KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

あばたもえくぼ

立花駅で途中下車し正宗屋に向かった。 この日、家内は留守。 フランスからやってきた友人らを奈良に案内し夕飯もともにするという。 わたしも誘われたが遠出する気になれず遠慮した。 なにせ翌日は朝4時からの始動となる。 そんなときはさっさと飯食って早…

ひと振りすれば血気ほとばしる

南森町で仕事を終え、家内が近くにいればと思って連絡するが、彼女はすでに家にいた。 残務を片付けまっすぐ帰宅する。 食卓に座り今日もお疲れと家内に言ってひとりハイボールを飲みはじめ、一呼吸の後、食卓に出されたタコの煮物とあじの塩焼きとうずら卵…

仲よく助け合って生きている

大阪に住む妹の夫が器用で多才。 いろいろな局面においてとても頼りになる。 大学での専攻は生物学。 語学も堪能で四カ国語を使いこなす。 が、それだけに留まらない。 驚くほど多分野に渡って実践知を備えている。 だから、専門家でもないのに台風で被害を…

家族の存在をやたら嬉しく感じた

日曜日、敬虔なクリスチャンが教会でお祈りするみたいに、わたしたち夫婦はジムに通ってマシンと対峙する。 たっぷり筋トレしてから小一時間は走るので滞在時間は通うごとに延び、この日は2時間もジムで過ごした。 一体どれだけ健康になるのだろう。 爽快感…

同じ電車に乗り合わせていたと改札を抜けてから気づいた

朝、実家に寄って父をピックアップした。 ナビの目的地を東大阪市荒本北2-2-4に合わせ出発。 20分ほどで荒本おいだ眼科に到着した。 土曜の午前。 待合室は混み合い来院者が絶えない。 室内の椅子だけでは足りず、入口の前にも臨時で丸椅子が置かれたがそこ…

最強主婦、帰還する

芦屋での業務を終え新大阪に向かった。 家内が乗る新幹線は25番線に入ってくる。 ホームで待つが金曜夕刻、いつにも増して混み合っている。 階段脇のくぼみを見つけ退避し待った。 家内がホームに降り立つ瞬間を捉え、荷物の半分を引き受けた。 全部でスーツ…

良縁はシンプル簡素な集まりにこそ潜む

メーリングリストから流れてきた情報によれば今回が三回目。 大阪星光同窓会が取り組む活動のうち、最も注目される企画のひとつでありすでにひと組の成婚カップルが誕生している。 この12月、男女20名ずつを募って婚活パーティが行われる。 参加資格は星光同…

普段と変わらぬ朝の一コマ

朝起きて家内からの写メに気がついた。 岐阜の土岐アウトレットでいろいろと選んでくれたようだ。 普段履きのローファーにシャツやパーカー。 別に欲しくはないが、家内がこのように調達してくれるからこそ着るものが刷新される。 買物報告の末尾に「日頃の…

歴史的な祝日が個人的には無為に過ぎ去った

家内がミーちゃんだとすればその友人はケーちゃん。 実際のピンクレディーの仲は窺い知る由もないが、このミーちゃんとケーちゃんはすこぶる仲がよい。 だから数ヶ月前と同様、二人して小旅行に出かけて行った。 主婦たる者、たまには家庭を離れ息抜きも必要…

共通項は星光愛

夜、男5人。 内訳は21期、24期、33期、33期、39期。 ひとり鍋しゃぶ屋じろちゃんは天満橋にある。 各自に鍋があてがわれるから鍋奉行が不要で、肉に手出しする際の駆け引きがない。 期はバラバラだが見知った面々であり第一同じ大阪星光出身であるから気兼…

料理人は器にこだわる

日曜日、朝6:30に家を出て一路西へ。 新しいクルマで初の遠出となった。 快調に走ってちょうど二時間、朝8:30には備前焼まつりの会場に着いた。 まず最初に腹ごしらえから始めた。 各種出店を物色し、倉敷焼きそばとケバブを選んで家内と分けた。 町一帯が会…

毎日がおいしい

小雨降る土曜朝、二男と食卓で向かい合う。 朝食は家内特製のテールスープ素麺。 スープが美味しく具材も美味しく、美味しいヤマカツの素麺に更に美味しさが沁み込んで実に美味しい。 おまけに栄養たっぷり。 わたしはうまいうまいと言って食べ、二男は何度…

自分を人間だと思い込む

いろいろな人と交流がある。 自分ではそう思っていた。 が、かなり恵まれた偏りの中にあるのだと友人に指摘され気づいた。 その友人は趣味や仕事を通じ非常にバラエティに富んだ人間関係を形成している。 だからだろうか、友人の話はいつだって面白く活力に…

視点を変えれば腑に落ちる

このところクルマに乗る機会がめっきり減った。 新しいクルマが来ればちょっとは気持ち高ぶってハンドルを握りたくて仕方がない。 そんな気持ちになるのかとも思ったが、火曜から今日金曜までの4日間で運転したのはのべ30分。 クルマの入れ替えのときと買い…

ついさっきまでの楽しい出来事

中間テストが終わってバックストリート・ボーイズを満喫。 となるはずが、台風の影響で試験が一日延び、次の日も試験なのにバックストリート・ボーイズということになった。 バックストリート・ボーイズが日本にやって来るのは6年ぶり。 待望の来日であった…

記載があるから記憶にとどまる

振り返ればずいぶんと長い道中をともにした。 だから家族の一員も同然。 そう思えば、別れを惜しむような気持ちも生じる。 しかし一生乗り続ける訳にはいかず、乗り換え期がやって来るのはやむを得ない。 最後のハンドルは家内が握り、最後の最後、クルマの…

電話が鳴って我らが総料理長の腕も鳴った

タコスは具材を詰めてすぐに食べるより一呼吸おいてからの方がおいしい。 その方が全体がしっとり調和し一つにまとまる。 家内の助言に従いつつ味わって、しかし戦況を見守りながらであるから終始身を固くし、折々、家内とともに青息吐息となり勝利の瞬間に…

次の対戦相手になるなど思ってもみなかった

信楽陶器まつりが台風のため中止になった。 やむなく予定を変更し、丹波味まつりが行われる篠山城に出かけることにした。 が、片道3時間以上かかるとナビが言う。 事故が原因で中国道が大渋滞しているようだった。 鶴の一声、宝塚インターを目前にして行き…

昨日のこと

駅が近いのでクルマに乗る必要はあまりない。 台風が近づいた三連休初日の雨降る朝。 エンジンかからなくなって久しいクルマをケアしようとJAFを呼んだ。 応急処置によってエンジンがかかり、JAFのおじさんは言った。 このまま一時間はエンジンをかけ続けて…

連休前の平凡な一日

朝一番で奈良を訪れた。 近鉄奈良駅を降り朝食をとるため商店街に入った。 蕎麦屋や定食屋といった目ぼしい店はなくミスドかマクドの二択を余儀なくされた。 生まれてはじめてわたしはミスドで朝ご飯を食べた。 カウンター席の丸椅子に腰掛け壁を眼前にし、…

弱ければ笑えない

一晩経つと何を話したのか明瞭には思い出せない。 してもしなくても大差ない会話というものがあって晩酌どきの夫婦の会話などその典型と言える。 夜9時をまわって二男が帰宅した。 が、リビングには上がって来ずそのまま外に飛び出していった。 夫婦揃って…

やはりどうやら料理は魔法

久々に冷え込み寒さが懐かしく感じられた朝、食卓を挟んで息子と向かい合った。 わたしは新聞を読みつつコーヒーを飲み、これはといった記事を幾つか息子に手渡し、2,3言葉を交わした。 キッチンで弁当の支度をしている家内もそこで会話に加わるが、家内…

家庭においても地動説

午前中で家事を終え事務所に寄って事務を手伝い、家に戻ってクルマでジムに向かってひととき体を動かし、その足で郵便局から息子宛の荷物を発送し、諸々の買い物を済ませて夕飯の支度に取り掛かり、といった家内の時間の流れのなか、午後8時、わたしは帰宅…

不在となった後でも行間から立ち現れる

先日10月3日の朝日新聞耕論に藤和彦氏のインタビューが載っていて、スピリチュアル・ペインという語をはじめて知った。 「自分の存在が肯定できない状態から生じる魂の苦痛」との説明があって、しばし考えた。 魂の痛みとは何だろう。 体の痛みについては不…

禍々しくも暗い火が眼に宿る

家族皆で軽くざるうどんをすすって、息子は英検会場、わたしたちはクルマ走らせ最近できたばかりのジムに向かった。 朝8時過ぎ、人もまばらなジムで家内とともにマシンを使い筋肉に負荷を与え1時間ほど走って体調を整えた。 家内の目があるので、さぼれな…

受験は一種の恐怖体験であった

前菜がとん平焼き。 続いてチキンがこんがり焼き上がり、ブルーチーズのたっぷり載ったピザも出来上がった。 すべて二男が食べたいと言った品々であった。 赤ワインのグラスを片手にイングランド対アルゼンチン戦の行方に目をやっているとピンポンとインター…

すべてのはじまりは中学受験であった

前夜の余韻が引き続いていたので赤ワインを買って帰宅した。 夕飯は手作りの麻婆豆腐と回鍋肉。 この回鍋肉は二男に絶賛された。 弁当について日頃品評などしない二男であるが、史上最高との賛辞がメールで届いたのだという。 塩麹で仕込んだ豚肉を使ってい…

たまには女房と苦楽園

さくら夙川駅で降り、タクシーを探すが見当たらない。 雨のなか夙川駅まで歩くことにした。 途中、山手幹線で空車との表示あるタクシーが視界に入った。 道路脇で手を挙げ振ったが、知らぬ顔してタクシーは通り過ぎていった。 怖い人に見えたからではないか…

弱点を知ってはじめて見出せるのかも

作家の池澤夏樹さんが『ヒト、犬と会う(島泰三著)』という書籍について毎日新聞でも朝日新聞でも取り上げていて、なるほどそのような見方もあるのだと強く印象に残った。 巨大化した脳の帰結か、人は常に妄想と幻に怯えながら生きなくてはならなくなった。…

帰宅してからもまた楽しい

朝、サシャ・スローンを流し静かゆったり新聞を読んでいると、曲がいきなりバックストリート・ボーイズに変わった。 ステレオのブルートゥース接続が家内のiPhoneに奪われたのだった。 平穏な出だしが急にアップテンポになってリビングがにわか活気づいた。 …