KORANIKATARU

子らに語る時々日記

誘ってくれた男はもちろん星光33期

約束の時間まで少し間があったので京都駅周辺を歩き伊勢丹の中をぶらついた。 家内と待ち合わせしこれから一緒に遊ぶ。 そんな気分がよみがえり、これから仕事なのだと自身に言い聞かせた。 数日続いた冷え込みがやわらぎ、暖かくなった。 いまは、春。 そう…

振り返ればあっという間の長い道

門の開く音がしたので外を覗いた。 朝9時前、家内が自転車をこいで颯爽と出かけていった。 ジーンズにニットという格好でリュックを背にしているからまるで学生に見える。 朝、卵を焼いて肉を焼き食事の用意をさっさと済ませて、いま本業は勉強。 これで図…

バットをブンブン振る時刻

冷え込む朝、毛布の感触が心地よく、そろそろ起き出さねばならないなんて信じ難い。 ずっとこのままがいい。 そんな安楽な生涯を夢想するが、仕事のことが頭をめぐり始める。 ああ、うらめしや仕事。 負わねばならぬ重き十字架を恨みつつ、負荷ゼロの世界か…

ややこしいことは抜きにして至福

前日同様、好天に恵まれた秋の日曜、家内は図書館へと赴き、わたしは職場に向かった。 事務所に着いてすぐ全ての窓を開け放った。 入り口のドアも自室のドアも全開にし風が吹き込むままにし肌寒さを覚えながら仕事をこなした。 仕事環境が整っていてその空間…

最後に見る夢

相変わらず目まぐるしく忙しい長男の話を聞いて、カラダにだけは気をつけろと言って電話を切ると、まもなく二男から電話がかかってきた。 引っ越しがほぼ終わり高円寺での暮らしがいよいよ始まったという。 寒くないか寂しくないか。 そう聞くわたしに彼は言…

ただそう思って口にはしない

わたしと家内にとって息子は、かけがえのない存在である。 が、他人からすればどうでもいいようなものだろう。 ふとした拍子、そんな真相が可視化される。 小さかったとき、彼らはやんちゃで身内であっても幾人かには疎まれた。 わたしは人の子もかわいいと…

残された時間、やりたいことを全部やる

この日もJR尼崎で途中下車し阪神百貨店の食品売場に向かった。 まずは刺身の売り場に足を向ける。 切り落としがあってラッキー。 各種切り身が混ざって安いが、個々の具がいいから飯に合う。 なにより手軽。 独り身には切り身、とはよく言ったものである。 …

巡り巡って好作用が及ぶ

角を曲がると駐車スペースに若い衆が集まっているのが目に入った。 訪問先にて確認したところ、案の定、彼らが若き事業主たちなのだった。 束ねる親方さんもまだ若い。 故郷を出てひとりで身を立て頭角を現し、数年のうちそこそこのグループを率いるまでにな…

帰途、答えが分かった

必要なピースが自然と埋まっていく。 どうしてもこの部分を担ってくれる人材が必要。 そう願ってまもなく適任者が現れた。 必要なスペックと経験を兼ね備え、余技の技能もよく考えればうちにとってお誂え向きと言えたから願ったり叶ったりという話であった。…

日記にて現実を複眼で視る

日記だと好きなことが書ける。 誰はばかることなく単なる思いつきや空想の類を描いて楽しむことができる。 現実の外に広がる真っ白な余白を縦横無尽、好きに動いてはしゃぎ回れる、こんな自由な場所はそうそうない。 息子の試合の動画を見ていて、ふと思った…

少しずつでも何かが積み上がっていくメカニズム

一気に冷え込み、もはや短パンとTシャツでは過ごせない。 日本中が震えて目覚めたであろう日曜の朝、家内とともに芦屋のロイヤルホストに向かった。 朝食を食べて後、家内は勉強に取り組み、わたしはパソコンを開け長男の試合の動画に見入った。 ラグビーを…

家だからこその裏メニュー

正雀駅まで歩いて阪急電車に乗った。 淡路と十三で乗り換え、ほどなくして西宮北口に着いた。 アクタの住民サービスフロアへと向かいそこで住民票と印鑑証明書を取得した。 用意してあった二男宛のレターパックに同封しポストに入れ、これでこの日の用事は完…

奥に潜む感情に耳を澄ませる

ほんとうにバカで意地の悪い奴だ。 そう思って以来、何の付き合いもない。 だから実害はない。 が、目に見えない悪影響をいまだに感じる。 たとえばものの考え方に害が及ぶ。 ついつい悪意が生まれ、その周辺をも一括りにして否定的な目を向けてしまう。 あ…

秋風が寂寥に沁みる

湯上がりに窓際に立ち夜風に当たった。 その涼感にひたって思う。 この清涼を屋内に行き渡らさなければ勿体ない。 家中の窓を開けて回ることにした。 二階から三階にあがり各部屋を回り、風が吹き抜けて気がついた。 息子たちはここにはいない。 日頃は喧騒…

この日の記載がいつか息子の目に留まる

食いしん坊である。 時に卑しいくらい。 そういった自覚がある。 が、だからといって食べ物のために途中下車などしたりはしない。 そこまでの執着はない。 ただし、例外がある。 冷麺だけはわたしを引き寄せてやまない。 ここ最近は特に。 セイレーンの歌声…

尊厳が真剣に対峙した場所

朝、息子を送り出し、まもなくわたしたちもホテルを後にした。 どのみち日曜日。 早く帰っても仕方がない。 東京駅に荷物を置いて身軽になって、銀座界隈をぶらり散策することにした。 有楽町で電車を降り、人の流れについて歩くと銀座に至った。 歩行者のた…

愛着が産声を上げた日

目を開けると眼下に広がっているのは神宮の杜だった。 さっきまでの光景は消え去っていた。 夢を見ていたのだった。 朝8時を過ぎても、二男と家内は熟睡のなかにあった。 よほど寝心地がいいのだろう。 誰もが早起きの家族であるから、こんなことはなかなか…

父子は母子には及ばない

朝食は抑え気味にした。 新大阪駅で買った一本のさば寿司を夫婦で分けるに留め、昼に備えた。 東京駅に着いて待ちに待った昼食。 皇居外苑前の道をパレスホテルへと進んでグランドキッチンの席に座った。 家内はスタンダードにパスタのランチセットを頼んだ…

あの日のことを忘れない

電話が鳴るたび、苦しいような緊迫感に捉えられた。 状況を報せる内容のなか少しでも希望を見出そうと努めるが、楽観できる要素は次第になくなっていった。 それでも強く念じ続けた。 母は助からなければならない。 その日は朝から雨が降っていた。 季節は初…

頼みの綱の先にあるのは信心

秋の涼風が窓から吹き込み、芯まで届いて夢見心地。 ソファに寝そべり午後の休息を満喫していると野鳥が鳴いた。 窓の外に目をやるが鳥の姿は見当たらない。 その代わり電柱に防犯カメラが3台も設置されていることに気がついた。 ネットで調べると、市が設…

バリカタの日々の合間のとろけるようなバリ柔

ほっと一息つける日があるからやっていける。 月末から十月序盤にかけては目も回る忙しさだった。 ここ二日ほどは武庫川を走る暇もなく、カラダ全体の鈍重感が増していた。 だから数時間の軽作業で課題が終わるこの木曜は、待ちに待った安息日のようなものと…

安楽は脇にのけておく

ある程度のところまでくれば楽になる。 が、なんであれ最初はしんどい。 駆け出しの時代、出先でよく顔を合わせる若手がいた。 日々の労苦が分かるから、会うたび互いをねぎらい励まし合った。 数年前、独立したとの挨拶状が届いたが、いつしか出先に足を運…

大半のことを胸の内に留める

日曜の朝、J-WAVEを聴きながら武庫川を走り、午前中には家内とクルマで家を出た。 快晴の2号線を神戸方面に向いて、まもなく芦屋のロイヤルホスト。 窓側の席に腰を落ち着けた。 ファミレスは作業にうってつけ。 いつのことだったか、星光33期の姜昌勲くん…

そこに編み込んでくれたのは学校

下町で生まれ育ったから身に沁みて理解している。 うな丼に松竹梅があるように、社会には階層がある。 良し悪しはともかく、あるものはある。 物心ついたときにはすでに序列が存在し、同じ国語を使っているから語感に意味が伴ってその観念が身の深奥に縫い込…

日曜の朝、皆の元気な背を見送った

朝5時、家内が誰よりも先に起き朝食の支度を始めた。 家庭教師のバイトが10時から。 だから朝6時半には出発しなければならない。 ひとりの東大生がそう言ったから、早朝からの準備となった。 朝食はセルフ・サンドイッチ。 手間はさほどではなかったがそれ…

久々来客を迎えた日の記録

土曜日の朝8時半、家内を助手席に乗せたクルマが家を出た。 ちょうどラルフの割引ハガキが届いていた。 東京に帰る前に冬に向けての服を買い、ついでに兄も分も持ち帰ればいい。 それで三田のアウトレットが行き先に決まったのだった。 行き帰りを通じ二男…

テーブルを大きなものに買い替えよう

各点が一箇所に集結。 そうなる日が楽しみだと昨日の日記に書いた。 やはりどうやら、書けば叶う。 運転免許合宿を終えた男子らが今夜うちに集まり一泊することになった。 一日遅れで筑駒の二人が今日北播での合宿を終える。 夕刻、うちに荷物を置いて皆で梅…

皆の存在をリアルタイムで感じることができる

自身はさておき、友だちが揃いも揃ってみな優秀。 そんな状況がわたしと瓜二つであるのがおもしろい。 そうなるよう父子で何か受け継ぐものがあったのかもしれない。 わたしも息子たちも中学受験と大学受験という奮闘を一応は経た。 傍流の側にあるから学歴…

遠い昔の声が耳に届いた

夜、風が涼しい。 ベッドに横になり秋の空気を満喫しつつ本の頁を繰る。 隣の家から家族団欒の声が聞こえてくる。 左隣からは母娘で何か一緒に歌う声。 歌番組でも観ているのだろう。 一方、右隣からは父娘の歓声が届く。 こちらはスポーツ観戦だろうか。 そ…

息子らによって秋の味わいが一層深まる

記憶は定かではない。 神戸でピザを食べた帰りだろう。 ということは長男が5歳で二男が3歳。 どこか建物の前で二人がおどけて踊っている。 ともに笑顔。 そんな写真を自室のデスク横に飾ってある。 仕事を終え武庫川を走り先ほど宅急便の再配達を受け取り…