KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

シールをめくるみたいに

仕事を終え北新地に向かう。 駅を降りまずはレオニダスに寄る。 家内へのみやげにするチョコの購入を忘れない。 地上にあがると今日も賑わう北新地の街が眼前に開けた。 明滅するネオンが雨上がりの街路をひときわ艷やか照らしている。 待ち合わせは焼鳥Kawa…

率先垂範するのも楽ではない

帰宅は夜10時過ぎ。 わたしがいちばん最後だと思っていた。 夜なのに陽気な家内によれば、わたしが帰宅の一番手だという。 ほどなくして上の息子が帰ってきた。 リビングに上がってくるなり夕飯を食べ始めた。 夜なのに肉をがつがつ頬張り、出される料理をこ…

お酒には人間同士を強く結びつける何かがある

たまには一人で酒場のカウンターに腰掛ける。 大体は野田阪神の馳走という店。 安くて美味い。 昨晩もジムを終えてから立ち寄った。 焼き物、揚げ物、煮物、炒め物、それにお造り。 何を注文しても外れがない。 だからいつだって店は混み合っている。 誰が誰…

この日はインドア派

前日のアウトドアとは打って変わってこの日はインドア。 家内と心斎橋で待ち合わせた。 大丸の地下でピーナッツやらおやつを買い、若者で渦巻くアメ村に突入。 タピオカ入りのドリンクに続き人気店だという白一でアイスを買う。 のっぽのアイスは二人で分け…

山に登って早回しでみる人生劇場

夫婦ともども日頃からカラダを鍛えているはずだった。 が、思った以上に息が上がった。 久しぶりだったこともあるだろうが、やはりどうやら山登りには別種の負荷がかかるようだ。 このところクルマで出かけて楽ばかりしている。 そうなると心身なまって感性…

まもなく出発

先日、息子の友人らに振る舞った朝ご飯の写真を見せてもらったが、まるでちょっとした旅館の朝食である。 精米したてのお米に自家製の味噌で作った味噌汁、そして遠く北海道から届けられたシャケ。海苔もたまごもさりげなく上物である。 当然、全員がご飯を…

些細な光景の方が長く思い出に残る

雨が上がり晴れ間が差してきた。 助手席に家内を乗せクルマを走らせる。 西宮から高速に入る前、ゆげ焙煎所に寄ってコーヒーを2つ調達。 お茶しながらのドライブとなった。 目的地は播州龍野にある道の駅御津。 所要時間は2時間ほど、昼過ぎには到着した。…

皆が集って眠る頼もしい夜

ジムを終え風呂を上がって小雨降るなか帰途につく。 南から暖かな空気が流れ込み数日来の寒さはすっかり鳴りを潜めている。 夜9時を過ぎれば電車も空いて座ることができた。 駅に降りたのが10時前。 前を行くおじさんのスーツケースを蹴らぬよう小股で歩いて…

中には生身の人間が入っている

着ぐるみを見て愛らしいと思ったことはない。 中に生身の人間が入っている。 着ぐるみがいくら楽しそうに跳ね回っていても、中の人の気分はどん底かも知れず、その労苦に思いを馳せれば、一緒になって無邪気にはしゃぐなどできるはずがない。 中に人が入って…

ただ書いただけの日記6

「iPad Pro — What’s a computer — Apple - YouTube」というCMを見て、買い求めることにした。 タブレットに見えてほとんどパソコン。 暮らしに溶け込むその姿を我が家の日常にしようと近所のソフトバンクに足を運んだ。 が、512GBのものはもちろん息子用に…

大阪平野にワイングラスかざした日曜日

思わず顔ほころぶ胸すくような快晴。 家内が運転し、わたしは助手席に座って中央フリーウェイと決め込んだ。 降り注ぐ陽光を跳ね上げるようにクルマが走る。 阪神高速は日曜の装い。 サンデードライバーが大勢おでましだからだろう、車列の流れ自体がのんび…

帰る家があって幸い

全身がかじかんでくる。 ホームに立っているだけでつらい。 哀感さえ伴う寒さの夜。 電車が来るのを懇願するような気持ちで待ちわびる。 家内からメールが入った。 夕飯はアンコウ鍋、それに上物のサザエもある。 鍋から立ちのぼる湯気が頭に浮かぶ。 寒さが…

母らの友情と連帯もまた頼もしい

夜に奈良での仕事が一件あるのみ。 ゆったり過ごせる雨の土曜である。 電話もかかってこない。 差し迫った案件もない。 せわしさゼロの状態でのんびり仕事を進めることができる。 わたしにとって最も好ましい時間の過ごし方と言えるかもしれない。 だらだら…

横断歩道を渡るホモ・サピエンスの父子

仕事が長引いたのでジムはパスして風呂にだけ寄ることにした。 ジャグジーで20分。 これが疲労回復の目安である。 最後の力を振り絞り、這うような思いでクルマを走らせる。 和らかの湯にクルマを停め、着信に折り返しこれで晴れて業務完了。 あとはカラダを…

ただ書いただけの日記5

出先でのタフでハードな長丁場の業務を終え、これからやっとのことデスクワークにとりかかる。 昨日はこの時分、夕方7時頃に帰宅した。 ちょうど下の息子が夕飯を済ませて出かけるところ。 玄関で自転車にまたがろうとする彼と立ち話になった。 今度買うタブ…

今日も明日もせっせとハリボテをこしらえる

ネットでは誰にでもなれる。 来歴を明かす必要なく培ってきた能力を実際に見せることもない。 上っ面の言葉だけで自らを語ることができ、写真で飾り立て、一層それらしく見せることができる。 ちょっとした手間さえ惜しまなければ、氏素性を偽り、なりたいよ…

夜10時のうどんすき

忙しいと余計なことを考えない。 存在自体が「機能」と化すようなもの。 仕事をこなすのに集中し、その他のことは視野の外に置かれる。 複数の課題に手をつけつつ、一つ終われば、そこにまた次の課題が入ってくる。 「機能」に成りきっているとその分、時間…

やらねば、やられる

このところはジムで走りながらボクシングを見る。 YouTubeで検索すればペイ・パー・ビューの対象となったようなプレミアムな試合をその場で視聴できる。 世界最強の者らが拳を交える。 どちらが強いのか。 トラとライオンが戦うようなもの。 画面に釘付けに…

心晴れ渡る日曜日の過ごし方

保護者説明会があって、帰りはママ友と一緒だったという。 仲良くしてくださる方があって幸い。 ちょっとした交流であっても、そんな話を家内から聞くと嬉しくなる。 このところは家内と二人での夕飯となることが多い。 帰宅が遅くなるときは炭酸水で夜を過…

楽ではないが辛くもない

毎日が通過点。 今週もいろいろなことがあった。 週末に一息ついて、反省すべき点、改善すべき点など思い巡らせる。 このところやや仕事に押され気味。 コンディションを整え、もっと出力をあげていかなければならない。 振り返れば、常に何かを見直し微調整…

ここを真っ直ぐ行ってください

市内にいるというので家内と合流することにした。 駅で待ち合わせし、一緒にご飯でも食べて帰ろうと話し合う。 ちょうどそのとき、家内の携帯にグーパスから配信があった。 下の息子は学校を終えて真っ直ぐ家に向かっているようだった。 ご飯を作ってあげな…

金太郎と桃太郎

湯をあがり、炭酸水で喉を潤す。 夜10時過ぎ、休憩スペースは人もまばらだ。 中年夫婦が一組いて、場違いに大きな声で話している。 地元の商店街、二人して店先で仕事しているといった夫婦に見える。 カイトは風邪ひとつひかないがリクトはしょっちゅう鼻を…

いかにも涼しげ楽しそう

友人らの話を子らから伝え聞くが揃いも揃って頼もしい。 部活を終えて食事を済ませそこから各自の持ち場に散って夜学に勤しむ。 学校を終えて一息つくのではなく更にもう一踏ん張りするのだから見上げたものだ。 ある者は西宮で勉強しある者は上六や梅田また…

毎日が小さな日常との出合い

早起きし社会という沖に出て、ひとわたり仕事してからささやか暮らす浜へと引き返す。 浜には小さな日常だけがある。 たとえば、商店街で刺身を買って家内と分けて食べた、といったようなことである。 時が経てば跡形もなくなるような日常に取り巻かれ、それ…

ただ歩いて食べただけの平凡な日曜日

なんば駅で降り心斎橋に向かって御堂筋を北上する。 建物の壁面線がぴたり揃ってビルが一直線上に並ぶ。 道幅広く眺望良く開放感にあふれて、大阪のメインストリートとして申し分ない。 秋の風が心地よく、午後の日差しはあたたか。 過ぎてゆく時間を惜しむ…

やはり出かけよう

空晴れ渡って風爽やか。 何が悲しくて屋内に閉じこもっているのだろう。 読書や映画鑑賞などしている場合ではない。 そう思っていたところ、家内から写真が一枚送られてきた。 どこからどう見てもこの秋一番の散策日和に違いなく、もしかしたら、この日が今…

幸せ前夜

遠く向こうに見えたのは三連休のはずだった。 が、結局は砂漠の逃げ水のようなものでしかなかった。 初日も二日目も仕事で潰えた。 日常のあらかたは仕事色に染まっていて、それが標準仕様。 だから世間で言うところの休日が仕事に塗り替わってもどうってこ…

その芸風から学ぶこと大

よく躾けられた執事みたいに寡黙に脇で控え、皆の話に小さく頷く。 それが飲み会でのわたしのスタンダートな振る舞い方であるが、場が硬いようなときには、先頭切って出力あげ饒舌な人間に成り変わることがある。 そうなると何かが憑依したみたいになって圧…

しわ寄せのしわを伸ばす役回り

昨年は空港まで息子を送る必要があって参加かなわず、今年は仕事が入って参加かなわない。 自営業であるから時間については融通無碍。 それだけが取り柄のはずなのに、ちょっとした風のふきまわしで思い通りにならないこともある。 家内に腕を引かれ、上の息…

食べ盛り男子の痛快な食べっぷり

アイスを買ってきて、と息子からメールが入った。 自宅に帰る途中、セブンイレブンにクルマを寄せてハーゲンダッツの新製品を見繕う。 わたしが家に戻った直後、息子たちも帰宅した。 ただいまとは言わず腹減ったが年頃男子の第一声だ。 家内が夜食の支度を…