KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ポータブルで独占的で絶対的

近所の中華料理屋で何品かテイクアウトし、ノンアルを飲みながら女房と昼を済ませた。 じゃあ、そろそろ行こうと言って向かうのは西宮北口だった。 家内はこのところはもっぱら大阪にてジム活を行っている。 トレーニングに励むメンバーが若くて刺激になって…

知らず知らずの導きが重なり合ってうねりとなる

土曜の夕刻、西宮北口の目ぼしい居酒屋はどこも混み合っていた。 さて、どうしたものか。 路上には幾人もの客引きの姿があった。 わたしは声を掛けにくい存在なのだろう。 いい店があるなら話くらいは聞いてもいい。 そう思っていたが誰からも声は掛からなか…

万事休すとなっても希望をつなぐ

当然、当たっている。 そう思っているから、「カードの決済通知」という吉報を待ちながら寝床で待機した。 しかし、夜が明けても通知はなく、かたやツイッターなどでは通知があったとの喜びの声がタイムラインに流れていた。 公演チケットの当選発表は午後6…

人知を超えた因果の綾

北浜での業務を終え、梅田で時間を潰してから家内と合流した。 月に一度のヘッドマッサを受け家内はハツラツとしていた。 では食事に行こうと大阪駅の改札をくぐったところで足が止まった。 電光掲示が電車の大幅な遅れを伝えていた。 今しがた京都線で「接…

飲んで遊んで十代の頃よりはるかに楽しい

ひさびさ大阪星光33期の面々と会った。 主に大阪市南部に住む男子らがたまたま集まって計10人、中華の円卓を囲んだ。 一人現れるごとに、おおと歓声が上がり、そのたびに乾杯した。 やはり集まると楽しい。 みな偉くなって経済的にも成功し、お金に何不自由…

シラフのわたしも酔いしれた

この日も仕事後、ジム活に勤しんだ。 月曜はいつも混み合うのに、なぜ火曜は決まってがらがらなのだろう。 そんなことを考えながら泳いで筋トレした。 週の出だしである月曜は誰もが頑張る。 そういうことなのかもしれない。 ジムを後にし西宮阪急に寄った。…

羽を伸ばすのも楽ではない

ジムを終えて西宮北口駅の北側の繁華街に出た。 ちょうど浜学園の低学年の授業が終わったところだったようで、巣から一斉に飛び出す小動物みたいに、おびただしい数のちびっ子たちが駅へと向かって一目散、駆け出していた。 その勢いやすさまじく、うっかり…

まだまだたっぷり時間は残されている

感覚が鈍いから、暮らしの中心がすっかり変わってしまったことにずいぶん月日が経ってから気がついた。 息子たちが家にいたとき、家内は朝から晩まで食事作りに勤しんで、だから間違いなく家が暮らしの中心の場であった。 息子たちが東京で暮らすようになっ…

子どものものを買うのは楽しい

十年以上も昔のこと。 なんばのジュンク堂で「おばけのQ太郎」と「サバイバル」を全巻購入しラッピングしてもらった。 クルマに積んで持ち帰り、子らが寝静まったあと、長男の机の上には「サバイバル」を、二男の机の上には「おばけのQ太郎」を置いた。 朝に…

夜の車内、見知らぬ人の表情がより生々しいものに感じられた

先日、女房と夕飯を食べた帰りのこと。 JR海老江駅のホームでわたしたちは電車を待っていた。 まもなく電車がやってくる、というところでアナウンスが流れた。 ただいま新福島駅でお客様が転落し、その救護のため運行を一時停止しています。 転落という言葉…

西大和への進学は「吉」と出た

夜の11時、いま仕事が終わったと息子からメッセージが届いた。 そこに写真が一枚添えられていた。 先日の日曜日、男4人で野球観戦したとのことだった。 懐かしい顔ぶれにわたしはしばし見入った。 中1の頃から一緒に遊び、しょっちゅううちの家にもやって…

十年前の光景と今が交差したところでハッピーエンド

のんびり過ごす。 そんな旅とはほど遠い。 あちこち動き回って、休憩したとしても散発的であるからだんだん疲労感が増していった。 三日目の朝、いつもどおり5時には目が覚めたが、プールに行こうという気にはとてもなれなかった。 しかし、根が真面目。 そ…

涼風にのって実にいい時間が流れた

朝6時にはプールで泳いだ。 日曜のこの時間、他に泳ぐ者はいなかった。 明洞の中心地にあるプールをひとりで独占し40分。 なんて贅沢な時間なのだろうと泳ぎ終えて余韻にひたり15階からのソウルの眺めにしばし見入った。 ジムへと移動し、基本的な筋トレだ…

胃袋一つではとても足りない

昨年のクリスマスに博多を訪れた。 ちょうど日本列島各地が大雪に見舞われた日で、博多でも窓外に雪が舞っていた。 そんな風情ある景色を眺めつつ寿司を食べ、横に座る若い女性に家内が声をかけた。 彼女は韓国から博多を訪れていた韓国人観光客で、家内はそ…

ちょっと隣町へと出かけて過ごす三連休

朝4:30に起きて支度した。 6:30には助手席に家内を乗せクルマで家を後にした。 土曜日朝の道は空いていて関空まで一時間もかからなかった。 9:50には飛行機が仁川空港へと向け飛び立った。 11:30には着陸したが、出国審査の列がひたすら長く、明洞行きのリム…

主導権は向こうにあった

名前で検索すれば大抵の場合、今なにをしているのか分かる。 もともと所属していた会社は遠い昔のうち消滅してしまったが、AさんもBさんもそしてCさんもそれぞれ独立して会計や金融分野の仕事で活躍している。 三人が三人とも、東京にも大阪にも事務所を構え…

昔はそこがホームグラウンドだった

野田阪神から足が遠のき二年以上が経過した。 以前はそこに事務所があったから、野田阪神と言えば拠点も拠点、わたしたちのホームグラウンドとも言え、その期間は、長男が6年生になる春に始まり、二男が大学に入学する春までの延べ9年に及んだ。 その当時…

泳いだり走ったり飲んだり読んだり

暑いと快走など望むべくもない。 月曜の朝、目覚めてリビングの窓を開け放った。 いつもなら、ほどよく冷えた外気が部屋へとなだれ込んでくるが、この日は違った。 風はそよとも流れず、空気が澱んだ。 やがて汗ばみ、いい感じでカラダが温まって、わたしは…

たかが飲み会、されど飲み会

表情も活き活きとそばにいた面々が、コロナに水を差されて距離が遠のき、いま見渡せばその姿が幾分か不明瞭となって、ちょっと目を離した隙に辺り一帯に影が射してしまったという状況になりつつある。 このままでは更に日暮れて暗くなる。 だから、まずは何…

結局何か語るとなれば相手は息子ということになる

四柱推命によって運命が明らかとなる。 だから他人に対し誕生日をそう簡単には教えない。 中国ではそれが常識なのだという。 わたしについて言えば、四柱推命でみてもらった運命が「花咲き乱れる人生」とのことであるから隠す必要もないだろう。 しかし、い…

旅して時間の鮮度が保たれる

物見遊山がてら見知らぬ町を走ろうと思ったが、雨脚が強くなる気配があったので見送った。 前日同様、フィットネスにて代わり映えのしない景色を眺めて汗をかき、それからサウナと温泉でのんびり過ごした。 家内も朝風呂を堪能し、午前11時にチェックアウト…

遠くから眺める方がはるかにいい

蒸し風呂みたいやな。 暑いとしばしば母はそう言った。 犬山城の階段は傾斜が急で細くて狭い。 中に空調があるはずもなく、大勢の人が押し寄せていたからその温熱が加勢して、拭けども拭けども汗が噴き出した。 まさに蒸し風呂さながらであったから、わたし…

旅して時間感覚が刷新される

何も予定のない週末、女房に連れられ汽車を乗り継いだ。 名古屋から北上し駅を降り木曽川に沿って歩く。 川が県境になっていて向こう岸は岐阜県となる。 緑の濃度がそこらと異なって感じられ、川面を渡る風は薫り豊かで涼やかだった。 鵜飼する様子を水上に…

誕生日に何を食べるか

朝走って日中歩き回り、夜にはクタクタだった。 家内はジムへと向かうと言うが、金曜の夜、わたしはひとり寄り道して帰宅した。 来週、家内が遠出する。 その日程をみて、ふと気づく。 もうすぐわたしの誕生日がやってくる。 54歳になる。 なんということな…

この静かな暮らしに安住できれば最上

早朝から業務に励み、気づけば夕刻。 そろそろ引き上げ、武庫川を走ろう。 灼熱のなか、噴き出る汗をほとばしらせて走る。 その気持ちよさを思うとカラダが疼く。 カラダに力がみなぎって、では、と思ったところで女房から電話が入った。 お好み焼き屋に行こ…

「いま、ここ」だけが残った

夕刻、プールにほとんど人影はなかった。 カラダを水にひたし、ゆっくりとしたペースで泳ぎ始めた。 陸地で凝り固まった自意識が緩んで薄まり水中に漂い始めた。 息を継ぐたび、窓の外の景色がぼんやりと視界に入る。 空は分厚い雲に覆われ雨脚は強い。 つい…

街の様子は変わらぬが目に映る景色は様変わりした

待ち合わせ場所を決めるため電車を乗り換える際、家内に電話をかけた。 いまジムを終え家へと向かって運転中とのこと。 では、駅の南口でとわたしは手短に伝えた。 わたしの方が先に着いてロータリーで待っているとまもなく家内が現れた。 真新しいブルーの…

大いに楽しみおおらか進もう

晴天の日曜、まだスヤスヤと眠る家内を部屋に残しわたしは朝の散歩に出かけた。 人の通りはほとんどなく、ひんやりとした空気に身をひたし、のびやか歩いて実に心地いい。 そして、たまに見かける人が外国人ツーリストに限られたからか、なんとも不思議なこ…

家内はずっと窓の外の景色に目をやっていた

本郷の下宿先に着いてインターフォンを押した。 まもなくドアが開き、長男が中へと招き入れてくれた。 わたしは彼に野球のチケットを渡し、家内は持参した自家製梅ジュースや焼肉弁当四食分など各種食料を冷蔵庫に詰め込んだ。 東京ドームはすでに開場の時間…

手にしていたのはまさに虎の子だった

タイガース戦がストレス解消にもってこい。 そう長男が言ったから、彼を喜ばせようと思ってわたしはチケット入手に動いた。 火曜日の夜のことだった。 ネットで検索すると、VIAGOGOというサイトでこの週末の阪神巨人戦を買い求めることができた。 10分以内に…