韓牛を堪能し終えた日曜の午後。ソウルでの残り時間をカフェ活して過ごすという家内たちと別れ、わたしはひとりで明洞の街をぶらついた。 思い出に何か食べようと思いつつも、しかし適当な店が定まらない。皆でテーブルを囲んで食べるような料理ばかりであり…
朝から駆けずり回って、ようやく夕刻。 安息の時が訪れた。 焼肉きたうちは、河内永和を降りてすぐの場所にあった。 店の奥に特別なブースがあり、ここで北内社長自らが石垣牛を焼いてくれる。 この界隈だと神戸牛や近江牛といったところが聞こえ高い。 ちょ…
日曜の夜に帰国し、リムジンバスに揺られぼんやり窓の向こうを眺めた。 過ぎていく景色に目が馴染んで心が安らいでいった。 梅田界隈に入ったときには心底思った。 なんて日本はきれいなのだろう。 猥雑な部類に属する大阪であってさえ、楚々とした風情にあ…
隣国にも春が訪れていた。 そこかしこに春の匂いが漂って、だからわたしはタクシーの窓を開けそんな空気を楽しんだ。 窓から吹き込む夜風にあたってうっとりしていると、元気な声が耳に届いた。 信号待ちをする隣のクルマも窓を全開にしていた。 だから声が…
移動の車中、訪問先のHPに目を通した。 思った以上に相手がでかい。 で、臆するような気持ちが生じた。 相手がどうあれ、緊張することはあってもこれまで臆するといったことはなかった。 だからわたしにとっては珍しい現象だった。 営業に訪れこれまでけんも…
前夜、食べすぎた。 だからわたしひとり、朝食を抜くことにした。 勿体ないが仕方ない。 朝食後、家内は隣接する百貨店へと買い物に出かけ、一方のわたしはプールにでも行こうと支度して階下へと降りた。 ロッカーで着替えはじめたその瞬間、家内から連絡が…
朝、プールを独占するみたいに夫婦で泳ぎ、お腹を十分に空かせてから朝食をとった。 さすがロッテホテル。 どの一品も素晴らしく、これまで経験したビュッフェのなかナンバーワンだと思えた。 昼過ぎになって江南のロッテワールドタワーへと移動し、家内の後…
朝3時には起き出して業務を片付け、女房と共に5時半に家を出た。 大阪駅で特急はるかに乗り換え関空まで向かい、9時にはアシアナ航空の飛行機が飛び立って仁川からはリムジンバスを利用し昼過ぎにロッテホテルに到着した。 ノンストレスで気づけば明洞と…
業務の最終地点が阿倍野だったから、昔なつかし久しぶり、正宗屋に立ち寄ることにした。 カウンター席の端っこで、ビールを飲んで憩って過ごし、周囲の様子を窺うでもなく窺った。 後ろに座るのは、営業での外回りを終えた上司と部下だろう。 その会話を耳に…
先日帰省した際、二男は東京の従姉と一緒にうちの実家を訪れた。 その際、ビールと明石焼を持参したという。 突如、孫が姿を現し、父はさぞかし喜んだことだろう。 その証拠、持ち込まれたビールはすぐに空き、冷蔵庫のなかの発泡酒まで飲み尽くされた。 と…
仕事が立て込んでいた。 だから朝5時には起きて作業にかかる必要があった。 一昔前は始発電車をも遅いと感じて出勤していたので、朝5時に起きるなどありふれたことだった。 しかしそんな若気の時代はとうに終りを迎え、ここ数年は早起きから解放された。 …
気持ちとは裏腹。 疲労が取れて、たいていの月曜は快調に仕事が進んで量もこなせる。 ところがこの月曜、出だしから低調だった。 前日、遮二無二掃除した。 普段使わぬ筋肉を酷使して、結果、頭がうすらぼんやりするほどの疲労が残ってしまったのだった。 こ…
出張で大阪を訪れていたが、 結局家に寄ることなく長男は土曜夜に帰京した。 日曜朝一で用事があるとのことだった。 一方の二男は日曜の朝、大学の友だちと一緒に東京へと帰っていった。 これでまた夫婦ふたりとなった。 さて何をして過ごそうか。 以心伝心…
たっぷりジムで運動してから、まだ夏日の火照りが残る夕刻、家内と共に桃谷へと向かった。 もともとは金曜夜に二人で訪れる予定にしていた。 予定を変更したのは、二男が急遽帰省すると知ったからだった。 大将に相談したところ、土曜夜なら三人分の席が取れ…
週末は大阪出張とのこと。 それで長男はこっちに帰ってきているが、どこかホテルに宿泊し金曜、土曜と仕事して、うちに顔を出すこともままならない。 土曜夜から日曜にかけちょいと寄るくらいがせいぜいで、久々だからと関西の友人らと会う間もなくまた帰京…