2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
1今年巣立った西大和生は全般的にやや数学が弱かった。あとひと伸び、あとほんの少しというところで大学受験の時期を迎え、結果苦戦を強いられることになった。そのような話を耳にした。西大和と同様、大学合格実績が今年芳しくなかった星光生は英語に若干…
「男と女が戦争したら、絶対女が勝つよね」。「うん、女が勝つ」。場所は芦屋駅前。自転車にまたがって信号待ちする少年らの話が耳に入った。信号が青に変わり遠ざかって行く彼らの背を見つめ同じ男子として心分かち合うような思いとなった。すでに小学生に…
空もまだ明るいうちに帰宅し家内に夕飯の支度を頼む。ニンニクをたっぷり添えたカツオのたたき、めかぶともずく酢、トマトサラダ、酢味噌であえたほっき貝、レバーの炒め物。下ごしらえの済んだ料理が次々登場する。風邪に効くからと梅干し入りの焼酎お湯割…
逃げてもまた巡ってくる。長く仕事していれば誰だって思い当たることだろう。 相談コーナーの長机に腰掛けて、相談者があれば対応する。どんな話が降ってくるのか、その場にならないと分からない。報酬にしても行って座って話して帰ってという時間を考えれば…
この日、長男が学校の友だちを誘って甲子園球場に赴き、森先生から譲って頂いた貴重なチケット4枚分の座席を占めた。三塁側フェンスの手前。まるで近所の公園で野球を見るみたい、グランド真横でのプロ野球観戦となった。が、試合は初回のスミイチで決した…
風呂をあがり窓を開けたままクルマを走らせる。夜気の加減がちょうどよく、風の鳴る音に気持ちが安らいでいく。何の装飾もない無意味な音が単調なリズムを刻んで、なぜなのだろう心地いい。ステレオから流れる音楽の方が余計なノイズに思えてミュートにした…
安息の週末はたちまちのうち過ぎ去ってあっという間、月曜の朝が訪れた。呑気気ままに寝転がっていた浅瀬にみるみる潮が満ちてくる。あれをしなければならない、これも、あっそうあれもこれも、といったようににわかには処理しきれない量の情報が脳内を一気…
買い物帰りの家内を駅で迎える。納得のいく収穫があったようで上機嫌に見える。この日、スポーツブランドの売出しがあって子らの着衣を求めて家内は市内へと出かけていたのだった。買った品々について話を聞きながら夕飯の食材を仕入れるため商店街に向かう…
何でもないような、それでいて生活の実質が伝わってくる話に触れると嬉しくなる。昨夜、部活を終えた二男はまっすぐ西北に向かっていた。とても家に戻っている時間はない。二男の動きを読みその到着時刻を見計らい、家内は動いた。目論見通り。ドンピシャの…
経鼻にて胃カメラを飲んで早一週間が経過した。検査結果の詳細を直に聞くため今日の午後、天六の福効医院を訪れた。いつだって同じ。この日もスタッフ皆の優しい笑顔で迎えられ、一歩なかに入ってすぐ気持ちがほぐれた。誰だってそうなるだろう。彼女らの柔…
メールに返信し電話に対応し業務をこなし人と会い、その合間合間、家内から届くショートメールに目をやる。先日食べた超一級料理を真似て幾つか試作品を仕上げたようだ。お皿に鎮座するそれら作品群が写真となって送られてくる。なかなかの出来栄え。一目で…
駅で待ち合わせ北新地で降りる。かたぎの人間であっても通りを歩くだけで華やいだ気分になれる。北新地は今夜も人で溢れて活況を呈していた。予定より30分も早くに着いた。ダイビルの一階で家内の二万語に耳傾ける。ほどなくドクター・オクトパスも姿を見せ…
視界閉ざされるほどの激しい雨のなかクルマを走らせる。杭瀬あたりで二件立て続けに事故車両を見かけた。豪雨のなか寡黙に回転しているパトカーの赤色灯が路面を照らし不気味さが増す。こんな日はまっすぐ家に帰るべきだろう、そう思いつつも足は和らかの湯…
日曜の夜、夕飯を終え帰宅すると長男が言った。日本はいま北朝鮮に銃口突きつけられているようなものである。それもピストル一丁でといった話ではなく、カラダ中の急所という急所に無数の銃口が向けられているといっていい。断末魔の絶叫とともにその引き金…
ひさびさゆっくり過ごせる週末となった。映画を見る時間も取れる。軽く用事済ませて事務所近くのツタヤに寄った。気楽に眺めて楽しいような作品を幾つか借りた。お昼を過ぎ思い立つ。実家に電話し顔を出す旨伝えた。このところ足が遠のいていた。鈍ったカラ…
充実の3月であったが、一点の曇りもないという訳ではなかった。動き回る日中、意識にのぼることはない。夜ベッドで横になってはじめてそこに意識が向いた。みぞおちの下、胃のあたりに違和感があった。痛みにはほど遠い。しかしほのか静かにジンとくる感じ…
連れられたのは韓国料理「はた坊」。場所は打出。上品な佇まいの店である。カウンターに腰掛け、まずはキリンの生ビール。料理のトップバッターは、前菜盛り合わせプレート。各種美味の品々が彩り豊かに盛り付けられている。プレート一面に凝った心遣いが見…
事務所に戻って、またすぐ出かけることになる。今夜向かうは、芦屋。事業主さんとご一緒しての夕飯となる。どの店へ行くのかまだ知らされていない。昼は腹八分目で済ませてある。家内手製のあんかけかた焼きそば。数えれば3つ、うずら大奮発の美味しい弁当…
朝、目が覚めて日がな一日仕事だけして、夜、家へと帰る。そんな単調な日々が続いている。繰り返されるだけの日常であっても目を凝らせば見どころ満載。その日ふと目にし心に残った場面を日記に記す。書き留めなければたちまち忘れ去られ「なかった」ことに…
桜ノ宮に差し掛かって、車窓から見える景色が一気に華やいだ。ひしめくように立ち並ぶ桜の木のなかを電車に乗って運ばれる。が、まもなく京橋駅。我に返った。傘を差し顧客先へと向かう。 未明から降り出した小雨が止む様子はない。昔、理科で習ったとおり。…
明け方、強い雨が降って、街は冷気に覆われた。花冷えとなった日曜日、満開の桜が凛として見える。宝塚にて終日の業務となったのだが、時折外に出ると、ただそれだけで清々しい。清涼な空気に春の匂いが含まれて、眼前一面が桜のパノラマ。業務の渦中にあっ…
この日は明石にて業務。五年以上継続しているが、何を隠そういつだって緊張のようなものを感じる。 うまくやろう。そんな思いが自分を縛る。 こんなときは、その場面に臨む際の考え方を意識的に改める。 何かを学ぼう。うまくいくかどうかは自らの制御外のこ…
ぶらり本屋に立ち寄ると、レジの前に「進撃の巨人22 巻」「亜人10巻」が置かれていた。この日が発売日であったようだ。ちょうどいい、と手に取った。自分が読むのではない。息子二人が風呂で読む。充実のラインナップを提供し続ける我が家のお風呂図書である…
雨模様であったが、手をかざして分かる程度の霧雨。白熱の一日を過ごした夕刻。降りかかるにまかせて歩くのが気持ちいい。傘を持たず夜の街へと繰り出した。耳にする音楽は、Dark Model - SAGA。ここ数日そのサウンドを耳に注入し続けた。内側にレセプターが…
阪神勝ったで。わたしの顔を見るなり、二男は言った。彼にとってこの日が今季の初観戦。学校の友人らを引き連れて即興のトラキチカルテットを結成、大阪ドームに乗り込んだ。糸井のホームランが鮮烈だったようだ。左バッターが放つ大飛球は美しく、誰だって…
いつものとおり和らかの湯に寄ってから帰宅した。季節はすっかり春めいて、露天風呂では懐かしいような春の匂いを満喫できた。家に戻ってあとは寝るだけなのだが、すんなり寝付けそうにない。ここ最近疲労を覚える夜は滅多にないが、この日は違った。風呂に…
この日が新年度初日。が、初日だからといって未明の時間に元気よく起きられるものではない。沈鬱という名のトンネルをくぐってはじめて目が覚めて、白み始めた空を目にしてようやく気分が明るくなってくる。弁当バッグを携えてクルマに乗り込む。なかには、…
日曜午後、汗ばむほどの陽気に恵まれた。花見がてら家内とウォーキングに出かけた。遠距離ドライブの後は歩くに限る。芦屋から岡本にかけハイソな地域に紛れ込んで歩く。我ら下々の居住域とはまるで趣きが異なる。ひときわ空が明るく広く、街が透明感にあふ…
土曜午後、食材の買い出しに駆り出される。徐々に重み増していく荷を両手に提げて、家内の後について商店街を行きつ戻りつする。この日は完全にオフ。心にゆとりあって、雑念もない。心地いい無心にひたって、商店街の人波に身を任せる。荷物は重いが気分は…
ツイッターでフォローしている写真家からインスタグラムへの誘いがあって試しにアカウントを作ってみた。世界の風光明媚に手軽に触れられ、数珠つながりで数々美しい写真にも出合える。ちょっとした暇つぶしに格好だ。年度末の山場を過ぎ、この週末、時間は…