KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

遊んで暮らすより一生仕事

わたしにとって日常は概ね2つの時間で構成されている。 仕事する時間と家で過ごす時間。 一日は仕事から始まる。 これから仕事、というときには多少なり気が張って肩に力が入る。 しかし、それも仕事の直前まで。 実際、仕事にかかるとすぐに心身馴染んで、…

誰と付き合うかで人生が様変わりする

乗り換えのため先を急ぐが、通路が狭いにも関わらず、真ん中をゆったりと年配の女性が歩いている。 道を塞がれる形になり後続するわたしと別の男性は、その背につかえて追い越せない。 通路がまもなく階段に差し掛かる。 そこで道幅が広がった。 その機会を…

女房と遊ぶのは楽しい

仕事が終わった、遊ぼう。 そうメールを入れるとすぐに返信がきた。 いま、たかおか歯科クリニックにいるということだった。 診察が終わった後で待ち合わせることにした。 たかおか歯科クリニックは阪神電車の大物駅。 同じく阪神の甲子園駅で合流し、先ごろ…

誰の笑顔が一番見たいか

夜の11時、帰宅した長男のリクエストに応え家内は肉を焼き始めた。 夜食の支度に取り掛かった9時半から家内はずっとキッチンでご飯を作っていることになる。 10時過ぎに既に夜食を済ませていた二男も肉は別腹だと食卓につき再参戦した。 食べる量がそのまま…

目下子育ての真っ最中

明日の日曜も天気がいい。 どこに出かけよう。 手製のベトナム風春巻をパクチーソースで味わい家内と話し合っていると、長男が口を挟んできた。 近頃自習室が混んでいるので事務所を使いたい。 自習の監督をしてかつ彼の質問に対応できるのはわたしをおいて…

大は小を兼ねる

息子たちと朝のひとときを一緒に過ごす。 朝食は牛肉炒飯と太麺焼そばのハーフ&ハーフプレート。 彼らは揃ってお代わりしたので結局、炒飯も焼そばも一皿ずつ食べたのと同じことであった。 学校に向け出発する彼らを送り出し、わたしは武庫川に向かった。 …

歌って踊る特殊部隊

勤労感謝の日の午前、勤労して過ごした。 昼に仕事を終えて、ようやく自らを労う感謝の段階。 ジムで汗を流す。 この日走る際の伴奏はBTS。 マシンに流れる映像を見て心震えた。 言わば歌って踊る特殊部隊。 常軌逸する域のパフォーマンスに随所で唸らされた…

Have fun in any situation

南森町に着いたとき、雨はすっかりあがっていた。 訪問先への道すがら、大阪天満宮に立ち寄った。 本殿では祈祷が行われていた。 ずらり並んで座るのは小学生だろう。 中学受験の統一試験日まで50日あまり。 ぐっと緊張感高まっていく時期である。 背筋のピ…

隠せば隠すほど丸出し丸見え

帰途、風呂に寄った。 熱々の湯につかると声が出る。 意味をなさない言葉以前のその声は、身体の奥深くから発せられる歓喜そのものと言えた。 風呂を上がり脱衣所に出ると、パリッとしたスーツ姿のおじさんが入ってきた。 年の頃、60過ぎといった風に見える…

料理を口にし会話が生まれた

昨晩は年に一度の法事の日だった。 親戚連中と久々顔を合わせわいわい飲んで、家内と二人電車で帰宅した。 それほど飲んだつもりはなかったが、身体の声を素直に聞き入れ、朝はゆっくり目に起きることにした。 家内は朝食と弁当の支度ですでにキッチンで始動…

うちの息子はデビルのことをデビルという

33期の子らはみな賢い。 きょうちゃんのところなど伝説だろう。 その後、イマイ、ハマチューと続き、最近ではシバヤマの息子がこれまた突出の優秀さを見せつけた。 ここで特筆しておかねばならないのがデビルの子。 女子であったため灘ではなく西大和へと進…

食事づくりにその精神性が透けて見える

和食に中華に韓国料理そしてイタリアン。 料理教室に通ったからと言って、家の食事が充実する訳ではない。 それらを習ったからというより、結局はある種の精神性といった話に帰着するのだろう。 素朴に言えば、子にお腹いっぱい食べさせたい、風邪引かないよ…

家庭の出来不出来は女房の良し悪しで決まる

日曜の朝8時、ジムに人影はない。 休日ののどかな静けさを窓の向こうに眺めながら65分走って15分マシンを使った。 動けば動くほど身体に力がみなぎっていく。 まだまだ動けるが出かける予定があったのでこの日はこれくらいにしておいた。 10時半過ぎ、近く…

そろそろ初老の夫婦というステージ

朝7時、武庫川を走る人の姿はまばらであった。 空は曇天。 日の出直後の薄明かりのなか、空に浮かぶ雲と川面に映る雲がきれいな対称を描く様を横目に走り始めた。 空から注ぐ光量は徐々に増していった。 臨港線まで行って帰って計8km。 走り終えたとき、上…

一過性のものと尽きることなく湧き出るもの

この日も明石で業務があった。 いつもより早めの時間にカレーピラフ弁当をかき込んだ。 端に添えられた丹波の半熟卵がトロトロで実に美味しい。 昼を前にJR神戸線のダイヤは大幅に乱れていたが運良く予定の時間に間に合い、無事仕事に全力投球することができ…

立ち話をして各々別れまた集まる

最寄り駅の改札で弁当を受け取った。 電車が来る間際まで柵越しに立ち話をし、家内の後ろ姿を見送った。 熱々の特製テールスープに白ごはん。 栄養満点。 こんなものを食べれば英気養われ苦役雑役なんでもこなせそうである。 事務所で食べ終えて明石に向かっ…

日本酒が磁石のような役目を果たす

まだ時間が早かったのでひとつ前の駅で降りた。 改札を抜け通りに出て信号を待つ。 左手に視線を感じ、肩越しそちらに目を向けた。 自転車にまたがった男性がわたしを凝視している。 父だった。 わたしは歩み寄る。 なんでここにおるねん、それが父の第一声…

寒さ増すほど暖かさが無上なものとなる

冬は寒いが、それゆえ暖かさが無上のものとなる。 風が冷たさを増す宵の口、帰宅すると床暖が効いていてほっと気持ちが和んだ。 朝食は家でグラタンとサラダ。 昼の弁当はオムライス。 丹波で買った卵がふんわりとろけて極上であった。 家内の作ったものだけ…

名曲の出現は奇跡の瞬間

終業の場所が地元だったので事務所には戻らず帰宅した。 小腹が空いている旨伝えると、家内が手際よくサラダを作りミネストローネを温めてくれた。 丹波で買ったレタスが弾力あって美味しい。 食後、黒豆茶を飲み一番風呂に入る。 湯上がりなので室内着とい…

分かる人には分かるといった質の類の話

前夜のお酒がカラダに残っていたが、朝の武庫川を走って爽快。 シャワーを浴びて全身で水しぶき弾き、完全蘇生が果たされた。 新米を求め、家内の運転で丹波に向かう。 空晴れ渡り、風薫る秋の好日。 出かけずに過ごすなどあり得ないことだった。 丹波へと向…

食べ過ぎ負債が雪だるま式に膨れ上がる

昨晩は午前様。 二次会まで顔を出したのは久々のことだった。 一体何故なのだろう。 酔うと食欲が増す。 昨日はジムでたっぷり運動してからの参加だったのでやたらてっちりが美味しく感じられ、酔いとの相乗効果で人様の二倍は食べたのではないだろうか。 こ…

実は下降していく無限ループ

今日は早めに帰ってくる。 二男からそう聞いていた。 だから帰途、魚屋に寄って刺身ととらふぐ、鳥清で地鶏タタキを買った。 いずれも彼の大好物である。 カテゴリーに分類するなら、わたしは尽くす女タイプ。 自分のためにはしないことでも、息子のためなら…

人目を気にする小さな男

おいしいごはんを作っておく。 そんなメッセージが家内から届いた。 ふと頭に餃子が浮かんだので、ついでに焼いておいてとリクエストした。 仕事を終えてジムに寄る。 夕飯分のカロリーは消費しておかねばならない。 マシンの画像でYouTubeを選びここ最近の…

無名の主婦に光をあてる

ストップと言わない限り延々。 まさに手を変え品を変え、趣向に富んだ串カツが眼前に置かれ続ける。 同じペースでビールを飲み、だいたい同じピッチで串カツを頬張り、そして足が止まるのも同時だった。 どちらが早いかストップと声揃えるように店員に言い、…

名店ひしめく天神橋

予約が5時半だと聞いていたので5時過ぎには天満に降り立った。 天満に着いたことを告げるとすぐに家内から返信がきた。 時間は6時に変更、雲井窯を見てから天満に向かう、とのことだった。 仕方ないので腰据える喫茶店を探しつつ天神橋商店街を南へと下っ…

気づく者がいるからこそ救いがある

月曜朝はゆっくり目の始動。 スクールフェアの振替で学校が休みの二男を連れて家内は買物に行くという。 そのクルマに同乗し、道すがら中央市場ゑんどうで一緒に朝食を済ませわたしは仕事に向かった。 明石での業務を終えて電車での帰途、メールする。 家内…

急勾配は若く体力あるうちに登りきる

なんで涙ぐんだかと言うと、息子の結婚式のことを想像してしまったからである。 秋好天の日曜大安、インターコンチネンタルで若き事業主の結婚式があって招かれた。 昼からお酒。 宴会の末席にて料理楽しみ大いに飲もうと気楽に臨んだ。 が、生まれ持っての…

生真面目ではないが根が真面目

帰宅はほぼ同時だった。 門を開けると、クルマから家内が降りようとしていた。 買物してきた荷物をクルマからリビングに運んでいると、下の息子も帰ってきた。 クラスで企画した焼肉会には参加しなかったようだ。 いつものとおり間髪おかず家内は夕飯の支度…

木々が鮮やか色づき感傷を誘う

山の斜面が午後の陽射しを受けまるで波打つみたいに輝いて見える。 秋深まり木々が鮮やか色づいて感傷を誘う。 車内アナウンスが流れた。 尼崎塚本間でトラックが橋桁にぶつかって線路上に障害物が散乱した。 そのため後続の列車に遅れが生じている。 四條畷…

子の未来を預かる者

母にとって息子の誕生日は特別な日。 なにしろ自身のお腹に宿って十月十日。 文字通り一心同体で過ごした後、難渋の数時間を経てようやく息子が姿を現した。 直に耳にした産声とともに忘れようにも忘れられない、生涯のなか屹立した日と言える。 だから誕生…