KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

秋の入り口のお昼ごはん

月末、移動の途中、実家に寄り母を誘ってお昼を食べた。 昔なじみの店。 下町の寿司屋の暖簾をくぐる。 わたしたち家族にとって、寿司屋と言えばこの店を指す。 ネタが大きく結構うまい。 大学に入って町を後にし、以来各地の寿司屋を巡ってきたがどこと較べ…

嫌よ嫌よも好きのうち

仕事を終えてジムに向かう。 この夜は、インドの名作『Ek Tha Tiger』のダンスシーンをYouTubeで流しながら走った。 手練ダンサーのダイナミックな躍動に動き合わせるかのように走って爽快。 山場に至っては爽快通り越し恍惚。 そりゃ誰だって仕事後こぞって…

不安が雨のように降り注ぐ

慣れっことはいえ、負荷大きい日は前夜から重苦しい。 そうと察してのことだろうか。 この夜、家内が繰り出した夕飯メニューはどこまでも軽かった。 ぷっくりふわふわの原木しいたけ。 ピーナツバターつけて食べるにんじん。 きゅうりの漬物。 これでは力が…

めでたくも弛緩しきった日曜日

久々、仕事の手が空いた。 時間を愛おしむかのように深く呼吸し、朝の時間を過ごす。 コーヒー飲みつつ新聞を読み、眠くなってはソファに寝転ぶ。 映画を流し横目で観て、夢と現を行き来する。 この日に限っては向こうに行きっぱなしでも何ら差し支えない。 …

僅差で決着がつく

たまたまクルマで通りかかった時間がラグビースクールの集合時間と重なった。容赦なく熱射降り注ぐなか、少年たちがバスの前で列になっている。 その様子を横目に通り過ぎつつ、家内と昔話になった。数年前、小5だった二男も当時その列のなかにあった。 塾…

何ごとも捉えようであり考えよう

予約が早ければ早いほど旅費は安くあがるようだ。 その代わりキャンセルすると高くつく。 年明けの旅行については家内に任せっきりであった。 細切れで何か聞かされたような気もするが、心ここにあらずで右から左、気のない相槌を返していただけのように思う…

ポーカーフェイスなカメ吉の歩み

盆が明け、時間の流れがまた急となった。 アクの強い業務が立て込み一戦交えるごとに気分は満身創痍。 が、たんたんと毎朝決まった時間に起きルーティンこなして仕事に臨む。 駆け出しの頃であれば泣き言の一つや二つ並べたであろう。 そんな頃が懐かしい。 …

その地にもぐっと人をひきつける様々な表情があった

旅する際、外交的な人が一緒にいれば道中の彩りが増す。 例えば道に迷ったとして、わたし一人だったら困っていても黙して自力で状況を打開しようとする。 ここに家内がいるとアプローチが全く異なる。 彼女はまず真っ先に、人に聞く。 先日旅した上海。 タク…

懐かしの音楽に若き父の姿が刻印されていた

お盆前から始まった工事で淀川大橋が一車線塞がった。夜9時を過ぎても牛歩の歩みとなるためこのところは43号線を使って帰る。 昨晩ちょうど鳴尾の交差点に差し掛かったとき、耳馴染みのあるナンバーがステレオから流れ一気に気持ちが静まった。映画がまだ白…

喧嘩が強くて頭がいい

この夜、メインは焼肉。焼肉用の肉を調達するなら本場がいい。 鶴橋今里方面までクルマを走らせた。 行けども行けども下町の趣き残る界隈である。お高くとまったセレブ風情なら眉ひそめるような街並みであるかもしれないが、ここらは見かけによらない意外な…

Don’t cry because it’s over, smile because it happened.

息子が帰ってくる。そうなると母はテンションがあがるようだ。昨晩から献立考え、おそらくいま料理の支度に余念がない。長男のときと全く同じ。二男を迎えてクルマに乗せて、真っ直ぐ向かうは我が家。風呂を湧かせ、家の食卓に料理を並べる。遠い異国の土産…

2017年充実の夏は、あっという間に過ぎ去った

ジムを終えたとき、連絡が入った。この日、わたしも電車で家内も電車。駅で待ち合わせ、一緒に帰ろうとなった。身支度整え電車に乗った。待ち合わせ場所の通過予定時刻と前列二両目に座っていることをメールで知らせた。電車がホームに入ったとき家内の姿が…

大ハッスルして過ごすのが得だと思う

途中、阿倍野近鉄に寄った。この日、父の誕生日。日本酒を物色する。良さそうなものを選んで実家に向かった。一升瓶抱えて寄るのはこのところの習わしのようなもの。例のとおり何の予告もなく訪れたので両親は驚いた様子だった。夕刻時である。父はさぞかし…

余技を磨いて余生に備える

中国では男60歳、女50歳が定年だという。男女とも寿命が60歳そこそこだった頃に設定された定年年齢なので、平均寿命が70歳を軽く超えるいま、実情に合わなくなってきている。そこで男女とも定年を65歳に引き上げるような法改正が検討されているそうだ。日本…

巨大人口を御するための危機管理

あの数の人間を統制するには、罰金で縛るのが一番なのだろう。上海では、レストランやホテルなど公共性ある屋内空間は例外なく禁煙であり、市街地内部でのクラクションも禁じられていた。百聞は一見に如かず。実際に建物内で喫煙する人を目にすることはなか…

永不止歩“KEEP MOVING”

上海では買い物も楽しんだ。 もはや安かろう悪かろうの国ではない。 世界の工場として機能したかつての裏方役は、経験値を高めモノづくりにおいて自身の付加価値を看板にできる域にまで到達した。 歴史にその価値を裏打ちされた伝統工芸品だけだなく、いまや…

旅がもたらす好作用

結局、飛行機の出発が予定より3時間遅れた。 11:50pm、一日の終わり間際に関空に到着することになった。 機内の窓から見える空港ターミナルは整然とした光を放って美しかった。 日本に着いた途端、不通だったLINEが通じ息子がくれた写真を目にすることができ…

大幅な遅れの真っ只中

最終日の朝もホテルのプールで泳いでコンディション整えた。 悔い残らぬようタクシー駆って小籠包、豆腐料理、各種甘味、ラーメンなど食の行脚に繰り出した。 けずり麺入った鶏ガラのラーメンがあってこれは日本のラーメンに伍するレベルであった。 足つぼ&…

上海の締めは夜景

この日、まっちゃんに上海を案内してもらった。 運河をフェリーで渡る。 見晴らしのいい場所でビールを傾け 夕食は上海蟹のコース料理。 絶品をまっちゃんが振る舞ってくれた。 ハイレベルな美味堪能し紹興酒を飲み干した。 乳がんに対応できる日本人医師は…

日曜日の朝

ホテルのプールのオープンは朝6時。 わたしは一番乗りだった。 天窓から朝の陽射し降り注ぎ水しぶきがキラキラ光る。 監視員以外誰もいない、水の音だけ満ちる空間でたっぷり泳いだ。 シャワーを浴びコーヒー飲もうと近くのスタバを探すが多すぎて訳が分から…

知略家揃いの国

様々な連絡手段のうちGmailはわたしにとって主要幹線のようなものである。 だからそれが不通になると情報が遮断されたも同然となる。 Yahooメールは届くがGmailは音信不通。 お盆の頃合いなのでわたしに向け発信されたメールは閑散としたものに違いない。 実…

夜の散歩

上海の強い光が夜空を照らす。 週末土曜、人混みの分厚さは尋常ではないがわたしたちの足取りは軽い。 桃源郷本店で夫婦横並び、足ツボマッサを受けまさしく嬉しい悲鳴をあげたばかり。 雑技団顔負けの手技により全身すくう疲労全てを抜き取ってもらった。

朝の散歩

早朝から散歩に出た。 家内とともに外灘に向けて歩く。 地元の方々集うような食堂やら屋台で腹ごしらえを済ます。 太極拳するご婦人らを横目に 間もなく上海のアイコン 夜も再訪しようと決めた。

規制は本当のことだった

ホテルのWi-Fi感度が悪いのだろうかと酔った頭で思っていたが一夜明けて気づいた。 ここは中国。 規制がかかっているのだった。 中国ではグーグルもツイッターもフェイスブックもラインもインスタも使えないのだ。 検索ブラウザをヤフーにし、ツイッターはし…

至れり尽くせり

空港のゲートを出るとそこにまっちゃんの姿があった。 いまなら間に合う。 まっちゃんがそう言って前を行きわたしたちはその後をついていく。 最高時速460kmリニアの最終便が間もなく出発するところだった。 まっちゃんのガイドがあってこそ間に合った。 お…

まっちゃんが迎えに来てくれる

まもなく関空に向けクルマを走らせる。ここからしばらくはずっと家内と行動をともにする。だから当分つぶやくことも日記を書くこともままならないという状況になる。そもそもつぶやいたり日記を書いたりといったことは一人であるからできることであり、誰か…

「わたし」というその場限りの現象

お盆休み直前だからだろう。電話の数が減り日々の業務がシンプルになって御しやすくなる。静かであって心穏やか。休暇の前のこの間延びした雰囲気はなかなかいい。業務を終えいつものとおりジムで汗を流し近くの風呂に入ってから帰宅する。こんな夜は映画を…

3人合わせてうちの一門

下の妹家族が今年の夏もまた海外へ飛び立った。毎年毎年、選ぶ場所が興味深い。今回はオーストラリア大陸を半月かけてまわるという。妹夫婦はバカンスを楽しみ、成長過程の子らにとっては見るもの聞くもの全てが糧となる。家族として出会ったからには旅行ほ…

運は味方につけることができる

電車での道中、『逆説のスタートアップ思考』(馬場隆明さん著、中公新書ラクレ)を読みはじめ、「不合理」な方が合理的との第一章から引き込まれ、ペラペラ流し読みするつもりが結局熟読することになった。最も印象に残ったのは第四章。「運」についてまる…

実は幾種類もの時間が流れている

前に座るのは、フリーのコンサルタント。その熱弁にわたしは引き込まれた。コンサルタントが言う。かつては勤め人だった。自分のことをエリートだと思っていた。が、あるとき労基法に目を通す機会があって確信を得た。ほどよく手加減するため。それが労基法…