KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

遊ぶばかりが能ではない

夜9時前、帰途についた。 横に座る上の息子と映画「ゲット・アウト」について意見交換しながらクルマを走らせる。 相手の人格を一顧だにしない。 人を機能としてだけ見てその内面を平然と軽んじる思想が、生理的な恐怖として迫ってくる。 人種差別の本質に…

中身がないから膨らませてないと萎む

朝日新聞『平成とは』シリーズは必読だろう。 まもなく終焉を迎える平成という時代の輪郭と色合いが簡潔にまとめられていてとても分かりやすい。 自らが置かれた時代を把握しておくことは「次」を考える上で不可欠。 次代に向け走り始めた子らにとってこそ有…

後半戦に向けての立て直し

世間はゴールデンウィーク。 そのおこぼれで少しはゆっくりできる。 今朝は食事の用意ができるのを待ちながら新聞に目を通し土曜朝のひとときを家族と過ごした。 明太子パスタを残さず平らげ、弁当を持って職場に向かう。 空は快晴、絶好の行楽日和。 気持ち…

息子の目標はわたしの目標

今津駅の手前にうどん屋があった。 空腹も限界に達していたのでこれ幸いと立ち寄った。 焼肉丼に蕎麦。 そこに天ぷら1尾を追加した。 お腹ふくれて心も満ちた。 今日もよく頑張った。 自らをねぎらいつつ電車に揺られる。 事務所に戻ると、家内の姿があった…

他と比べるとまだまだ

同窓会副会長であるセノー君に聞いた。 23期や43期の方が動き早くて企画も多い。 学校ホームページの同窓会各期だよりを覗いてみた。 セノー君の言うとおり。 43期による卒後20周年同窓会の案内がすでに掲示されている。 33期が卒後30周年について話し合うよ…

持つべきものは友、ああ楽ちん

この日は長堀橋にあるイタリアンの店ペッシェ・ロッソ。 昨年、大阪星光大忘年会で学校内に出店し料理振る舞った名店である。 オーナーは30期。 そこに33期が7名集まった。 卒後30年の集いが9月16日に行われる。 その企画について話し合う、それが名目の飲み…

つむじ風ボーイズ

終業の場所は梅田。 たまたま近くにいた家内をピックアップし家路についた。 家に着いて夜8時過ぎ。 翌日、仲間と集まっての飲みなのでお酒は飲まずに過ごそうと思ったが、上等もののチョリソーやらハムやらがさらりと焼かれ香ばしく、そこに句読点があって…

一筋縄では行かず茨の道

夜10時、普段は一人で帰るがこの夜は上の息子が同乗していた。 いつもは一人で聴く音楽を二人で聴きつつ、夜、照明も控えめになった日曜の街路をしずしず走る。 父子横並び。 ぽつりぽつりと会話する。 受験の話、将来の話、そして昔話になった。 クルマとい…

集合は夕刻すぎ頃だろうか

新聞のお天気欄。 全国津々浦々、朝から晩まで晴れマークが並んでいる。 まさに日本晴れ。 日本中が晴れ渡る日曜日、息子らはともに自習室で勉強に勤しみ、向学心あふれる家内も勉強に取り組む。 さすがにわたしはダラダラ過ごす。 月から土まで全力で走り抜…

親バカの野望

どこか海外の街で過ごす際のちょっとした空き時間。 息子がこの日記に目を通す。 別々の時間、別々の場所で日記を読み、各自苦笑する息子たちの顔が目に浮かぶ。 過去のいろんな場面がありありと思い出されるのと同じくらいの鮮明さで、遠い先々の二人の様子…

中学受験をやった者でないと分からない

カウンターにはわたしたちを含め3組の客があった。 左隣の夫婦は娘のことを話題にし、学校や塾について大将も交えて楽しそうに話をしている。 洛南との言葉が聞こえてきたので、えらく優秀な娘なのだと分かり、元をたどれば隣の二人、この夫婦もきっと頭が…

次回飲み会は鮨こいき

気付いている人は少なくないだろう。 西宮わしお耳鼻咽喉科の待合室に置いてあるリーフレットはすべてオリジナルな制作物である。 製薬会社などが大量に刷って頒布する冊子等とは異なり、来院者一人一人に手にとってもらうため作られているのでロットも大き…

そのスピリットの方こそ受け継いでもらいたい

家で水道水を飲むのはわたしくらいだろう。 子らは学校にペリエ等を携え、家ではよく冷えたムレスナの紅茶をがぶ飲みし、時折は一保堂のお茶で一服する。 氏は同じだが育ちが異なる。 朝から栄養バランス完璧な食事をとって淹れたてのコーヒーを味わい、主た…

消費だけならサルでもできる

消費するだけの側にいるのが苦痛で。 それが働きたいと思った理由なのだという。 富裕層が集う土地柄だからだろう、わざわざ勤めに出ずとも暮らせる女性の方が圧倒的に多いように見える。 その女性も同系統に映ったし、実際、背景など伺えばその通りに違いな…

いの一番に思うこと

約束の時間より早くに着いた。 クルマの窓を開け、背もたれを倒す。 ちょうど木陰にあって風がひんやり気持ちいい。 一休みするのにうってつけと言えた。 コインパークの二つ隣でも同様、営業マンが寝そべって休憩している。 春の陽気の昼下がり、働くばかり…

楽な答えと賢い答え

雨脚は弱まったもののまだ当分止みそうにない。 ぶらり電車で出発するつもりだったがクルマを使うことにした。 支度していると上の息子も一緒に行くという。 久々に子を従えて事務所へ向かう。 日曜に早朝から晩までフルで使える勉強場所はそうそうない。 ど…

比較対照合戦のモノとされたが最後

子ども時分には、誰かが持っているものを欲しいと思うこともあった。 例えばアディダスのジャージ。 小学生の頃、ジャージが流行った。 当時、祖母は衣料の行商を生業にしていた。 それでわたしと弟は祖母にせがんだ。 だからジャージを買ってきたとの報せを…

連日の野球観戦

待ち合わせ場所は4号門。 すでに安本先生がスタンバイしていた。 座席はSMBCシートの3段目。 つまりベンチの真上であってほぼ真ん前。 グランドにあぐらかくかのような目線の先でプロが野球しているのだから、こんな値打ちある席はない。 先発はメッセンジ…

久々の野球観戦

天気予報は雨。 それでも中止になるなど考えもしない。 時間どおり夕刻6時前に待ち合わせし、球場に入った。 カネちゃんと甲子園で野球見るのは何度目だろう。 まもなく天六いんちょも合流となった。 阪神ファンではあるが、このところの野球事情には疎い。…

身の回りだけが全世界

新聞も読まずテレビも観ず自身周辺の小世界でだけ過ごし、世間一般とシンクロしない毎日を過ごしている。 もともとテレビは観ないが、このところ新聞も読まなくなった。 今年に入って忙しさが増し、朝、新聞めくるのをやめたところスムーズに仕事に入ってい…

根性出しても頭は働かない

先週金曜のこと。 朦朧となったのは前夜無理して走ったからに違いなかった。 木曜の夜、疲労を覚えていたが走ればすっきりすると思ってジムへ行き、だるいと感じつつも何とか根性出してノルマをこなした。 それが裏目に出た。 疲労は解消されるどころか倍増…

関西一の高台とも言うべき場所

少し肌寒いが、晴天。 日曜日の芦屋界隈の空気は実にいい。 駅を降りて向かうはロイヤルホスト芦屋店。 ロータリーに並ぶクルマもそうであったし、行き来するクルマもそう。 ほとんどが外車である。 富裕の度合いが視覚で分かる。 ここは、関西一の高台とも…

卒後30周年の集い、代表世話人は狭間研至氏

園田くんから聞いた。 昨日、大阪星光69期の入学式。 晴れて合格果たした子に付き添った33期の何人かがそこで顔を合わせた。 今年33期は卒後30周年。 9月にお祝いの会があるから顔出そう、そんな話になったという。 ちなみに同じく昨日、ファルメディコ株式…

ぐーたら過ごす世界と距離を置く

学校が違えば春休みの様相も全く異なる。 上の息子は3日ほど休みがあっただけ。 一方、下の息子は期末試験が終わって以降まるまる休みで、台湾で遊び、四国での部活合宿に励み、ひらかたパークを訪れ、友だちと映画を観て、いとことも交流した。 学生の本分…

働くという点で同じ側

ジムを終えての風呂上がり、なか卯に寄った。 午後8時過ぎにしては混み合っている。 嫌な予感はしたが構わず空いた席に腰掛けた。 どうやら給仕する女性は新米。 しかも一人。 すべての動きがぎこちなく、局所にしか目が届いてない。 だから全体見渡せず、…

ウグイス三羽ガラス

朝、ウグイスが鳴いて目が覚めた。 寝床から公園が見渡せる。 空が白み始め、木々が風に揺れている。 昨日までの陽気はすっかり影を潜め、空気がひんやりとしている。 しばらく寝床でウグイスの鳴き声に耳を澄ませる。 透き通った美声を幾つも聴くうち、朝の…

一種の地層のようなもの

父が友人らとお酒を飲んで一夜明け、子は子の友人らとひらかたパークに出かける。 世代は異なるが同じ学校の者どうし。 つくづく思うが学校というのは皆が通って集まる場という以上の意味を持つ。 共通の体験が学校を通じて堆積し、一種の地層が形成される。…

新年度最初の飲み会

新年度、今夜が最初の飲みになる。 集まる顔ぶれはやはり大阪星光33期。 岡本くんが号令かけた場所は老舗名店の志津鮨。 関西屈指の伏魔殿、阪神尼崎の最深部に位置する。 善良な星のしるべらがそこで肩並べ鮨をつまんで近況について語り合う。 今日わたしは…

ここが定位置

どこへボールを放り投げても、結局はここに戻ってくる。 月曜朝、業務に身体を慣らしつつそう思う。 ここが定位置、ホームポジション。 季節の変わり目、どこか遠くへと旅情も沸くが気晴らしに遠出したところで、数日もすればここに帰ってきたくなる。 そう…

未来を先食いすることのグロテスク

久々、家で映画をみた。 日本では公開中止、その謳い文句で手に取った。 タイトルは『マザー』 序盤から不穏。 静かな展開であるにも関わらず、真綿で首締められるような緊迫感が継続し、ほっとひと息つく間がない。 日本での公開が見送られたのはやむを得な…