2016-01-01から1年間の記事一覧
タクシーを探そうと通りに出た。新世界百貨店の前に一台停車しているのが目に入った。予約待機中だろうか。試しに手を挙げる。静か滑らか動き出しそのタクシーはわたしたちの前にピタリと停まった。探す手間が省けた。出だしから幸先いい。乗り込んで行き先…
朝、カーテンを開けるとそこは雪国だった。ニュースによれば零下7℃。異なる次元の寒さと言えた。 前夜の疲れもあって午前中遅くまでホテルで過ごしタクシーでサムチョンドンに向かう。古き良き景観の街路を歩き昼食は名物すいとん。 冷えるカラダに沁み入っ…
16階建のビルの地階にチムジルバンがあった。場所は東大門。 風呂を上がり、父子三人、玄関ロビーの椅子に座ってしばらく過ごす。 前に鏡。われら三人が映って見える。もはや子らは一人前の体躯。その姿に目を細めながら会話する。 空港から乗ったタクシーの…
ようやく今日で仕事納め。お役目の主電源落とし何気兼ねなく一呼吸置く年末年始を過ごすことができる。一年の仕切り直しの節目でもあって、本当の意味での休息となる。そこがお盆やGWとは大違い。やはり年末年始は特別だ。昨夜帰宅すると既に家はくつろぎの…
定位置とも言える居場所は4つ。デスク、運転席、湯船、寝床。この4つを繋ぐだけで、わたしの生活の輪郭が精緻浮き彫りとなる。その証拠、日記を振り返ればこれらたった4箇所からのアングルで日々のエピソードが捉えられている。生来、行動範囲が広い方で…
今日を含め残すところあと3日。仕事納めのときが刻一刻と迫っている。野球で言うなら最後の打者を前にしたようなもの。あと3球でゲームセット。今年もなんとか投げ抜いた。喜びもひとしお、という場面まであとほんの一息である。世に嬉しいことは山ほどあ…
土曜日、夕刻になって帰途についた。昨年同様、混み合う2号線であった。世はクリスマスイブだと賑わうが中年男子には何も関係がない。家に帰れば子らは出払っていてすることもない。めでたい日だと酒を飲むでもなく平素同様、本を読みつつそのまま寝入って…
開始時刻は13:00。20分前には大阪駅に到着した。日頃から時間に余裕持って動くのが信条である。グランヴィアホテルは改札を出てすぐの場所にある。入口の前に大丸のエレベータ乗り場があってごった返している。人波を縫ってグランヴィアのロビーに入って間一…
男同士で飲んだときのこと。お酒もまわって互い伴侶を選んだ理由について話し合うことになった。このところめっきりお酒に弱くなり、その場で繰り広げられた会話の大半は忘却の彼方。が、ひとつだけクッキリ残った。「この人はどこでも大丈夫、どこでも生き…
午後9時過ぎ。この時間に電車に乗ることは滅多にない。電車を使う場合には二通りあるが、遠出仕事のときにはさっさと直帰するのでもっと早い時間になり、酒席があったときにはもっと遅い時間になる。乗客の大半はたったいま勤めを終え、ようやく帰途につい…
今日も無事仕事が片付いた。出足は重かった。あれこれ思い巡らせ滅入るような気分でのスタート。しかしあら不思議。助走した途端たちまち一気にトップスピード。快調な滑り出しの日に比しても何ら遜色のない出来栄え。半分も片付けば上々と腰引けていたが、…
たまには憂鬱に感じる懸案もある。脳裡かすめるだけで気分が塞ぐ。痛くもない腹探られる調査対応などその最たるものだろう。通知を受けたときから視界前方が根暗に煙る。思案に暮れて腕組みしたまま燻されて、はたと気づいて煙を払う。時は師走。陰気にかま…
日曜夜、家族で鍋を囲み、後は自由行動。ザ・マンザイを観るチームとサッカーを観るチームに分かれ、わたしは一人映画を見始めた。「MAN ON WIRE」。BBC制作のドキュメンタリー映画だ。1974年8月7日早朝、ニューヨーク市民は度肝を抜かれた。世界貿易センタ…
迎えよろしく、との連絡があって灘浜グランドに向かう。途中浜田温泉に寄って風呂を済ませる。土曜夜、神戸方面へと続く43号線はがら空きでスムーズなクルマの流れが心地良い。こんな道だと運転が全く苦にならない。夜9時、練習終えた長男を乗せ大阪方面へ…
この日の集合場所はアルベルゴ・セコンド。香櫨園駅すぐそばのイタリアンである。例のごとくわたしが一番乗り。ほどなくして安本先生が現れた。差し向かい座ってビールで先に始める。わたしにとって今月3回目の酒席。酔いが一気に回らぬようゆっくりペースで…
朝、一階で長男と横並び。洗面台の前に揃って並んで身支度する格好となった。わたしが左の洗面台、彼が右。鏡に映る相手に向け互いに言葉を発する。目線の高さも話す内容もいっぱし男子。まもなく身だしなみも整って、身を切るほどの寒気の街へと彼は飛び出…
今年も残すところ2週間。身が縮むほどの冷え込み。これこそ冬。週の後半から寒くなる。二男の言うとおりとなった。部活で過ごす時間帯、寒ければその分厳しさが増すので彼にとっては重大事。デスクワーカーにとっては移動の際にちょいと外気に触れる程度。…
雨で道が混んでいる。約束は午後5時。遅れぬよう4時には出発した。案の定、閉口するほどの大渋滞。市を西から東に横切るだけなのに普段の倍以上の時間を要した。時間通りに到着したが約束のお相手は不在だった。いまちょうどゴルフ大会の表彰式の最中、お…
週の立ち上がり、月曜をなんとか乗り切った。重量級の業務が嵩んで随所で摩擦大きく、とてもスイスイこなすといった風にはいかない。何度も考え抜いて漏れなく抜かりないよう要件を整えていく。ただ座っているように見え、頭を酷使するので実は骨折りな苦行…
日曜夜は子らを伴っての夕飯。昔懐かしの大城園を訪れた。知る人ぞ知る名店。子らが小さい頃はよくクルマを飛ばして食べに来た。久々に大城園という声が子らからあがって一同異議なく数年ぶりの再訪となった。期末試験の打ち上げ、それがこの夜の趣旨である…
試験を終えた長男と合流し灘浜までクルマを走らせる。車内後部座席、彼は睡魔と押し問答を繰り広げている。眠たい、でも寝ない。寝てしまいそうだ、でも寝ない。ひと休みすればいいではないかと声をかけるが、彼は言う。眠ると筋肉が休息モードに入ってしま…
一週間に渡った期末テストもあと一日を残すのみ。最後の夜はリビングで兄弟向き合って勉強に勤しんでいる。ときおり兄が弟を笑わせる。その光景が微笑ましい。取り組む勉強の負荷について互いが理解し合っている。それが双方の励みになる。このプラス効果は…
空腹を持ちこたえようやく家にたどり着いたのが夜の9時。期末試験終盤、ひと休みしている二男と会話を交わす。星光が城星と提携するらしい。星光同窓会の動きが活発になって以来、星光自体の結束が格段に増強されただけでなく、母体であるサレジオ会つなが…
この日が今年最後の定例会議。終了後並んで歩いて、かんてきや安土へ向かう。男4人で忘年会。わたしにとっては今月二度目のお酒の席となる。このところはお酒飲まないことが日常になったが、飲み始めれば昔のペースが舞い戻る。身に染みついた習性は一朝一…
やたらと忙しく、毎日がめまぐるしく過ぎていく。まもなくクリスマスだといった情緒にひたる暇もない。ときおり耳に聞こえてくるクリスマス・ソングや襟足から忍び込んでくる冷気にふと季節を思う程度である。今朝は二男が三時過ぎに起き出し、長男は夜通し…
たいてい時期は重なるが、今回はドンピシャ同じ。兄弟揃って期末試験に取り組む師走序盤となっている。試験期間中は一晩中家に明かりが灯ることになる。まるで不夜城。勉強していようが力尽きて寝入っていようがどのみち電気はつけっぱなしという状態になる…
夜はカニすきを囲む。そう連絡を受け夕刻には用事を切り上げた。雨足強く日没後の道路は視界不良。いつも以上に安全運転を心がける。帰りがてら先に風呂を済まそうと和らかの湯に足を向ける。が、駐車の順を待つ車列が数珠つなぎで長く伸び、ひと目見て即座…
すべてがうまくいくとは限らない。なにかしら問題が生じ、頭痛の種とまではいかずとも憂事の絶えることがない。その昔、「ふぞろいの林檎たち」というドラマがあった。登場人物みなが一筋縄ではいかない問題を抱えていた。ドラマを通じ彼らの葛藤を目の当た…
週末金曜、夜は忘年会。午後7時過ぎ北新地駅で降り会場へ向かう。地上へと上がる前、レオニダスに寄って子らへのみやげも忘れない。寒さ厳しい折り。時候の挨拶としてそう書く季節であるが、一向に寒くない。日が暮れても冷気は本気に程遠く、ちょうどいい…
視界霞んで頭に靄がかかる。疲労がピークに達しているようだ。昼に空き時間があった。マッサージに充てるのが最適であろう。野田阪神りらくに電話する。通い始めて何年も経つが、施術者には選りすぐりの精鋭が揃う。この日は手練の一人、シャロットに90分カ…