えられている。こんなものを当たり前のように食べて…

可愛がられるうちにとことん可愛がられた方がいい。

1夕暮れ時の街路、通りの向こう側に知った顔を見つけた。おーい、と界隈の視線を一挙に集めてしまうほどの大声で呼びかけた。まるで子供みたいだと思いつつ、信号を駆けて渡って走り寄った。彼は家族連れであった。美人の奥様に続き、ご子息が「こんにちは…

バカの一員となる日が迫る。

1「26世紀青年(原題 Idiocracy)」は一見どこからどうみてもコメディであり、終始抱腹絶倒となるのだが、見終えた後になってからじわじわと恐怖感が込上がってくる。突き詰めればこれはホラー映画と分類されるべきものであろう。子作りにおいて知的層は慎…

こうして素寒貧な一日が幕を開けた。

1朝5時、真闇な通りの向こうになか卯が見える。飯食う人で席が埋まっているのが遠目で分かる。なか卯での朝食はあきらめ手前側にある牛丼屋に入った。朝食セットを食べるつもりだったのに、なぜだろう、カレーライス330円のボタンを押した。具のないカレー…

ハロウィーンの夜、西宮北口ゆらり屋で串かつ食べて男呑み。

1小雨が降り始めた。フロントガラスに落ちる水滴が寄り集まって景色の輪郭がおぼろになっていく。色とりどりの光が滲んで混ざり合う。忙殺の月末を切り抜けた。沈み込むようにシートにもたれ、腕をハンドルにぶら下げる。大阪から兵庫へと差し掛かる地点、…