KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

学歴を信奉するほどナイーブではないけれど

時刻は朝の9時。 鰻の川繁は開店したばかり。 まだそれほどの列ではなかった。 自然と足が向いてわたしは最後尾に並んだ。前日、パル・ヤマトでうなぎ一尾を買ったのはこうして並ぶのを回避するためだった。 しかし、子に食べさせたいと思えば大嫌いな列に…

知ったことがゴングとなった

届いた牡蠣の一部は家内の手によりオイル漬けにされ、その他は揚げられカキフライとなって息子らに供された。 息子らの絶賛の声を聞き届け、わたしたちはクルマを走らせた。 思った以上に肉が売れ備蓄が手薄になったので補充する必要があった。 行き先はパル…

息子が帰ってきた

長男が帰ってきた。 家で食べたいと彼が言うので家内が腕によりをかけた。 タコちゃんがくれたステーキがこの日を待っていた。 4枚全てを惜しみなく家内が焼きそのうち3枚を長男が平らげた。 残り1枚をわたしと家内で分けたが信じられないくらいおいしく…

料理芸人の述懐

いまもって気持ちは10代であるが、老いは至るところに忍び寄る。 例えば細かな事務作業。 もはや往時の精緻さは保てず、短時間ならともかく長丁場になると苦痛を覚える。 振り返ればわたしの最盛期は30代後半から40代前半までであった。 元気さで言えば10代…

西大和に行かせてほんとうに良かった

電話があって駅の改札に向かった。 階段を駆け下りる人波の先頭に家内の姿があった。 改札の柵越し弁当を受け取る。 明け方から仕事する際は弁当を持たずに家を出る。 で、このように家内がときおり届けてくれる。 事務所にていただく。 息子用の食材の余り…

クリスマスと一玉のラーメン

ジャケットもコートも不要。 こんなに暖かい師走は経験したことがない。 身軽な格好で事務所を出て一旦帰宅し、家で家内と合流。 ボディケアとリフレクソロジーを受け終えたばかりの家内は心地よさの余韻のなかにあって陶然としいつもより静かだった。 向か…

欲しいものがあれば自分で何とかする

この日はヨガの帰り。 夕刻、家内が事務所に姿を見せた。 またも一緒に帰途についた。 毎回同様であるが、日によって趣きは異なる。 先日の土曜日は保護者会の帰り。 ややフォーマルな格好で、シックな色合いにアクセサリー類がほどよく映えた。 月曜は買い…

コビ力だって侮れない

クリスマスの買い出しを終え家内が事務所に顔を出した。 サンタからのプレンゼントを職員の子どもたちのため届けに来たのだった。 こんな細やかな気遣いができてこその女房。 わたしでは思いつけないことである。 先日と同様、一緒に帰ることにした。 魚屋が…

代わり映えのしない日曜日

日曜日の朝。 すでに二男は出かけていて、家はわたしと家内の二人のみ。 師走に入って美食が続いている。 それで家内の生活指導がいよいよ本格化することになった。 朝食は鶏団子の生姜スープのみ。 食後、わたしが運転し向かうはジム。 このところ休日のジ…

もう相手を探さなくていい

事務所に顔を出した家内とともに帰途についた。 途中ビッグビーンズで週末食べる牛肉などを仕入れるがクルマということもあって結構な量を買い込むことになった。 荷物を両手に駐車場まで歩く。 ずっしり重いので骨が折れた。 さっきまで事務所近場のジムで…

結果オーライの求婚

仕事の手伝いに来ていた家内が会議机に座って語学の予習に勤しんでいる。 業務に一区切りついたので、家内を促し一緒に事務所を後にした。 日中の暖かさはどこへやら。 日暮れ後は空気冷たく、袖口や襟元あたりから寂寥のようなものが忍び込んでくる。 商店…

当たるも母親外れるも母親

時刻は正午で場所は天王寺。 先日、二男が仲間を連れて訪れたパゴダ白雲が頭をよぎった。 せっかくなので母を誘ってそこで昼を食べることにした。 わたしは電車、母は自転車で移動し待ち合わせ、30分後にはテーブルで向かい合った。 わたしは冷麺セット、母…

子の帰省は母にとって一大事

明石での業務を終え帰途についた。 この日家内は京都。 フランスで知り合った友だちに合流し食事するのだという。 夕飯の支度はしてある。 家内はそう言うが、おそらくわたしにとって少量。 だから少し食べて帰ることにした。 さて何を食べようか。 楽しい空…

箱を開けるとまっさらな靴が入っていた

夕刻、駅を降りると雨脚が強まっていた。 雨に濡れながら急ぎ足で家へと向かう。 途中、スーパーの前を通りかかったとき、後ろから名を呼ばれたので振り返った。 家内だった。 その瞬間に予感したとおり帰宅後はジムとなった。 雨模様の平日夕刻、ジムは人影…

また来たおなじ道を堂々巡り

息子の帰省に合わせ家を小奇麗にしておきたい。 母という種族はそう思うようでこの日家内は梅田や難波を行き来して買物に勤しんだ。 帰途、家内が事務所に顔を出したとき時刻は午後6時。 軽く一杯行こうと話が決まって、近くにある活菜を訪れた。 熱燗とハ…

光と音のファンタジー

家内がミーちゃんだとすればケイちゃんとも言うべき友人がいて、日曜は揃って名古屋で話題の店を訪ね歩くのだという。 それでわたしはひとり残された。 飛車と香車なら香車が弱く、ケイちゃんとわたしなら後者が弱い。 ミーちゃんとケイちゃんの間にわたしが…

彼氏にしたい女ナンバーワン

土曜朝、家内の作ったタコライスを食べて後、二人でジムに向かった。 一時間半ほどみっちりカラダを動かしてやはり爽快。 息子にいい肉を食べさせたいというので牛萬で各種買い、家で昼食を済ませわたしは事務所に向かった。 当初は二男の試合観戦のため午後…

次にストライクを投げればいい

平穏無事な日々であるがたまにはピンチが訪れその劣勢にストレスを覚えることがある。 そんなとき、マウンドに立つピッチャーになったつもりで状況を捉え直してみる。 9回裏ノーアウト満塁でカウントはボールスリー、絶対絶命。 といったことはなくせいぜい…

いいものはいいという産声のようなもの

総勢9名。 期はバラバラの星光生が円卓を囲んで座った。 豊後水道は魚の宝庫、だからその漁場を挟んで向き合う大分と愛媛は魚が美味いとの話を皮切りに懇親会が始まった。 33期妹尾くんが復調し、数日後には飲酒が可となる。 つまりこの日、妹尾くんの盃に…

この先も見せ場が続く

夕刻、堺筋本町。 三間堂での忘年会の後、いったん事務所に戻った。 時刻は夜8時過ぎ。 灯りがともっている。 年末の大詰め、事務所は稼働中であった。 小一時間で残務を片付け、ではと事務所を後にしたとき二男からメッセージが届いた。 この日が期末試験…

風巻くように高揚感が舞った

帰宅すると家内が玄関で待機していた。 その場で着替え助手席に乗った。 家内の運転で向かうはジム。 グズグズすれば行く気が失せる。 仕事を終えた後の夕刻、スムーズにジムに移動するには間髪入れずが手順の一、つべこべ言わずが手順の二となる。 空いてい…

やがてまもなく両手に花

この日もたまたま実家の近くを通りかかった。 先週、寿司屋が定休日で空振りだったので、再度母を昼に誘った。 今回は無事寿司にありつくことができた。 馴染みの寿司屋なのでいつ食べても懐かしくて美味しい。 母が言うには先日、弟に誘われ二人で焼肉を食…

一枚の写真に目が釘付けになった

二男が出発したのを見届けてから家を出た。 休日の朝、クルマで走るだけで心が浮き立つ。 向かうはジム。 窓の向こうに広がる日曜の青空を眺めながら40分間筋トレし、トレッドミルではサンジャポを見ながらゆっくり1時間走った。 これでこの日こなすべき任…

仕事となれば最強の精鋭

暦で言えば大雪。 土曜の朝も冷え込んだ。 電車がやってくるのが待ち遠しい。 寒さにかじかみ、待つこと5分。 ようやくのこと和泉中央行きの準急がやってきた。 中は暖かく、席はがらがら。 しばし、自身と向き合う時間となった。 鉛色の空の下、街は静けさ…

夜、高雄立花間をメッセージが行き交った

わたしがたまに正宗屋に寄るように、家内はたまに旅に出る。 金曜朝、西宮北口のロータリーまで送ってリムジンバスに乗る姿を見送った。 家に引き返しクルマを停めて出勤し、昼からわたしは京都。 道中、大和西大寺駅の二条庵で焼き鯖そばを食べ業務先に向か…

真実よりは心の平穏

午後の遅い時間帯、一時間ほど間が空いた。 目の前に喫茶店。 そこで書類に目を通すことにした。 禁煙スペースの席に座るが、喫茶店自体が狭いため喫煙スペースからダイレクトに煙が届く。 禁煙スペースというより受動喫煙スペースと言えた。 たかが煙、心頭…

息子はやはり母に似る

慌ただしい日が続く。 こんなときは適宜、沈思黙考の時間が必要になる。 この日、業務の最終地点は阿倍野。 書類のやりとりを終え午後8時過ぎ、ひとり正宗屋に向かった。 カウンターに腰掛けおでんを頼むが、おでんの主だった具はこのとき既に売り切れてい…

均整とは無縁な一生

昼に時間があったので実家に寄って久々母を食事に誘った。 が、あいにく行きつけの寿司屋は休みだった。 火曜は定休と知ってはいたが、グーグルで検索すると営業中との記載があった。 師走だから営業しているのだろう。 いともあっさりその記載を信じたわた…

草ぼうぼうという破綻のサイン

互いが互いのブレーキ役を担っている。 最近つくづくそう感じるようになった。 例えば目を離すとわたしはどこへなり店に入って際限なく食べて飲むが家内がいると人並みで収まる。 一方、家内は子らにおいしいものを食べさせたいとの思いで熱心に食材を吟味し…

知らず知らず充実していた日曜日

快晴の日曜朝、山にでも行こうと家内と意見が一致した。 が、食事の支度や息子の部活の電話連絡などで家内がてんやわんやしているうち、時計は9時をまわり10時をまわった。 もはや山に出かける時間と言えない。 しかしせっかくの好天。 とにもかくにも外…