2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧
1 昨日は日がな一日クルマを運転していた。 運転しつつハネケの「隠された記憶」について思い巡らせる。 緻密に練り込まれおそらくは一義的に構築された作品世界の全景から、非本質的な要素を削りに削り凝縮させるとあのような多義的な光彩放つ作品となるの…
時間が経つほどにしみじみと熊野古道の光景が蘇って来る。 二男を先頭に、家内、そして私の順で尾根伝い列 となり、原生林に自生したかのような路を登り降り延々と進む。 天高く真っ直ぐ群生する針葉樹の合間から隣接する山々の峰が時折垣間見える。 人とす…
新聞に掲載される週刊誌の見出しがあまりに奔放で気味悪く、 真面目だけが取り柄といった堅物が普段口馴染みない下ネタを嬉々として開陳しているようで痛ましい。 画像であれば表層的だが活字となると奥底まで届いて淫靡な想念が固着しかねない。 内面操作に…
秋を思わせる冷気に身を引き締め美しい朝焼けに見とれてさえ仕事の重圧に息も絶え絶え必死に抗し何とか死力尽くして一日を終え家に凱旋したところ主婦らは酒盛りで座る場所はなく屋根裏に引っ込み小皿で小腹埋め手持ち無沙汰かこつ。散会する様子はなくゆっ…
1 連休最終日、夕刻の阪和道上りは入口手前から既に大渋滞であった。 赤いブレーキランプの列がはるか前方に連なり、後方も白い光が絶え間なく続く。 世の中の車という車が総出になってギネス目指し光りの数珠つなぎでもしているといった様相である。 二男…
パワー朝食。 最強の朝食は和食である。 中年になり一層そう思う。 海苔に味噌汁、卵、梅干し、ひじきにおひたし、焼魚、そして炊きたての白ご飯。 近頃では牛丼チェーンでもちゃんとした朝食にありつくことができる。 そのような朝食の提供は社会的にもたい…
駅伝が開催されていた。熊野本宮大社前がゴールである。出店の料理が手作りなので結構美味い。選手がゴールインし始めると、美人どころのお囃子が始まった。
八咫鏡と言えば伊勢神宮所蔵の天皇家秘奥の神器として知られているが、ここ熊野神社の巨大鳥居には、サッカー日本代表の胸に刻印される神鳥八咫烏が鎮座しあたりを睥睨している。日本人として当たり前のことのように子らに八咫烏あしらわれたお守りを購入し…
日本に生まれたからには必ず一度は手を合わせ頭垂れる熊野本宮大社であろう。心洗われ我ら家族はプルル厳かな面持ちとなって霊場の威厳に無言となるばかりであった。
1 土日祝日休んで盆も正月も休んでおまけに有給休暇まで取得して気がつけば年間120日、目を瞑っていても休みが易々と転がり込む休日率3割越えの優雅な暮らしから乖離して幾年月、体型とは裏腹、休日など入る余地のないタイトな日常が慢性化し、年末にかけ…
記憶と忘却の戦い。私は言った身振り手振り交え計2回に分け てそれを伝えたと主張するが相手は聞いてないあんたバカじゃないのの一点張り。分かったもういいよと収束させようにもあんたバカじゃないのと追撃は続く。忘却がパーなら記憶はグーだ。勝ち目はな…
大正から昭和のはじめにかけ新旧の港湾を結ぶ道路として機能し船舶関連、倉庫業者、金融機関の「ビルヂング」が林立するほどに栄えた大阪みなと通りである。昼日中、歩道橋から市街中心方向を臨むがそのような面影はどこにもない。
信号待ち。 ママチャリの後部席に座る女の子が振り返って私を凝視する。 無表情で見返すも凝視を止めない。 それほどの男前でもなければ奇天烈な風貌でもない。 あまりに私が幸福だからであろうかと思い当たる。 信号が変わり遠ざかる彼女に笑顔で手を振った…
帰宅し飲み直していると二男が帰宅した。この所最も帰り遅いのが二男である。皆風呂を終え寝室で眠りにつく。二男がそこにいて長男もそこにいる。子等と毎日会える、それがとても贅沢なことに思えてくる。階下では髪乾かすドライヤーの音が聞こえる。今日も…
玉川の交差点。裸足にサンダル履き、虫取り網を手に持った大柄の青年がクリーニング屋の前にじっと立っている。店舗カウンター上の画面に流れる動物アニメに釘付けだ。店員さんが電話する。アニメ動物を捕獲しに入って来ると恐怖にかられても仕方あるまい。…
わしお耳鼻咽喉科の待ち人数をネットで確認しつつ、それが一桁台となったところで家内が二男を連れインフルエンザ予防接種に向かった。 私はと言えば家がもぬけの殻となった間隙を縫い家内が持ち帰った名店ぶはらのカレーに舌鼓を打つ。 注射終えた二人はア…
二男と待ち合わせる上六へこれから出発。 ここ数日顔を見ていない。 よっと会う瞬間を思い浮かべるだけで何とも満ち足りたような気分になる。 かれこれ十余年親バカ症状途切れることがない。 上六から二男と連れ立ち目的地へ向かい、家内と長男のペアと合流。…
1 友達と一緒に模試受けるから、と申込書を長男が私に寄越す。 中高一貫スーパー模試とある。 お金払っといて、会場は西宮で。 会場は西宮と上本町と学園前、そして京都。 これら地域が連なるだけで象徴的だ。 京阪神の強豪校がぶつかり合う対抗戦のような…
4時間煮込んだ鶏がらスープで豚しゃぶ味わう夕飯であった。男子3人Tシャツ姿となり汗ばみつつ締めの西山ラーメンすする。 一夜明けまだ真っ暗な時間帯。車停めて事務所に向かう。自販機の釣銭口を人目気にせず確かめながらおじさんがふらふら歩いて来る。明…
客でひしめく京橋の岡室酒店にて立ち飲みし用を足すとなれば斜向いの遊戯店の手洗いを拝借する。酔い客が店をはしごし漫ろ歩きし腰までスリット入るチャイナ服着た接待業のギャルが一時的な応援出向なのか3人連れ立って他店へと小走り急ぐ。京橋か十三を訪…
熊野から白浜まで真暗な道をミュートで進む。 寝入っていた二男と家内が目を覚まし会話がポツポツと生じる。 エルトンジョンをかける。 学生時代一人で聴いた 懐かしの曲達が会話に溶け込む。 無知で貧乏だった結婚当初の話題を二男に笑って聞かせる。 温泉…
大阪環状線内回りのホーム。5:57amの電車を待つ。左から丸ビル、ヒルトンプラザ、ハービスと並ぶ。丸ビルと言えばインド料理アショカ、ヒルトンだと33期同期会も行った中華の聘珍樓、ハービスならばゼックス、、、昔はよく美味しいものを食べ歩いたものだと…
高級ブランド店の入口のような構えでありコンシェルジェでも出てきそうな雰囲気であるがここは尼崎たにぐちクリニックである。 世界糖尿病デーを明日に控え、この秋一番冷え込んだ日に谷口院長直々インフルエンザ予防接種をうってもらった。 これで冬場も大…
たにぐちクリニックでの科学的解析と谷口院長の医学的見地から私の一日の摂取カロリーは目標1600kcal上限1900kcalであるべきだとのお達しが出た。そのようなカロリーをイメージするための色鮮やかなレシピ帳まで進呈された。年の瀬迫る夕暮れ時、散髪しつつ…
石油ストーブお目見えの居酒屋。 スルメなど焼いてもらいカウンターに座る。 女子バレー注視していた数席向こうの爺さんが勢いづいたのか今も現役だと武勇伝を語り出す。 余計なことは考えん、わしはホテルではオスとメスに徹するだけやと誰に向けてか誇らし…
1 世相ウォッチを目的とした場合、数々の著述家の発言を集約的に観察できるのでtwitterは実に有用である。 ちょっとした空き時間、流れるタイムラインに耳をそばだて時にはふむふむと納得できるような収穫もあるので無聊かこつよりは遥かにいい。 それで最近…
JR東西線神戸方面。 車内に豪華な身なりのご婦人がお見えだ。 お召し物持ち物身に添える小物まで完全武装まるで原始的部族の式典に出席するかのような出で立ちである。 呪術的な妖気さえ漂う。 装飾的な要素削ぎ落としシンプル佇む時流の真っ向正反対である。…
先週の土曜同様、昨日も家内に連行されプールで泳いだ。自ら時間を捻出しモチベーション高め習慣化を図るよりも受け身の立場で連れられる方がはるかに楽だ。着るものも食べる物も任せてある。余計なことに煩わされることなく仕事に集中できる。前日の田中内…
11月9日、手に取る映画は「善き人のためのソナタ」であろう。 1989年の今日この日ベルリンの壁が崩壊した。 息苦しさ極まる壁の向こう側、心の作用かアートの力か、監視側の権化とも言うべき存在が「善き人」性を徐々に露わとしていく。 心頼もしい変化の過…
阪神尼崎で降車したつもりがそこは大物(だいもつ)駅だった。 大物駅と言えば、駅に隣接し、たかおか歯科クリニックがある。 先日、うちの家内がお邪魔し、仕事がきちんとしていて信頼がおける、と高岡先生に感心しきりであった。 きちんとしているだけでは…