KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一ヶ月遅れで新年がスタートした

重しが取り払われたと分かった途端、足元がふわふわとし始めた。 それで足取りも軽く、わたしは寄り道して帰ることにした。 行き先は正宗屋で、そこで生きた心地にひとりしんみりとひたることにしたのだった。 1月に入り、難度の高い任務を担い、それをこな…

歌って踊るような身振り手振りで陰気な話に抗った

先日、東京で家内と食事していたときのこと。 隣で向かい合う男女の会話がヘイトめいた様相を帯び始めた。 最初は関西人はどうのこうの、京都人は大阪人はといった他愛のないレベルの話であった。 が、次第、対象が拡大しはじめた。 中国人はああだこうだ、…

余白のたっぷり詰まった充実の日曜日

日曜の朝、朝日新聞の一面に目がとまった。 医局医師に課される長時間労働の問題が取り上げられていた。 全国医師ユニオンによる勤務医についての労働実態調査によれば、死や自殺について時々考える勤務医師が24.2%もいて、20代に限れば日常的に死や自殺を…

向かい合わせに座ってその間に二人がいる

家内はヨガへと出かけ、わたしは長い時間をジムで過ごした。 ここ数日まったく足を運べていなかったから、ひさびさ泳いでその心地よさにひたった。 土曜の午後、人影のほとんどないプールを悠々と行ったり来たりし、あっという間に60分が経過した。 続いてマ…

B面があってこそのA面

この夜も家内と待ち合わせた。 先に着いたので大阪下町の夜道をぶらり歩いた。 寒さが漆黒の度を深め、なんとも心寂しい。 いつしか眼前の風景とここ最近の心模様がシンクロしはじめた。 ときおり先の見通せない懸念材料などが仕事に付随する。 だから普段は…

随所に楽しみが必要で燃料が欠かせない

寒波が到来し、回り回ってその影響がちっぽけなわたしの日常にも及んだ。 電車のダイヤが乱れ、訪問先が遠方だったからとても約束の時間には間に合わない。 謝罪の連絡を入れ、状況を伝えた。 わたしからの連絡を受け、いち早く気がついたのはお相手の方だっ…

潤いだって循環する

仕事が長引いたので夕飯を済ませてから帰ることにした。 ああ、やれやれ。 そんなため息が出たところでメッセージが届いた。 箸を運ぶ手を休め画面を見ると長男からだった。 「これだけ働いてもたったこれだけ」 給料日の前夜、明細をもらって彼はその金額を…

夢から覚め自分に目覚めた

入社式は昼からのスタートだった。 交通の便がいまひとつだったので会場までわたしはタクシーを使うことにした。 運転手に行き先を告げ、連れて行かれた場所は路地が入り組む物寂しいような下町だった。 タクシーを降り会場とされる建物の中を探ったが、廃屋…

成就への道を最短経路で突っ走る

日生頭島から牡蠣が届いた。 家内とキッチンにて並び立ち、鍋に蓋をし牡蠣を蒸していった。 殻の開いたものから取り出し、レモンをかけタバスコをふり、順々に頬張った。 濃厚で実においしい。 牡蠣ほどものによって味に差のある品はないだろう。 次は元旦に…

銀座で食事し苦楽園に思いを馳せた

3時開店の店で昼食をとる。 だから朝はいっぱい食べておこう。 通常、ビュッフェでは慎ましく過ごす。 しかし家内がそう言うから解き放たれた。 二人がかりであればどうにかなる。 そう考え、前日頼んだものを除きメインどころを全種頼んだ。 思った以上の…

のんびりと過ごす週末

そこらのビュッフェとは訳が違った。 すべてにわたってレベルが高く、あれもこれも食べていいなか、何を選ぶか迷いに迷った。 雨がパラついていたので朝食後、部屋に戻ってゆっくり過ごした。 家内は部屋でくつろぎ映画「パラサイト」をみて、わたしは部屋で…

何度も何度も東京タワーに目をやった

単発の業務があってこの日家内を伴い東京へと赴いた。 家内は早朝から起き出し息子に差し入れる弁当をこしらえ、そのついで車中でわたしが食べる朝食も作ってくれた。 ただわたしのは息子の弁当に比べ格落ちもいいところで、松竹梅で言えば松と苔くらいの差…

空気を読んで流れを変える

台湾からの来客があって小雨降るなか芦屋へと向かった。 待ち合わせ場所である竹園ホテルを訪れ、通訳を交え打ち合わせを行った。 仕事が立ち上がり、今後あれこれお手伝いすることになった。 そして台湾を起点に今後アジア各方面の案件にも関わっていくこと…

愛らしさが相乗効果で倍加する

帰宅すると夕飯の支度が整っていた。 いい焼き目のステーキがトップバッターで、続いて登場したぶりの照焼も味で並び立ち、ハイボールが進んだ。 締めは前夜のクエ鍋の出汁で作った雑炊で、この日も大満足の夕飯となった。 食事を終えて家内が二男に電話をか…

眼前にいてそこには巨大な隔たりがあった

その人は曲がったことが大嫌いなのだという。 そういうときには異を唱え、その勢いや凄まじい。 だから「曲がった」と解釈された時点で、問答無用となって、とりなす余地は見いだせない。 その人自身の落ち度は棚に上げ、荒っぽい決めつけ口調が時を追うごと…

わたしという現象はいい時間だらけで構成されている

刺すような冷気の中を歩いていたからだろう。 暗がりに向ける視線の向こう、うっすらと赤みかかった色調で先日のあたたかな情景が映し出された。 新世界百貨店のサウナは室温60℃強で物足りなかった。 何人もの男性がこりゃダメだとすぐにサウナから出ていっ…

動いて足掻けば闘志に火がつく

土曜日に引き続き日曜日も旺盛にカラダを動かした。 張り切り過ぎたからだろう。 泳ぎの終盤、通常の動きが乱れて足掻くようなていとなった。 必死のパッチで手足を動かし、生きていることの本質はこうしたあがきにあるのではと思えた。 あがきにあがいて、…

動きの中に居場所がある

慌ただしい一週間が過ぎ、この週末で心身を整える。 そして週明け、忙しさの渦中へとまた身を投じることになる。 まず午前中に走って、午後はジムで過ごした。 自己回復にはやはり運動が最良と感じつつ、気持ちよくカラダを動かした。 走って心地よく、泳い…

次はおれだよ、いやあいつだよ

朝、吹田駅で降り北口に出ると、客待ちのタクシーが1台停車していた。 取り逃さぬよう、歩を早め乗り込んだ。 行き先を告げ、発進してすぐ運転手が切り出した。 冠二郎が亡くなりましたね。 顔が思い浮かばないので言葉に詰まっていると、運転手は次々、こ…

昔日を夫婦で眺めて現在地点へと運ばれた

スローペースで前日を過ごしたから心身にタメができていた。 朝の出だしから快調に飛ばし、面白いくらい仕事が捗った。 瞬く間に時間が経過し気づけば夕刻となってわたしはウメキタへと向かった。 先に着いて店の前で待っているとまもなく家内も現れた。 神…

思い出が身体の各所に仕舞い込まれている

いつも元気はつらつという訳にはいかない。 いろんなことがあるから、たまには消沈することもある。 それでも仕事は待ってくれない。 だから休むのではなく歩を緩め、少しでもいいから前へと進むといったペースに切り替える。 午後早い時間にはデスクワーク…

西天満で夫婦二人の新年会

正月休みの後に祝日があってほんとうに助かる。 迎え酒というのだろうか、休みボケが成人の日という休みによって正される。 多くの人がこのワンクッションの恩恵に与っているに違いない。 成人の日を含む三連休を利用して、先日東京に帰ったばかりの長男が友…

いつもと同じと見えていつもと異なる

祝日の朝一番、家内を助手席に乗せクルマを本町の問屋へと走らせた。 寝具がセールになっているから息子たちのため毛布などを買うのだという。 開店と同時に寝具売場へと直行し大幅に値下げされたふわふわ毛布を息子たちのために選び発送を頼んだ。 そのほか…

改札をくぐる二人の姿が目に焼きついた

具材たっぷりの味噌汁を作り、魚を焼き、そこにだし巻き卵も添えられた。 これで朝食として申し分ないはずだったが、肉が食べたいと息子が言った。 彼らが奈良に向けドライブに出発した後、だからわたしたちは肉を調達するため買い物に出かけたのだった。 芦…

平凡な時の流れに身を浸す

雨模様の朝、武庫川を走ってから家の掃除に取りかかった。 ルンバを走らせながら拭き掃除をし、最後はマキタのコードレス掃除機を使って細部まできれいに仕上げた。 掃除をすると爽快感で胸は満ちるが、お腹は減る。 定食のライスを大盛りにしてもらって昼を…

この日、空はどこまでも青かった

この日が仕事始めだった。 いつもより早く家を出て事務所へと向かった。 駅への道中、空に目を奪われた。 なんて美しいのだろう。 正月休みの間に空気の澱みがすっかり払拭されて、空がどこまでも青く澄み渡っていた。 目からその青が沁み入って、心まで洗わ…

それ以上に強く願望することなど他にない

汽車のチケットは長男同様、事前に手配してあった。 家内手製の昼ごはんを食べ終え、二男が帰京の支度に取り掛かった。 旅先で買い込んだ服と家内が作った食料とで荷物は相当な嵩となった。 玄関前で記念撮影し、家内が地元の駅まで二男を送った。 子どもた…

家がまた静かになっていく

風呂に時間をかけようと朝食は軽く済ませた。 小さな頃ならあれもこれもとビュッフェで多くを楽しむ息子たちであったが、長じてはこれというものだけ選んで他には全く目もくれない。 この日は家族ともども海鮮丼と明石焼きだけ選び、餅つき大会を見学してか…

言わず語らず互いの現在に思いを寄せた

元旦の日の昼、伊勢神宮からの帰りに二男は実家に立ち寄り、一方、長男は正月二日目の朝に実家を訪れ、わたしの父に新年の挨拶を済ませた。 老いた身にとって孫は無上の存在だろう。 父は喜び目を細め、おそらくはそのかたわらに母も現れ、一緒になってその…

こっちはこっちで、そっちはそっちで

元旦の朝、家内が準備してくれた料理をクルマに積んでわたしはひとりで実家に向かった。 以前は親戚中が集まった。 その食事の世話で母はたいへんな労を強いられた。 コロナがあってそんな宴会は取りやめになった。 のんびりと過ごせる正月をたった一度だけ…