KORANIKATARU

子らに語る時々日記

その着岸をいまかいまかと待つ

土曜日の仕事を終え時計を見ると午後3時。 国語が終わってまもなく英語が始まる。 わたしはジムに向かった。 いま英語の試験中。 そんなことを考えながら胸、腹、足、背中などに負荷をかけた。 試験を終え上本町駅に息子が姿を現すのは午後7時頃だろう。 …

下人としてご奉公に徹した金曜夜

ひとり近鉄百貨店12階の銀座アスターで夕飯を済ませてから、ホテル前にスタンバイした。 ほどなくして2階のパーキングエリアにクルマが入ってくるのが見えた。 駆け寄って駐車の誘導を行い、荷物をどっさり受け取った。 ドアマンに荷物を託し、クルマを降り…

阿呆になれば悪い流れに拍車がかかる

大阪の累積死者数が東京を上回った。 そんなニュースが流れた翌日。 父と会う用事があって、万一のことを考えた。 高齢者にこそ実害が及ぶ。 新型コロナについてはそう知れ渡っていて、かつ深刻さが増している。 父の身を案じるのは当然のことだろう。 待ち…

夜の京都もなかなかのもの

この日、わたしも京都で家内も京都。 別々の仕事で動いて夕刻、京都伊勢丹で待ち合わせた。 人もまばらな地下食で買い物し、エスカレーターで階上へと進んだ。 途中、目についた店に寄り道し、家内が試着したり、用もないのに子供服など眺めて時間が来るのを…

母が誰かで勝負が決まる

夜が明けて、雨が雪に変わった。 窓の向こうに雪が舞う。 心を捉えるその景色にしばし見入って、家内が言った。 もし裕福だったら、スキーを楽しむ家族になれたかもしれない。 裕福からはほど遠く、かつ生来の寒がり。 わたしのせいで家族は白銀の世界に触れ…

ゾロ目の祝日もいつもと同じ

祝日も同様、朝から始動。 午前中にはジムを済ませ、夫婦にて昼以降の予定について話し合った。 この情勢下、感染せぬようまた感染拡大に加担せぬよう、おとなしく過ごそう。 即座そう決まった。 とは言え、必需品の買い物は欠かせない。 パルヤマト西宮店で…

33期四天王

朝ならほとんど人はない。 6時半に家族三人で朝食を済ませ、二男を送り出してすぐ、7時には家を出た。 中津浜線を北上し清荒神清澄寺。 南へと戻り、甲東園の住宅街を縫って門戸厄神東光寺。 そして海に向かってさらに南に下り西宮神社。 快晴の空のもと、…

何があろうと日はまた昇る

振袖姿の写真が何枚も送られてきた。 隣家の女子もいつの間にか二十歳。 月日経つのは早いものである。 写真を見るうち家内はだんだん寂しくなってきた。 うちの息子は東京。 この正月も会えておらず、記念写真は疎か成人となった祝い事を何もしていない。 …

同じ時、同じ場所、切に同じことを願った

強烈寒波襲来との予報に怖気づきながらも、予定通り家内と伊勢を目指した。 前夜、首都圏に緊急事態宣言が発令されGOTOキャンペーンが全国一斉に中止となった。 その影響だろう。 三連休前の金曜なのに伊勢志摩ライナーには空席が目立った。 家内とのんびり…

一寸の虫にも五分の魂

正規で買えば何十万もするダウンコートをこのところ街でよく見かけるようになった。 聞けばコピー商品がかなり出回っているようでそれは3万円もしないという。 そう知って以来、そのコートを見かけるたび、いまは疎遠となったある家族のことが嫌でも頭をよ…

リングへの花道を試しに歩いた

午後、仕事の予定が変更となった。 場所は鶴橋。 たまたま難波にいた家内と上六で合流し、昼を一緒に食べることにした。 久々の明月館。 食道園と双璧をなすさすがの老舗。 肉も冷麺も絶品だった。 食後、時間が空いた。 ちょうどいい機会。 共通テストの試…

月日経過した後、その御利益に気がついた

33期はみな賢く、その子らもみな賢い。 年賀状をやりとりし改めてそう感じた。 わたしが阪神受験研究会に入ったのは小6になる春。 かれこれ40年近く前のことである。 最初の公開テストは惨憺たる結果だった。 700名ほどの受験者がいて、わたしは700番台だっ…

筋金入りの真面目気質

正月休みの最終日も朝はジム。 これで家内は年末年始を通じジムと英会話を一日も休まなかったことになる。 筋金入りの真面目気質と言えるだろう。 ジムを終え塚口に向かった。 更新後のパスポートを受け取るためだったが、兵庫旅券事務所が月曜は休みなのだ…

仕事するにはまずは弛緩から

朝の6時半。 息子を助手席に乗せ地元神社に向かった。 本殿と算学神社で手を合わせ、引いたおみくじは当然のこと大吉だった。 そのまま駅まで送り、見えなくなるまでその背に目をやった。 続いて家内とジムで平素のメニューをこなし、百貨店の開く頃合い、…

二日目も寝正月

正月二日目の朝、ひとりクルマで家を出た。 実家の前につけ両親をピックアップし向かうは生駒山上。 後部座席に座る母が言った。 元旦は二人でのんびり過ごし、ほんとうに楽だった。 これまで十分過ぎるほど頑張った。 今後は楽してもらわないとバチが当たる…

夫婦というより同級生

朝、目が覚めたとき、息子はもう家を出るところだった。 ダイニングで顔を合わせると息子が一礼して言った。 あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 今年も来年もその先もずっとよろしく。 わたしの言葉を聞き届け、息子は颯爽と出…

令和2年の最終日、ただ書いただけの日記

京都大丸に用事があったので家内と出かけた。 行きの電車。 家内と並び合って座り、それぞれ長男とラインでやりとりするから三人で会話してるも同然だった。 東大に行った友だちの下宿に大晦日は泊まるという。 西大和で大勢の仲間に恵まれた。 改めて夫婦で…

酸っぱいブドウのズワイガニ

仕事のことが気になって目が覚めた。 もはや居ても立ってもいられない。 それで事務所に向かうことにした。 どうせなら正月休みの買い出しもしよう。 そう思い立ちクルマを使った。 朝6時半、土砂降りの雨のなかクルマを走らせた。 辺りは真っ暗。 視界が悪…

夫婦で揃って参照すべきドラマ

洗車してもらいピカピカになったクルマに乗って箕面に向かった。 この辺りにも問屋街がある。 その一角に結構上等な品が揃う店がある。 物色するだけで十分楽しい。 人影少ないフロアで家内とわいわいあれこれ試着する。 遊んでいるようなもの。 リモートで…

比較のサーチライトが細部まで照射する

仕事納めの日は気楽。 だからすこぶる調子よく仕事がはかどった。 夕刻前には課題がすべて片付いて、皆をねぎらいひと足先に事務所を後にした。 神社で手を合わせ、肩がガチガチだったのでマッサージ屋に寄った。 施術は怪力のおばさん。 で、ここで言葉によ…

ハガキの束が年輪に見えた

年末恒例、この日曜日は年賀状作成に勤しんだ。 まずは宛名と基本文面を印刷するが、年々量が増えていくので今回もコンビニでの買い足しが必要になった。 昔なら今の時期、年賀状の在庫は払拭し売り切れが当たり前。 ところがここ数年、品薄になる気配すらな…

一枚の絵によって感覚が一変した

年の瀬だから鍋。 仕事後、野田阪神の満海に寄ってトラフグを引っ提げ、十一屋で選んだスパークリングを手に携え帰宅した。 家内と手分けし夕飯の支度をし、包丁を握った。 が、フグを切るのに難儀した。 こんなに大変なものとは知らなかった。 わたしは一層…

力を合わせ変化を乗り切る

金曜夕刻、実家に寄った。 大晦日も正月も集まらない。 そう決まった。 年の瀬を迎えコロナの脅威は増すばかり。 当然の判断だろう。 長年の習慣がこれで途絶え、親戚が定期に集まるという機会はもはやない。 粗野な飲み会の場と化す親戚の集まりは、わたし…

ブラック・キャットがやってきた

ジムを終え風呂に入っていると、インターホンが鳴った。 家内が階下へと駆け下りてくる音が聞こえ、「ブラック・キャットがやってきた」と言う家内の声が聞こえた。 ブラック・キャットのおじさんと交わす言葉以外は英語。 タブレットを手に英会話のレッスン…

一輪挿しの花瓶と共に歩んだ20年

結婚前の誕生日、家内がわたしにくれたのは黄色いラルフのシャツだった。 それが20年を超えて長持ちし、20歳になった長男が袖を通すことになるなどそのときは想像さえしなかった。 同じく結婚前。 わたしは家内の誕生日にカットグラスの一輪挿しを贈った。 …

行き着いた数が最適値

午後、家内が仕事の手伝いにやってきた。 現れると同時、事務所がパッと明るくなった。 家内が着ていたオレンジのカシミアセーターも明度の向上に一役買ったが、持ち前のキャラクターに寄るところがはるかに大きかった。 あれこれ喋って賑やかになって楽しい…

夢と日記が現実を通路にしてつながっている

登場人物はタコちゃんとカネちゃんと天六のいんちょ。 乗り物は自転車。 皆でうどん屋に集まって、わいわいがやがやおばちゃんに食券を渡すところで目が覚めた。 鮮明に残る向こう側の場面を、現の側にて回想して思う。 これがわたし。 夢の登場人物はもっぱ…

普段より働いた日曜日

日曜も朝から家内はすこぶる上機嫌だった。 朝食の支度をしながら喋りと動きのテンポが急上昇していって、その行き着ついた先はテンダラーのモノマネ。 食卓は笑いの渦に包まれた。 腹ごしらえを終えて二男が出発し、まもなくわたしたちも家を出た。 向かう…

思い出深い夜となった

昨夜は苦楽園。 鮨たかまさの大将と女将は寿しおおはたで仕事していた。 だからおおはたの寿司に少し似ていて、しかし独自の寿司世界が繰り広げられ、感動覚えるほど美味しかった。 品数多くクオリティも高い。 ビール、日本酒、ハイボール、焼酎と飲んで一…

見映えなど最後の包み紙

夕飯は鴨鍋。 具材をポン酢とゴマダレで食べ較べながら、家内の英会話レッスンに耳を傾けた。 今夜の講師はデリー在住のインド人男性。 ジャーナリストというだけあってなかなか知的。 その喋りはかつて深夜のJ-WAVEでひときわ光彩放っていた天才モーリー・…