KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一瞬一瞬をじっくり味わう

たまには予定外のことをしよう。 互いの怠け心が呼応し合って手を結んだ。 2号線を横切りまっすぐ南に進めばジムに着く。 この夜は右折し西に向かった。 10分ほどでクルマは西宮を抜け芦屋に分け入った。 まもなく「港式餃子舗 福福」の控え目な照明が右手…

小耳に挟んだ話の寄せ集め

耳にした話はすべて大雑把なものである。 たとえば、今年の入試の際に行われた志望校調査の話。 大阪星光ではなく西大和を第一志望と記載する受験者が以前よりもかなり多くなった。 またたとえば、歩留まりの話。 他の学校に流れる生徒が少ないので今年は追…

暮らしの実質

明石で業務を終えて夕刻、駅でタコ天そばを食べて帰宅した。 ジムに備えて小腹を満たしたのであったが、帰宅すると小腹用に家内がサンドイッチを用意してくれていた。 小腹を埋めて来たと打ち明けるのも野暮であろう。 ぱくぱく食べて結構お腹膨れてのワーク…

最良の時間がこの先にある

子らが巣立って弁当が不要になるとすることがなくなる。 家内はそう言うが、そのときはそのときでまた何かやることが出てくるに違いない。 料理に英語にヨガにジムに耳つぼアロマ、それに未使用の資格もある。 サル同然のやんちゃ坊主を人間に仕立てたという…

四人掛けテーブルでひとり団欒の時間を過ごした

ワーグナーの「タンホイザー」序曲を聴きながら手術のイメージトレーニングをする財前教授みたいに、家内は寝床のなかで料理の予行演習を行う。 だから早朝からスムーズに食事の用意が整っていく。 麺が茹でられ具材が調理され、同時、お椀が温められて、ひ…

つながりが湯水のごとく湧いて出る場所

懇親会の場所は宗右衛門町の食道園。 まず出た話題はドラマ『心の傷を癒すということ』について。 神戸大医学部の関係者は口を揃えて本人に激似だと言っている。 そんな話が28期の松井先生から出て、24期の堀井先生も頷いた。 安先生は大阪星光24期でお兄さ…

原因と結果の法則4

先日のこと。 公証役場で遺言の立会いをする機会があった。 ご婦人は、おっしゃる年齢が冗談かと思えるほどかくしゃくとしていて饒舌だった。 夫に先立たれたとき、あれこれ手続きが面倒だった。 だから、後に残す者に手間がかからぬよう終活を始めていると…

家内の答えはイエスだった

荷物の到着が午後7時。 だから6時45分にはジムでのトレーニングを切り上げた。 買い物もせず真っ直ぐ自宅へとクルマを走らせる。 運動前は疲労で瞼がピクピクし始めていたが、全身に熱い血が巡ってすっかり回復。 カラダを動かすことは素晴らしい。 この…

人生なにが起こるか分からない

この日も前日と同様。 筋トレのメニューを終えトレッドミルで家内と隣り合った。 絶え間なく押し返してくる足元の傾斜に抗い、各自、精出し速歩する。 真ん中に置いたコントレックスを分けて飲み、視線の先の『魔法のレストラン』に目をやり続けるが、夕飯の…

空飛ぶ確信が呆気なく地に落ちた

筋トレを終えトレッドミルで家内と隣り合う。 時刻は午後6時半。 この日の『おでかけコンシェルジュ』は奈良橿原特集だった。 麺屋いちびりが紹介され、トータルテンボスが特製ラーメンを食べる。 そのシーンに家内が気づいた。 横から手が伸び、テレビのチ…

両の眼が燦々と輝いた

秋学期末試験に備え勉強に励む合間、息抜きがてら長男から電話がかかってくる。 近況を知らせる会話のなか、ニュースで取り上げられた事件についても話が及ぶ。 大学名を挙げて伝えられるそれらニュースはいずれも聞くに堪えないものばかりであり、その恥知…

柵越しヒトの野生を垣間見た

午前中にジムを終え、家内と街に出た。 好きなものをお腹いっぱい食べたい。 そう言う家内に連れられたのは、なんば高島屋の糖朝。 わたしは頭に浮かんでいた焼肉絵図をかき消した。 家内とは胃袋のサイズが異なる。 テーブルいっぱいに料理を頼んだところで…

百度でも二百度でも

空晴れ渡る土曜日の朝、地元神社に百度参りする女性の姿があった。 そこに百度石があるのは知っていたが百度参りする人を目にしたのは初めてのことだった。 年格好と雰囲気から、ちょうど今、子がどこか中学を受けている真っ最中なのだろうと思われた。 その…

すごいとつぶやき目を丸くした

たまにはこんな日もある。 早朝からデスクワークを開始し途中一度も中弛みすることなくペース衰えることなく夕刻まで快調に課題をこなし続けた。 新聞でよく見かける精力剤の広告では女子が目を丸くし、すごいと呟く。 そんな目線でわたしは自身を見つめた。…

その熱唱が夫婦のもとに舞い降りた

仕事後、家内に連れられ二日ぶりにジムで汗を流した。 家へと帰る途中、コーヨーに寄り肉をはじめ野菜や豆腐など鍋の材料を買い求める。 ダイエットには鍋がいい。 家内がそう言うから従うが、家内がいくらわたしのダイエットに関心を持ったところで当の本人…

受験はギャンブル

かれこれ5年も前のこと。 ちょうど能開センターが西宮進出を具体化させ始めた頃のことである。 灘を目指すαクラスはすでに上本町に存在し精鋭が集められていた。 最終学年も第三コーナーを回ったという時期、αにはちょっと合わない上本町の男子6名がSクラ…

心を汚して悦に入る

得意技は中華とイタリアン。 小技も多岐にわたり韓国料理もそのひとつに数えられる。 二日連続で韓国映画を観たせいか、韓国料理が食べたくなった。 そうわたしが言ったから、火曜午後、家内は鶴橋界隈まで食材の買い出しに出かけ早速その夜、食卓にわたしが…

すべてのシーンが並存している

三連休最終日も同様。 朝食は家内特製明太子パスタと紅まどんなをたっぷり投入したヨーグルト。 二男はこれに加えてバゲット等を平らげ意気揚々と出かけ、わたしたちはジム。 朝一番で一日のノルマを完遂すると清々しい。 前日は西へ向いたがこの日は東。 家…

一日の句点は巨大なマルとなった

日曜日の朝、家族揃ってカレーを食べ、二男を送り出しわたしたちはジム。 ひと昔前ならヒロコーヒーに行ってゆっくりお茶でも飲んでいたことだろう。 ジムで家内が年若い友人と出くわした。 筋トレのエキスパート。 わたしも含め手取り足取り指導を受けた。 …

鏡開きの日、実家を訪ねた

仕事が絶え間なく降り注ぐ。 土曜朝は難度高い書類に取り組むのに格好。 うんうん考え昼過ぎに仕上がった。 発熱しそうなほど頭を使った後は筋トレが最適。 いくさ場となって頭に偏った精気を全身に送り返すこと一時間。 仕上げはランで30分走った。 トレッ…

残り物にはふぐがある

掃除屋さんの作業が長引き午後7時。 ジムに行くのも億劫に感じられる時間帯、二男が早めに帰宅した。 今日のジムは取りやめ。 うちのキャプテンがそう宣告し、わたしはほっと胸を撫で下ろした。 久しぶりだからと息子を外食に誘うが、家がいいと言う。 早速…

結局ドラマはそっちのけ

家に帰れば家内がクルマを出してくれるので楽である。 わたしは着替えるだけ。 向かうはジム。 途中、長男のための荷物をゆうゆう窓口から発送した。 衣類などを送るはずがやはり食料も追加されている。 男風情で集まって不器用にも料理する光景などが写真で…

喜びが凶器になる

まるで春。 暖かいからか、空も明るく見えた。 夕刻、環状線に揺られ天王寺に向かう途上。 ネオンの光をまとい始めた通天閣が西陽を受け、壮麗に見える。 仕事後は正宗屋。 そんな考えが頭に浮かび、頬が緩んだ。 ちっぽけな人生ではあるがたまには喜びに恵…

いろんな大学に進むから面白い

今年の大阪星光大忘年会は11月28日土曜日、ホテル京阪ユニバーサル・シティで行われる。 33期が主幹事で43期、53期、63期に助太刀してもらう形になる。 2011年8月に大々的に同窓会を行った33期ゆかりの地が会場であるから主幹事にとってホームゲームのような…

もし大阪星光がなかったら

仕事始めの日も夕刻はジム。 家内に連れられ、90分みっちり運動した。 帰りは買い物。 息子が山盛り食べるのでこまめな買い足しが欠かせない。 夕飯は各種焼き魚とサラダ。 この日届いたばかりのかぼすハイボールを二人で分けた。 このところまったく同じよ…

子育てを通じ愛情について学んだ

息子らの食事の用意を整え、家内とともに朝一番でジムに向かった。 ジムで過ごすことが楽しい訳ではないのでウキウキルンルンとなることはなく、行きの道中は多少なり気持ちが陰る。 しかし、やり始めると満更でもないような心境に変わり、やり終えた後は充…

究極的にシンプルでかつ大事な話

作り置きのもので朝食を済ませ自宅近くのジムまでクルマを走らせた。 土曜7時、道はがらすきでジムに先客はなかった。 黙々と平素のメニューをこなして一時間半。 休日の義務を朝一番で果たした満足感で胸が満たされた。 家に戻って二男を送り出し、わたし…

母と息子の松山行脚

未明に目が覚め、しかしすることがない。 ガソリンがまもなくエンプティとなることを思い出し、真っ暗な道をガソリンスタンドに向かった。 満タンにし戻ってまだたっぷり時間がある。 ひとり地元の神社に歩いて出かけ手を合わせた。 さあがんばろう。 自然と…

正月二日目、わたしはまだまだ未熟者

朝は雑煮。 鶏ガラからとった出汁にコクがあって白味噌とよく合い、その相乗効果で美味しさに深みが生まれる。 野菜もたっぷり入って味わい広がり、カラダにも優しい。 正月の家内定番の一品であり、将来息子らにとって郷里の味になることは間違いない。 う…

元旦の曲がり角

親戚が集まり朝から酒盛りして騒ぐ元旦が嫌で、子どものときからずっと苦痛だった。 誰であれ平穏で心静かな正月を過ごしたい。 意に沿わぬものを甘受せよと家族に強要することは正しいことではない。 そう確信したので元旦の実家にはわたし一人が赴いた。 …