KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

もはや語り合うべきことなど何もない

結局のところ時の流れに撹拌されて、家内の交友関係は至極シンプルに、均一とでもいうべき形へと落ち着いていった。 ちょっと軽目の、浮きに浮いたようなママ友らはいつの間にかいなくなった。 息子たちが中学、高校と経る過程で、周囲に残ったのは地に足の…

その重みこそが価値

休日のアクタを歩くと大勢の若いお母さんとすれ違う。 かつて家内もここにあるアカチャンホンポに足繁く通ったから懐かしい。 着飾って優雅に遊ぶといった雰囲気からはほど遠く、どの母親も必死のパッチといった風に見える。 自らを振り返ってもそりゃそうだ…

昼は大手町にて芦ラグメンバー3人が集まる

もはや夏。 そんな強い日差しのもと歩き回ってクタクタになった。 とてもジムになど行けやしない。 そう思っていたが、夕刻、習慣のなせる業というものだろう、カラダがジムを欲した。 いつもどおりカラダを動かす喜びにひたって、マッサージチェアにて心の…

蓋を開ければただ生きて在るだけの自分

仕事であちこちへと足を運ぶ。 いつしかそこらに行きつけの店ができた。 このところ朝は自分で適当に作って済ませる。 だからあまり美味しくない。 その分いっそう昼食が楽しみになる。 この日は鴫野で以前訪れたラーメン屋を再訪した。 前回はこってりを頼…

心配がコミュニケーションを先導してゆく

昼過ぎに送ったメッセージが、夜になっても既読にならない。 何かあったのだろうか。 少しばかり気になるが、まあそういうこともあるだろう、とそのままにした。 明け方、夢をみた。 ちびっ子当時の二男と風呂に入って、わたしは休日の余韻にひたってくつろ…

吉報はいつも向こうからやってくる

ひとっ走りし終えて思い立った。 さあ、出かけよう。 東京でも名古屋でも。 そう意気込んで家内に声をかけようとするが、引き続きその表情に疲労の色が見えた。 だから土曜の行楽は近場で済ませることにした。 離れていてもまずは息子らのことが先にくる。 …

昔の自分がそこにいた

事務所に入る前に実家に寄った。 父は元気そうで、うちの息子たち二人の近況を伝えると喜んだ。 先日、長男が音頭を取って二男が店を予約し、男3人、女2人のいとこ5人で集まった。 場所が皆のそのときの都合にあわせ赤羽だったというのが面白い。 孫たち…

話す内容をカラダの各所に紐付ける

この日は大勢の人を前に話をしなければならなかった。 長時間であれば参照すべき書面を用意するが15分程度なら手ぶらで何も見ずに喋りたい。 しかし何の用意もなくふとした拍子に頭が真っ白になれば、ことである。 しかもこの歳。 雑念がとりとめもなく去…

積極的に口ごもる

なんであれお手本があると、それをなぞればいいのであるから楽である。 いまどうすべきか。 そんな状況判断が必要になったとき、お手本を思い出せばたちどころに正しい意思決定が行える。 大助花子のする漫才を、かつては漫然と見ていた。 いつかそれが暮ら…

世の中には悪いやつがいる

月曜に引き続き火曜夕刻もジムで泳いで筋トレし、夜は家内が作ったスタミナ料理を食べてノンアルで過ごした。 前夜同様、自室で新聞など読みつつ過去のNHKスペシャルを再生させた。 そしてこの日も新聞そっちのけとなった。 『若者を狙う“闇の錬金術” ~調査…

老いてもバスを借り切って南部で遊ぼう

これから夜へと差し掛かる時刻。 ジムを終えて飲まずに過ごし実に快適。 自室にて新聞などめくりながらパソコンの画面で過去のNHKスペシャルを再生させた。 ふとクリックしたタイトルが『老人漂流社会 終の住処はどこに』だった。 まもなく視線は新聞から画…

なんの予定もない日曜日の記録

なんの予定もない日曜日だった。 そうなると決まりきったルーティンどおりに過ごすことになる。 朝、走って、それからジムへと向かった。 たっぷり運動し、たまにはいいではないかと飲み屋に寄ってひとときを過ごした。 隣りが若い女子の二人連れで、互い男…

言うことなしであるが一点の曇りもない訳ではない

親父が言った。 おまえんとこは言うことなしやな。 仕事は順調で夫婦仲は円満。 息子たちも各自難所を無事に切り抜けいい男っぷりに育っている。 なにより家族全員が健康で日々明るく元気に過ごしている。 確かに言うことなしであり、これ以上なにか望むとす…

元はと言えば「思い」に行き着く

週末の金曜、起きてすぐ武庫川を走った。 梅雨に入って曇り空が続いたが、この日は久々に空が晴れ渡った。 日差しが心地良く、水辺の草木からは夏の香りが匂い立った。 今週は月、水、木とノンアルで過ごしたから体調がすこぶるよく、だから走りも快調だった…

存在するだけで高くつく世界

いつのことだったか。 いいかっこしようといった気持ちが消えた。 あれからいったいどれだけの月日が流れただろう。 気軽に付き合える人ばかりに恵まれ、等身大の自分で事足りる。 だから何か背伸びしたりいいものを身につけそれで泊をつけようといった必要…

昼過ぎあたり上機嫌が形成され始めた

大和八木からの帰途、突如雨が降り出した。 奈良の地に降る雨が静寂を深め、一帯を清め、眺めているだけで心まで洗われるかのように感じられた。 上本町に着いたとき、雨はすっかり止んでいたので傘を買わずに済んだ。 事務所に寄って業務を片付け、家内が毎…

若造だからちょいと苦しいくらいがデフォルト

東京から戻って大阪での日常が再びはじまった。 月曜は事務所にこもって業務し、夕刻はジムで運動しカラダを整えた。 飲まずに過ごし、夜はたまった新聞を読んで過ごした。 火曜は仕事で遅くなる見通しだったので、朝のうちに武庫川を走った。 前夜慎ましく…

滞在三日目、家族四人が勢ぞろいした

旅先であっても運動を欠かさない。 日曜の朝、ホテル19階にあるフィットネスに向かった。 トレッドミルを使って傾斜を走り、たっぷり汗をかき、部屋でゆっくり風呂に入ってからホテルを出た。 朝の情報番組でフルーツパフェなどの特集が組まれていた。 それ…

二人で過ごした滞在二日目

土曜日の朝、目覚めてすぐ家内とともにタワー館へと移動しプールで泳いだ。 こんな都心の20階で泳ぐなど滅多にない機会である。 そう思うから名残を惜しむようにいつもより多目に泳いだ。 それが原因だろう。 ジムで走ってサウナで仕上げ、部屋に戻ったとき…

初日は昼も夜も二男と過ごした

災害級の降雨が見込まれるとの予報にハラハラしつつ、金曜日の朝、東京へと向かった。 昼前に到着し、丸の内中央口で二男と合流した。 ずっしりと肩に食い込むほどの荷物を、黙って二男が引き受けてくれた。 前日家内が仕込んだ料理がどっさりと入っていて、…

この歳になってますますカラダが強くなっていく

連日飲んでジムがお留守になったので、この日はぜひとも運動が必要だった。 木曜は昼過ぎから雨との予報でジムも休みだったから、朝、武庫川へと走りに出た。 雨が迫っているから、朝の空気がより一層匂い立って清々しい。 そんななか走って快調。 走ること…

引き続き青春真っ只中

明石に幾つか顧問先があり、火曜、水曜と当地での業務が続いた。 別々の業者であるが、この双方を受け持っているというのは、大阪の個人事務所として結構すごいことだと素直に思える。 火曜は事務所に女子職員を残し、男子職員を引き連れた。 トリオで業務に…

あの物理の先生には広い世界が見えていた

では、食事に行こう。 みなを促し、わたしは浴衣とスリッパのまま部屋を出た。 息子が言った。 ホテルやのにスリッパでええの。 わたしは言った。 温泉ではこれが正装になる。 修学旅行のときのこと。 息子はスリッパのままホテルのレストランにずかずかと入…

幾つになっても宴のあとは物悲しい

早朝から朝風呂に入り、家族で朝食も楽しんだ。 心ゆくまで有馬温泉を堪能し、しかし日常へと戻る時間が刻一刻と迫りつつあった。 息子は午後に66期の友人と神戸で会ってそのまま東京へと帰る。 神戸まで家内がクルマで送るという。 だからわたしは家族と部…

やわらかな闇に包まれる樹木のように

朝9時には帰ってくる。 一報を受け、家内が朝食の支度にかかった。 あれこれ下準備していたから、手際よく料理が仕上がっていった。 二男が帰宅したとき、テーブルにはすでに熱々の料理が並べられていた。 息子が食べる姿に目を細め、食後すぐ、わたしたち…

充実の時間が敷き詰められた帰省二日目

予約枠は2つ。 四ヶ月ぶりの北野坂木下だった。 二男が帰省していたから、当然、わたしは席を息子に譲った。 土曜日の昼、武庫川を走り終えたわたしはジムへと向かい、家内と二男は神戸へと連れ立った。 前日の雨で空気の透明感が増していた。 空は晴れ渡り…

それぞれにとって必須の登場人物

今回二男が帰省し、その滞在期間は数日しかない。 初日に従兄、祖父、わたしたち両親に会い、そして次の日には何人かの66期と集まる。 だからカテゴリーとして66期は身内とも言っていいだろう。 そんな身内とも言える仲が醸成されたのであるから、大阪星光に…

大雨の日に孫二人が前触れもなく現れた

電車の運行が取りやめとなった場合、どのようにして家まで帰ろうか。 大和八木での業務を終え、奈良の地に降り注ぐ激しい雨を窓外に見ながら考えた。 とにかく最短コースで西へ西へと進もう。 近鉄電車、地下鉄千日前線、JR東西線と辿ってどこかで電車が止ま…

見え透いたウソでも褒められれば嬉しい

水曜の午後、時間が空いたのでマッサージ屋を訪れた。 前回同様、オイルマッサージを選んでカラダを託した。 「いいカラダしてますね、何かスポーツされてたのですか」 マッサージ屋ではしばしばそのように声を掛けられる。 説明するのも面倒なので、「いや…

離れていてこそ近くに感じる

午前中、二男はジムとプールでカラダを動かし、そのあとサウナでカラダを整えた。 一緒に泊まっていればわたしも同様の過ごし方をしたはずだから血は争えない。 昼にホテルを出て家内は二男を連れて渋谷の寿司屋を訪れた。 その店は昨年長男と一緒に食事した…