KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

聚楽園淡路町店にて大阪星光懇親会

台風24号が日本列島に迫る土曜夕刻、生暖かな風が時折そよと吹いて、そこに小雨も混じる。 店の灯りは少なく、いつもより空を覆う雲が分厚い。 薄闇のなか淀屋橋から北浜に向いて歩く。 ほとんど人通りはなかった。 嵐の前の静けさを可視化すればこうなると…

語り継がれる伝説に心から感謝

京都での業務を終え京橋に着いたのが午後6時前。 家内に連絡を入れてみた。 今日は昼から二男の学校の懇親会が阪急グランドホテルで行われていた。 タイミング合えばどこかで待ち合わせし晩飯でもと思ったが、家内はすでにママ友らと二次会の場にあった。 …

秋風に冬を感じる季節

目の調子が良くない。 そう言うので荒本おいだ眼科で診察受けるよう父に勧めた。 荒本駅から歩いてすぐと口で説明するが、近くに行くのが手っ取り早い。 河内小阪から足を伸ばし現地へとクルマを走らせた。 東大阪市役所を過ぎ中央大通り沿い、まもなく大き…

行く手阻まれようが軽々かわすのだろう

改札をくぐると同時、電光掲示に目をやった。次の電車は18:33。じゅうぶん間に合う。ホームは蒸し暑く電車の到来が待ち遠しい。そこでアナウンスが入った。うまく聞き取れなかったが、到着が遅れるということだけは分かった。ホーム上の掲示を見る。遅れは3…

負けることほど楽なことはない

銅で十分。 心からそう思えるタイプなので、インド映画『ダンガル』の父が金メダルだけに執念たぎらせる姿に気圧された。 が、この作品から生きるための基本中の基本を教えられたような気がする。 金、銀、銅。 目指す勝利のレベルに差はあっても勝利は勝利…

ずっと見守ってくれている

朝5時には目を覚まし、作り置きのベーグルサンドを3つ平らげ下の息子は始発で学校に向かった。 まもなく上の息子も目を覚ました。 家内が朝食を支度する。 納豆に目玉焼き、岩手名産とろろ味噌汁、メインのおかずはピーマンの肉詰。 口の肥えた彼は注文を…

新聞の束が消えて時間が浮いた

作業机の端に積んである新聞の束が消えている。 目にした瞬間、気が楽になった。 肩の荷が下りたようなものである。 日頃、新聞を読む時間はない。 ぺらぺらとめくり、後で目を通そうと思う箇所だけ抜き取ってあとは捨てる。 しかし選り抜きの紙面だけでも一…

この母にしてこの子あり

朝、疲れのみえる長男に家内がヘッドマッサージを施した。 雨上がりの空気にアロマの香が溶け込んで、休日の滑り出しが優美なものとなった。 くすぐったいのか時折、長男が身を捩って笑い声をあげる。 それで家内も笑ってわたしも笑う。 家内の施術の腕前は…

奥義最大活用の初秋

ようやくの金曜日。 3連休が間近に迫る。 日々が激務という訳ではないが休みは嬉しい。 9月前半の3連休は何やら用事があって慌ただしく過ぎた。 今回は全くの空白。 手付かずの自由を満喫できる。 その分、解放感が倍増しとなって押し寄せてくる。 雨模様…

北新地纐纈に義父母を招いて夕飯

木曜の夜、義父母を招いて纐纈を訪れた。 北新地に寄るときはいつもレオニダスでチョコを選ぶ。 この夜は家内のためではなく義父母のためにチョコを買った。 待ち合わせ場所はスエヒロ本店の前。 夕刻を過ぎ雨脚が強まってきた。 わたしと義父がひとつの傘を…

最低限の礼節をもって接するに留める

京都での業務を終え事務所を経由し天王寺方面へ向かった。 午後7時に仕事終了。 足はそのまま正宗屋に向いた。 カウンターに座っていつものメニューをなぞっていく。 左右両隣はひとり静かに飲む中年男性。 真後ろのテーブルで差し向かう中年女性の声が甲高…

はじめに鼓動があった

仕事を終えてクルマに乗った。 流す音楽はマイケル・ナイマン。 ランダム設定のトップに現れたのはタイム・ラプス。 出だしからその世界に引き込まれた。 仕事の余韻でざわついた内面が芯から静まっていく。 心落ち着くのは、そのサウンドが心臓の鼓動を模し…

背後に群れ成すツワモノの集団

先日の大阪星光33期卒後30周年二次会。 大北くん、島田くん、安保くんを前に談笑する場面があった。 ふと独り言のように思った。 この三人が本気を出して競ったとして頭脳の明晰さで誰が一頭地抜くのだろうか。 そしてすぐ、背後に群れ成す集団に思いが向い…

性質と役割がぴったりと一致した時間

今回の同窓会でも前回同様、受付と会計を引き受けた。 午後3時頃から受付をはじめ4時に開宴。 この時点で思った以上に神経を使って草臥れた。 遅れて来る者を待つ必要があり、お金の勘定もあった。 会場の外、なかから聞こえる歓声を耳にしつつ札種を分け枚…

何年も何年も当たり前のように一緒に過ごす

きれいに骨だけ残ったサンマが朝食のよき出来栄えを物語っていた。 出された料理を子らは完食し各自の持ち場へと出かけていった。 わたしは家内とともに事務所に向かう。 ちょいと用事を手伝ってもらって、近くでお昼を食べた。 鯖とか烏賊とか真とか。 店名…

凝り固まった認知をほぐして再活性

見慣れた日常が分厚く堆積し、使い回すロジックが固定化していくからだろうか。 50歳手前にもなると認知が小さく凝固して精彩を失ったように感じられることがある。 ある種の最適化とも言えるので差し当たって暮らしに不都合は生じないが、くすんだ認知はフ…

弁当食べつつ思案に暮れた

家内にメールしながら事務所で弁当を食べる。 ヒレカツが美味しい。 そう送ると、山垣の肉をオリーブオイルで揚げたと説明が返ってくる。 このエビは福臨門レベル、何と言う名の料理なのか。 そう尋ねると、エビと豆のニンニク炒めだと返事が届く。 週末に同…

全願望が成就した

13:30と16:00。 この日、出番は2つだけ。 前半はツバメ君を伴い場に臨んだ。 果たして好結果。 初顔合わせの方々も含め意気投合。 食事の約束まで話が進んだ。 強力な味方を得て良き縁が更に広がることになる。 後半はピンで赴き半時間もかからずに業務を終…

数歩の距離の家路についた

お客さんの飲み会の場に顔を出し、数杯だけ飲んで挨拶し帰宅した。 夜風が気持ちよく、コンビニでビールを買って一人で二次会と決め込んだ。 公園のベンチに腰掛ける。 先日の台風の影響で樹木が若干目減りしたように感じられた。 街路灯にも光はない。 空は…

いまがちょうど季節の変わり目

福島郵便局の裏に風呂屋を見つけ、湯に入ってから帰宅することにした。 早い時間帯なのに混み合っていた。 お年寄りの姿が目立つ。 若者らしくわたしは烏の行水で湯を上がった。 外に出ると涼しくて気持ちがいい。 ひんやりとした空気が秋の到来を告げていた…

それこそが生きる理由

日曜日、茨木でフィールドホッケーの国際マッチが行われる。 観戦のため二男は友だちらと朝早くから出かけた。 試合は午後3時。 出発するには早すぎる。 実はその前に皆で映画を観る。 そして観戦後は連れ立ってラーメン。 旅の行程は企画者の趣向によって…

隣のクラスは面白いヤツ揃い

久々何も仕事のない土曜朝、ソファにカラダ預けて韓流映画を2本観た。 『犯罪都市』と『殺人者の記憶法』。 やはり韓流は何を選んでも外れがない。 学校で言えば隣のクラスは面白いヤツ揃いといった喩えになるだろうか。 美男系に興味はないが、泥臭い無骨…

振り返ってみたときには稀少

知らぬうち気疲れなどあったのだろう、思った以上に心身困憊の一週間となった。 金曜午後、京都での仕事が完了し終業。 肩の荷降りて自由の身。 雨模様の夕刻、心晴れてぶらり帰途についた。 乗り換えの際、京阪モールに立ち寄り日本酒を買い求めた。 週末に…

広い場所で遠くを見るのと同じ効果

朝から休みなく煩雑な思考を要する書類作成が続き精も根も尽き果てた夕刻、向かうは福島。 ヘトヘトに草臥れたようなとき、元気あふれる友だちが欠かせない。 福島駅に着いたとき、ちょうど小雨が降り始めた。 シブの会社は駅から目と鼻の先なので傘は不要。…

去年の思い出にひっそりひたる

週末の学祭に備えて手伝いがあった。 それで家内は不在になった。 夕飯の時間まで待てない。 何を食べようか。 わたしは二男と話し合った。 たまにはインスタントでも食べてみよう。 滅多にありつけないので二男にとっては禁断の味。 連れ同士みたいに近くの…

その発信によって救われた

台風接近の朝、7時半から業務を開始し電車がまだ動く午前10時半には終業とした。 わたしは一人事務所に残った。 台風が過ぎた後、クルマで帰るつもりだった。 夕刻頃の帰還になるとそのときは目算していた。 大した台風ではないのかもしれない。 朝方の穏や…

演壇へと進み出るのはこの日から30年も先のこと

依頼の電話をかけたのは朝の10時過ぎだった。 藤川神父と言えばわたしが中1のときの担任の先生である。 35年ぶりに聞くその声は、お歳召された分、ずいぶんと柔らかに感じられた。 入学したばかりの初っ端の初っ端、宿題をやっておらず叱られた記憶がまだ鮮…

人としての第一歩

一緒に買物に出かけて帰宅した途端、休む間もなく家内はテキパキと夕飯の支度を始めた。 キッチンから伝わってくる料理の手際良さが耳に心地よく小気味いい。 わたしはソファで寝そべってiPadを胸に置く。 『解夏』という一昔前の映画を見ることにした。 理…

さよなら夏休み、夫婦で打ち上げ

土曜朝、大阪市に大雨警報が発令されて学校は休みとなった。 だから当然、校内に生徒の姿はない。 午後5時、息子と待ち合わせし三者面談に臨んだ。 一体これまで何度、長男の学校に足を運んだことだろう。 大阪星光は度々訪れるが、二男を交えての三者面談は…

その単純さが清々しい

夏休みの最終日、うなぎを買って帰ると二男に約束していたが、それを思い出したのは家が間近になってからだった。 金曜の夕刻、いまさら戻る気力などなく、第一、目当ての店はとっくに閉まっている。 やむなく、駅前のコープをのぞくことにした。 パックに入…