KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

短距離走者としての分をわきまえる

朝8時半には客先を訪問する必要があった。 このところはゆっくり目に起きる家内であったが7時には朝食の支度をしてくれた。 ベーグルに目玉焼きを挟んで食べデザートは台湾パインの入ったヨーグルトとすいか。 腹ごしらえを終え7時半に家を出た。 家の前…

ここ一番で我慢がきく

帰宅すると家内はリトアニアの女性と話していた。 オンライン英会話を始めて一年ほど経過するだろうか。 世界各国の講師と話すことで家内の関心領域はこの一年でぐんと広がった。 昔なら素通りしていた国際ニュースにも注意深く目を向け、ただでさえ豊富な話…

黙って見過ごせないこともある

出勤時、家内が自作のアロマを首筋などに塗布してくれた。 ミントやレモンなど各種のアロマが贅沢にブレンドされていて、清涼な香りが匂い立った。 携帯用のスプレーも持たせてくれた。 これでいつでも清涼を呼び寄せることができ、肌から染み入る冷涼が夏の…

苦を先にし楽は後

日記で確認すると前回の施術は7月13日だった。 カラダを放置し2週間も経過したことになる。 ここ最近は週に一回のペースでマッサージを受けている。 怠ると仕事に障る。 足が絡んでいちいち出足が遅れるから仕事自体が悪あがきと化してしまう。 疲労が原…

皆に助けられて生きている

仕事を手伝う合間、家内は天六の福効医院に立ち寄った。 念の為、胃カメラの検査を受けた。 些細なことでもきちんと診てもらえば安心。 院長のでかい体はまさに大船と言えた。 だから胃カメラを飲む際、不安より安心感がまさった。 検査後、丁寧な説明を受け…

いつの日かそこそこの大家族

四連休の最終日も晴れ渡った。 朝、まだ涼しいうちに武庫川を走った。 耳に流すのはJ-WAVEのMAKE MY DAY。 2019年の夏、大学に入ったばかりの長男を訪ねた。 東京滞在中の日曜の朝、J-WAVEを聴いてジョギングして以来、日曜朝6時には同番組を聴くのが習慣に…

互いそこに居るのが当たり前

連休の合間の土曜日、外で業務があったので昼を前に家を出た。 道すがら昼食を済ませてから実家に寄った。 このところ週に一度は父の顔をみる。 父は昼食の最中だった。 そこらで買った惣菜を食べ父は母の手料理を懐かしんだ。 押し隠そうにも隠せない。 募…

たまに女房と京都で遊ぶ

朝9時に家を出た。 が、懸念したとおり渋滞に巻き込まれた。 やはり世間は連休。 京都に押し寄せる人流は普通ではなかった。 もっと早い時間に出発すべきだった、そう思っても後の祭り。 桂川の手前付近から京都南出口まで。 車列は遅々として進まず時の流…

休日も勤勉に過ごす家族

四連休初日の朝、武庫川が灼熱の地となる前にまずは走った。 秋がまだらに混ざったような風が吹いて快適。 今年の夏は、比較的暑さは穏やかで朝晩が一昔前のように涼しい。 走り終えて家に戻る。 予定は何もない。 シャワーを終えて家内の言を待った。 玄関…

老親は近況の報を待ちわびる

ここまで現地に溶け込み友人を多く作った生徒はいない。 いかにも感心したといった様子でエージェントが言った。 極寒の地ゲルフに長男が単独で乗り込んだのは中3の1月のことだった。 どのようになるのか。 本人は不安であっただろうし親は当然心配した。 …

ビールは裏切らない

何がどうあれビールは美味しく、そしてビールは裏切らない。 大学に入ってビールの味を覚え、勤め人時代には連日飲んだ。 若い頃はいくらでも飲め、呼吸するみたいにじゃんじゃか飲んだ。 結構な飲みっぷりの日々を過ごし、ひとつの思想が形成されていった。…

自分の時間を生きる

家に帰ると親父がいる。 平日なのにしょっちゅう。 子らはそんなわたしの姿をみて育った。 学校も塾も決められた時間まで拘束される。 よって否応なく時間に重さがあることを体感することになる。 時間から解き放たれて見える親父を目にし、彼らなり何か感じ…

あとは彼らが快走する

朝9時を過ぎ、じりじりと暑さが増していった。 が、青い空を背景に浮かぶ真白な雲のふんわり感が愛らしく、なみなみと満ちて流れる清流が目に清涼で、かつ青々と茂った樹々が日差しを受けて嬉々と輝き、そんなビジュアルに四方を囲まれるから気持ちがいい。…

真面目は野暮でダサくて疎まれる

好きなことが書ける。 これが日記のいいところだろう。 カラオケで歌ってすっきりするようなものである。 また、思っていることを残し伝えることができる。 これもまた日記のいいところだろう。 死んだあとでも日記を通じ子らと交流できる。 そう思うと楽し…

わたしの息子は家内の息子

夕刻になると気持ちがやすらぐ。 金曜は特にそう。 家に帰って風呂の支度をしていると、まもなく家内も帰宅した。 午前中に整体を受け午後にヨガ。 そして仕上げに梅田のカリスマによるヘッドスパを受けてきたというから、見るからに家内は元気ハツラツとし…

父から子へと伝える仕事術

昔は起き抜けと同時に仕事にかかっていた。 やるべきことに胸ぐらを掴まれ揺り起こされ、その手から解放されるには仕事に向かう他なかった。 かなり強めのストレスが動力源となっていたと言えるだろう。 「張り」を与えてくれる分にはストレスも善ではあるが…

笑った顔をいつか遠くから眺める

電話が鳴ると身構えた。 快方に向かうと信じつつも、病院から連絡がある度に心が乱れた。 一進か一退。 そのどちらかが告げられた。 一進ならほっと安堵し、一退なら気が塞いだ。 両極端を行きつ戻りつし、その振幅の分、願いの切実度だけが増していった。 …

楽で楽しいのには訳がある

午前中は自宅で仕事をこなす。 これで食生活が様変わりした。 以前は早朝に出勤し、そこらで朝を食べ、家内手作りの弁当とは別にそこらで昼を食べ、遅くなるときにはまたそこらで夕飯を済ませ、かなりの頻度で一杯(たいてい一杯では止まらなかったが)引っ…

平地から高台、そしてまた平地

新しいズボンと靴を選ぶ。 家内がそう言うので、夕刻、職場を抜け本町に向かった。 わたしの着衣は問屋に並ぶ。 アウトレットや百貨店だと落ち着かない。 滅多なことがない限り、わたしは身の丈を超え出ない。 出過ぎた真似は、人生のなか東京で暮らした一時…

互いの没頭が競争心に火をつけた

日が差したのは久方ぶりのことだった。 朝食を終え、家内がベランダに布団を干し始めた。 わたしもつられて、裏庭に布団を運んだ。 これを皮切りに大掃除にかかる日曜となった。 家の南側で布団に陽光を浴びせる間、寝具を洗濯し各所にルンバを走らせ、わた…

長男長女の真面目なチーム

自転車で前を行く家内が時々おどける。 後ろから見て、笑ってしまう。 向かうは、わしお耳鼻咽喉科。 土曜の朝はワクチン接種から始まった。 受付の感じがとてもよく、動き回るスタッフみなが優しくて親切。 安心感に包まれた。 夫婦並んで座って接種は一瞬…

定番の懐メロのごとく同じ話がヘビロテされる

子の中学受験を無事に終えたとき、33期の4人で飲み会を行った。 あれから6年。 晴れて大学受験も終わったが、時はコロナ禍。 飲み会など発想することさえためらわれた。 が、大阪に発出されていた緊急事態宣言は解除され、4人までなら飲んでもいいとお上…

女房とひさびさ明石で寿司

業務を終え電車に乗ったとき、「いま、明石に着いた」とのメッセージが届いた。 10分後、明石駅の改札前で家内と合流した。 兵庫知事選は7月18日。 駅前で候補者が演説をしていたが人はまばら。 候補者の真横をやあといった感じですり抜けて、タクシーに乗…

どちらか迷えば情報の多い方を選ぶ

雨が小降りになって往来を見ると傘を差さず歩く人がちらほら見えた。 窓の外に手をかざすと、水滴がたまに落ちてくる程度。 この瞬間を捉え、わたしは事務所を後にした。 念の為、傘を持って出たのが不幸中の幸いとなった。 堺筋本町にある役所に寄った。 小…

蝉が鳴いて夏到来

朝、蝉が鳴いて、家内と顔を見合わせた。 いよいよ夏が到来したのだった。 だから気分が盛り上がった。 初物となるバックコーラスに心を弾ませ、夏らしく冷やしそうめんをすすった。 蒸し暑さに一服の清涼が添えられて、この風情、まさに日本の夏の光景と言…

この先ずっと見守ってくれる

天気が心配されたが明け方には雨があがって、その後はずっと曇り空が続いた。 午後になって式が始まり、わたしたちは墓前にて手を合わせた。 ふと横をみるとそこに母がいるとしか思えない。 やはりわたしたちはまだその不在を呑み込めていないのだった。 無…

週末、タイムマシーンで過去を探訪した

週末はずっと雨。 天気予報はそう言っていた。 それなら家の片付けでもしよう。 そう決まった。 もともとが真面目気質。 空き時間があれば、わたしは仕事し家内は用事に充てる。 それがスタンダードな過ごし方であるから、雨なら片付けとなるのは実に自然な…

一体感が可視となる

土曜午前、家内は吹田岸辺の長谷クリニックを訪れた。 検査結果は良好で、帰宅した家内は上機嫌だった。 昼食の支度をしながら診察の様子について家内が語る。 院長のひとつひとつの受け答えが実に優しく、家内の口調からは安心感や信頼感がにじみ出ていた。…

歓喜するじいさん

雨降る金曜、家内と手分けし用事をこなした。 夕刻、家内が美容院に出かけている間、わたしが留守番しセコムの定期点検に立ち会って、家内の帰宅に合わせ、今度はわたしがマッサージ屋へと出かけ、家内が掃除屋さんに立ち会った。 朝晩は涼しいがまもなく夏…

運ばれたのは鉄の結束だった

雨が降り止んだのを見計らって家を出た。 この日もJR神戸線が動いておらず、バスと阪神電車を使って梅田に出た。 地下鉄に乗り換え谷六で階上にあがるとき、すれ違う人がみな傘をたたんでいたので嫌な予感がした。 案じたとおり、階下から外を見上げると、雨…