2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ひさしぶりに映画でも観よう。 家内と意見が一致し神戸に出た。 何を観ようか。 カンヌで受賞したとのことで話題になっている『ドライブ・マイ・カー』を選んだ。 日曜日のくつろぎ感に溢れる元町で昼を済ませ大丸で買い物してからシネ・リーブルに足を向け…
厳しい寒さが緩み、陽の光にちらと春の気配を感じる土曜の日中、結局わたしは仕事に勤しんで、いつもどおり夕刻になって家路に就いた。 日が延びてまだ明るく公園ではちびっ子たちが元気に走り回っている。 そんな様子に目をやって、まもなく家というところ…
独身時代を謳歌した訳でもなかったので、さっさと結婚していればよかった、とたまに思う。 5年前倒しにして25歳くらいから結婚生活をスタートしていれば、長男と二男の前にもうひとり男子を授かったのではないだろうか。 結婚前に多少なりとも抱いた「非…
眼前に週末。 だから金曜日になるとホッとする。 平日と週末のどちらかを選べと言われたら、自分に嘘はつけない。 腰に手を当て迷いなく週末の方をわたしは指差す。 子どもの頃からそうだった。 土曜日は半日で終わって、学校からの帰途、胸は喜びに満たされ…
朝からせっせと書類作成に勤しんで、午後3時、ペースが落ちた。 冷気にあたろうと事務所を出て、足は自然と近所の神社に向いた。 いつもなら二人の息子と家内の名を唱える。 が、この日は手を合わせるとき両親の名が浮かんだ。 元はと言えばこの二人があっ…
この冬は寒い。 その分、体力を奪われる。 先日のこと。 寒空を見上げて各地を渡り歩き、業務の最終地点に到着したときには夕刻。 すでに日は暮れ、カラダは疲労を覚え始めていた。 もう五十過ぎ。 アスリートならとっくに前線から身を引く歳である。 応接室…
前夜、薬草湯に入ったからだろう。 ぐっすり眠れて目が覚めると7時半だった。 家だと寝過ごしても5時半には起きるから久々の朝寝坊となった。 和食レストランで茶漬けを食べカフェで珈琲を飲み、そしてまた薬草湯に足を向けた。 さっと風呂に入って、この…
毎年一月、家内と伊勢を訪れる。 いつの間にやら恒例行事となった。 土曜日の朝、鶴橋駅で伊勢志摩ライナーを待った。 ひとつ前の特急が前に停車していて、中を歩く年配の女性に目がとまった。 白髪の様子から背格好まで母に瓜二つである。 その女性が立ち止…
侍が7人いたとして、この全員を一つ所で召し抱えるのは至難である。 80対20の法則が作用してシェア100%は起こり難い。 せいぜい一体となるのは5人ほどで他の2人は与しない。 そう想定するのが現実的な見通しとなる。 その一方。 たとえば塾が喧伝するよ…
西宮での業務を終え小雪舞う道を駅へと向かった。 ホームに立ち底冷えに身が縮んだから、電車の到来に心底安堵した。 車内は暖かでここに至ってようやく「寒い」という話以外の会話が生まれた。 大阪駅で降り、では一杯飲もうとこの日同行していた職員を伴っ…
事務所を後にし南森町に向かった。 地下鉄を降り改札を出たとき、こちらに歩いてくる見慣れた顔に気がついた。 家内だった。 これから事務所の手伝いに行くところなのだろう。 立ち止まって、言葉を交わした。 この日は大寒。 文字通りの寒さであったから互…
長男から要望があって米を送れば、二男にも同じものを同じ日に送る。 兄弟は平等。 差をつけない。 というより、比較の次元を超えて出て、両者ともにMAXな存在と言うほかない。 米だけでなく服も同じ。 長男のためにセーターを選べば二男のためにも選び、二…
その昔、何を思って過ごしていたのか。 たまには振り返ってみるべきだろう。 そうしないと「今」の値打ちを取り損なう。 勤め人時代は居場所が決められ、時間がくるまでそこに居続ける必要があった。 今は思いのまま外をほっつき歩くことができる。 歓喜すべ…
一件目の仕事を終え、京都駅の地下で昼食を求めた。 洛南中学の入試が終わったばかりのようで、親子連れの姿が目立った。 そう言えばいま関西は入試シーズン真っ只中なのだった。 しかし、わたしたちにとっては遠い昔のこと。 当時の緊迫感は薄れるばかりで…
大したことはない。 練習中にはそう思っていたが、後になってかなり腫れて痛みがひかない。 骨折したのかもしれない。 本人がそう言って腫れ上がった左腕の写真を送ってきた。 すぐ医者に行くよう本人に伝え、何かあれば兄貴のもとに駆けつけるよう二男に連…
奈良でのカレー体験が尾を引いていた。 カラダがスパイスを欲するのに任せ、夫婦で店を探した。 ナビにいざなわれるまま阪神高速を走り長柄で降りるとそこは見慣れた街だった。 土曜の天六は昼からの飲み客で賑わっていた。 人混みをかき分けて路地より狭い…
仕事をしているといろいろとある。 自身に端を発しない話であっても責任者であるからその咎を受けるのはわたしに他ならない。 積み重なると慢性的な頭痛の種となって、そのダメージは侮れない。 神経が摩耗気味であったのだろう。 午後、疲労を感じ気が塞い…
正月が明けてすっかりノンアル生活に戻った。 だから夜でも運転できる。 それで家内と芦屋の水春に通う回数が増えた。 特に冷え込む夜。 阿吽の呼吸で支度してクルマを走らせる。 夜道ははけて20分ほどでたどり着く。 じっくり入ればたちまちのうち二時間程…
先日の日曜日、大阪に向かう電車に乗った。 端に一人で座る少年の隣に夫婦で腰掛けた。 ふと目をやると少年が手にするヘッドキャップにRSAと手書きされていた。 午前中の練習を終えて少年は帰宅の途にあるのだろう。 「あ、あしらぐの子だ」 少年をチラと横…
クリスマス前夜のこと。 息子は女子友と日比谷のクリスマス・マーケットを訪れる予定にしチケットも確保していた。 が、東京で暮らす66期の友人がその日ひとりぼっちであることが分かった。 一緒に火打山にも登った仲であるから放っておけない。 そこで息子…
とびきり美味しいカレー屋が奈良にある。 月曜は定休日だが今日は特別に営業している。 家内がそう言うから奈良へと向かった。 JR奈良駅から近鉄奈良まで歩いてまもなくカレー屋「toi印食店」に行き着いた。 店の前に置かれた帳面に名前を書くが、すでにかな…
連休二日目もいろいろ動いた。 まず武庫川を走ってから、家内と駅へと向かった。 駅ビルの中にあるジムを見学し、一時中断していた筋トレを夫婦揃ってここで再開することにした。 家から歩いて5分の場所にあり、息子らと同じジムであるから上京時や帰省時に…
三が日がもう一度あるようなもの。 正月の休み明け直後に成人の日があって、とても助かる。 休んでナマッた感覚をここで修正することができる。 自宅と事務所の行き帰りであっても内的世界においてはジャングルで格闘するも同然で、襲いかかる危機と苦難と対…
理想は9日間だが曜日の並びによっては難しい。 今回は週末と元旦が重なって追加の休みが取りにくく、だから休暇は7日間に留めた。 その最終日が1月5日で火曜日だったから、ぼちぼち仕事の連絡が入り始めおちおち休んでなどいられない。 やっと仕事にかか…
三ヶ日が終わって日常の時間が流れ込みはじめた。 1月4日の朝、5時に起き正月に溜まったゴミを計5袋運び出した。 ああ、日常が始まった。 そんな実感が湧いた。 家内はこの日も凄かった。 早朝から起き出し肉を焼いてうなぎを温め、お雑煮を作り、彼らに…
朝7時、家族四人でバイキングの会場に向かった。 ふんだんに料理が用意されるなか、男三人は海鮮の具を集めて丼にし、家内はおにぎりと小品を幾つか選び、最後は四人共通、明石焼きでしめた。 食べ終えてそのまま地階の風呂へと移動した。 展望浴場より地階…
正月の二日目、昼に焼肉を食べてから家を出た。 有馬に向け家内がハンドルを握った。 もともとは高松の温泉を二泊三日で予約していた。 が、1月4日には帰京すると息子らが言うから急遽予定を変更した。 ダメ元で電話した有馬グランドホテルにたった一部屋…
東京滞在の三日目は日曜日だった。 朝、家内に連れられこの日も銀座を訪れた。 開店と同時、三越の二階にあがってラデュレで紅茶を飲んでマカロンを食べた。 のんびり過ごし、そこから六本木に戻った。 昼食にウルフギャングを予約してあった。 正午ちょうど…
昼を済ませて白紙の時間を前にした。 行き先は特にない。 そうなると田舎者の足はそこに向く。 御成門駅で降りル・パン・コティディアンでお茶してから東京タワーに向かった。 しかし、気づいた。 真っ昼間、それはただの鉄塔であり何ら美しさを放つ存在では…
大晦日の夜、先日二男にしたように家内が手巻き寿司を長男に振る舞った。 中トロと牡蠣が具材となってそこに友情出演といった形でステーキが登場し手巻き寿司の向こうを張った。 食後、紅白などではなく007スペクターを大画面で観て、長男が家内に筋立てを解…