KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

健康やったら、それでええねん

健康やったら、それでええねん。うちの母の口癖だ。幸い、母は70歳を過ぎてなお健在。母の子4人はわたしを筆頭にいまやまとめて40歳を過ぎたが、揃いも揃っていたって健康。だから、それでええねん、となって、うちの家族は仲がいい。母については苦労の絶え…

パーフェクトな晩秋の休日

週末土曜、近畿地方に木枯らし一号が吹いた。まもなく冬。朝晩の冷気が地肌に沁み入る季節になっていく。年に何度あるか分からないほどに晴れ渡った日曜日、ひとり事務所で過ごす。さあ、休みだ、何をして過ごそう。胸膨らむような解放感で迎えた週末ではあ…

まるまる手付かずの第二の人生

指定された時間は午後6時半。前倒しで仕事が片付いたのでまだ2時間もある。通り道にあった八尾アリオで待機することにした。なかに丸善がある。文具好きで本も好きならちょいと過ごすのにお誂え向きだ。書類屋にとって本は白飯、文具はお箸。なければおまん…

久々のお迎えで共有する貴重な時間

メールが入った。練習が終わったら迎えに来て。長男からだ。彼を迎えにいくなど久方ぶりのことである。夜は晩酌という習慣を変えてから、夜の自由度が格段に広がった。そそくさ弾む心で身支度をする。まるでこのあと意中の人とデートでもするかのようである…

秋、その尽きせぬ魅力が最高潮となる

街を歩けばとてもいい光景に出くわすことがある。地下鉄阿波座で乗り換えるつもりが、考え事をしていて乗り過ごしてしまった。仕方なく弁天町で環状線に乗り換えることにする。地下鉄弁天町駅で降りJRの改札へと向かう。前に二人連れ。結構なご高齢であろう…

朝っぱらから何だか楽しい

朝5時には家を出るのが通常だが、この日は用あって7時過ぎまで待機しなければならなかった。パソコンがあればどこでも仕事はできるのだが、勝手異なれば捗り具合に差が生じ自宅だともうひとつ波に乗れない。痺れ切らして待ちわびて、やっとのことで7時過ぎ…

秋の夜長の過ごし方

秋の夜長、一人自室で過ごす。一日のうちもっとものんびりできる時間だ。このところは帰途に風呂を済ませさっさと自室に引き上げる。心身弛緩し映画やら読書やら何でも好きに過ごせる。酔っていては、好きなことの味わいも目減りしてしまう。だから晩酌して…

馬力、馬力の二頭立て

部活の道具を新しいものに買い換える必要があった。二男をクルマに乗せ老舗スポーツ店を訪れる。わたしはクルマのなかで待つ。ハザードランプが暗く翳り始めた路面を規則正しいリズムで照らす。マイ・レボリューションに続いてフレンズ、昭和の歌謡曲が二曲…

ディフェンスの重要さが深く理解できた

内に闘志を封じゴトゴト煮込む際にはエミネムの音楽がもってこいだろう。戦意を小出しにしてしまえば小物丸出し、かなり迫力不足となる。主人公に感情移入しながら、闘争心の火は内にくべるものであり、外に漏らすものではないのだと教えられた。週末夕刻、…

この日定例会は北新地こうけつ

久しぶりに黄色のシャツに袖を通した。前回着たのはいつだったか。日記を見れば一目瞭然、2013年6月。家内と尼崎の名店、志津鮨を訪れたときのことだった。3年以上も前のことになる。結婚前の誕生日に家内から贈られたシャツである。かれこれ17年もの長きに…

巡り合わせひとつで人生の天候が様変わりするかもしれない

クルマで帰るとき、たまに近隣のお風呂屋さんに寄る。この日は甲子園球場近くにある浜田温泉でひとっ風呂浴びることにした。 幸いなことに駐車スペースに2台の空きがあった。わたしが停めた一瞬後、真隣に真っ白なベンツがやってきた。これで駐車場は満杯と…

ガワよりナカミ

ちょっと気分がいい。実際確かにそうである。 わたしが手にするのは舶来の財布。中身はからっきしだが見栄えは上等。 その上等が似合うかどうかはさておいて、自分がひとかどの人物になったかのようであり、心なし気取った面持ちとなってしまう。 支払いに際…

息子と連れ立って帰途につく

学校帰り、息子が事務所に顔を出した。あと片付けを済ませ、連れ立って帰途につく。道すがら家人から言付かった買物を済ませ電車に乗った。空席があって並んで座る。息子と一緒に帰る、父となったなら誰だって一度は夢見る一コマだろう。先日は同じ学年の部…

小市民の詩

大それた望みなど、物心ついた頃から何一つなく、いまもそう。お金のことを気にすることなく、ぶらり寿司屋に入ってビールを飲む。そんな大人になれればどれだけいいだろう。若き頃、心に描いた願望だ。スーパーの惣菜をつまみに六畳一間で缶ビールを飲みな…

グレート•ギャツリー宅でBBQ

終日クルマで動く一日となった。 昼前、大阪市内から西宮に入る。 腹ごしらえのため、ららぽーとにクルマを停めた。 フードコートは結構な賑わいを見せていた。 子連れの若いママの姿が目立つ。 大阪だとフリースペースがあればご老人が大勢を占める。 その…

秋好天の日「レジリエンス入門」を読んだ

ストレスについて再考を促される喩え話であった。キム・ギドク監督の「殺されたミンジュ」の一シーン。主人公が言う。ドジョウはドジョウだけの水槽に入れると早く死ぬ。ところが同じ水槽にライギョを入れると生き延びようと懸命になって健康で長生きになる…

当たり前のことを思い出した日

扉が閉まろうとするとき、前に老婦が現れたのが分かった。わたしは慌てて「ひらく」のボタンを押した。さも恐縮したように老婦は何度も頭を下げ、エレベータに乗ってきた。何階ですかとわたしが聞くと、同じです、と老婦は言った。階数ボタンは三階を示して…

風に吹かれる街を眺めつつ

食品売場を覗くが頼まれたものは売り切れだった。そのまま引き返すにしても駐車料金にするための小銭がない。両替がてら本屋に立ち寄った。文庫の新刊コーナーに村上春樹さんの「職業としての小説家」が高く積み重ねられている。今夜発表のノーベル文学賞、…

息も絶え絶えの美

専門分野の研鑽に励むためアマゾンで書籍を見繕う。買っただけなのにすでに血肉になったかのような高揚を覚える。山ほども学びたいことがあって思いは膨らみ、近頃流行りの女子言葉を使うなら、楽し過ぎて笑いが止まらなさ過ぎて嬉し過ぎ、といったような気…

思い描いただけで心わきたつ

チキンとフィッシュにサラダにトーフ。ドリンクはペリエ。トップモデルがするような食事である。ゆっくり味わって食べる。野菜がみずみずしくて食感よく、ガーリックで味付けられたチキンが明日への活力を養う。サンマがいい具合の焼き加減、のった脂が香ば…

「礼」について学んだ夜

今月に入って夜は自室で読書し過ごすようになった。たまたま10月の初日に資料の読み込みがあって晩酌をスキップし、それで長年の習慣が変化した。夜、そこには豊穣な時間が埋蔵されていた。やや痛恨といった感じで、わたしは思い知らされた。何ら代わり映え…

秋の役者がまもなく勢揃いする

一気に秋めいた。夕暮れの街に爽涼な風が吹き渡って、そのヒンヤリ感に胸がきゅんとなる。冷えるね。そう言うと、二男がつぶやいた。この季節が一番いい。同感だ。クルマに乗って帰途につく。せっかくだからと窓を全開にする。久々お出ましの秋を体感し尽く…

自分ツッコミでバランスを保つ

日曜日、仕事は休みで出かける用事もない。雨音に耳を傾け、明け方のコーヒーを味わう。お酒を飲まずに過ごした日の翌朝、カラダが楽で寝覚めがとてもいい。五感がクリアになっているようにも思え全身すみずみまでが心地いい。ゆったりと朝刊のページをめく…

必死のパッチを磨きに磨く

たいへん楽しく充実した飲み会であった。世界は狭く、たまたま右隣に座った先生がきょうクリ院長と面識あって、これ幸い、話のまくらに困ることなく会話が弾んだ。左隣の先生とも今回がはじめての顔合わせであったが、その余勢のまま楽しく語らうことができ…

大切なものを守れるように

遺族の方々のご心痛はいかばかりだろう。きのうの朝日新聞オピニオン欄を読んで胸が塞いだ。2011年3月11日、石巻市大川小学校。74人もの小学生が犠牲になった。教師らが判断を誤り、子どもたちは津波にのまれた。教師らが正しい意思決定を下していれば、子ど…

まさか、まさかね、まさかだよね

事務所を出たときには夜空に星さえ見えた。風が心持ち巻いて吹くので台風の気配くらいは感ぜられるが、何も知らなければ平素となんら変わりがない。だから傘も持たずクルマに荷物だけ置いてひとっ風呂浴びることにした。我が家の風呂も上物の部類だが、所詮…

男子三人集合の夜が待ち遠しい

静かな夜の時間の肌触りが心地よく、先週土曜以来お酒を口にしていない。欲しいのを我慢してという訳ではなく、飲まずに過ごす方が楽だから単にそうしている。寄る年波、お酒を飲みしだく体力が弱化しているのかもしれない。なんであれいつかは峠に差し掛か…

子どもたちが見ている2

大の男であっても制御できないシチュエーションというのがある。経験則に照らせば足掻けば更に状況が悪化するのが分かっている。姿勢を低くし事態の好転を心静かに待つのが最良だ。正気を保って辛抱を続ける。こういったときには子の顔を思い浮かべるのが実…

ラグビーママ千里を駆く

子の大奮闘ほど、目にして心震えるものはない。だから試合があれば必ず観戦してきた。小学生の頃からずっとそうで中学になってもそれは変わらなかった。家内と連れ立って各地を訪れた。僻地といった場所でも厭わず出かけた。彼の試合は見応えがあった。勝と…

飲んで眠るのではなく読んで眠った

仕事から手が離せず、二男らの夕飯の場には合流できずじまいであった。食事を終えた二人を乗せクルマで帰宅する。長男は定期試験直前なのに試合が控えているためこのところはラグビーの練習に出ずっぱりである。今夜の帰りも遅くなるようだ。週末ではあるが…