KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

胸に吹き込む新天地の空気

朝一番からたこ焼き天むすだけでなくまたカツサンドだけでなく牛タン弁当まで平らげる息子二人の姿が目に焼き付いていたので、自然、お昼は牛タンを選ぶことになった。 昼を過ぎていたのに土曜だからだろうか牛たん喜助は混み合っていた。 待つことを覚悟す…

出発前夜の野球観戦

セパ両リーグともナイトゲームにて開幕となった2019年3月29日、長男にとっては旅立ち前夜であった。 といっても感慨にふける様子は一切なく、身のまわりを整理整頓することもなく平素とまったく変わらない過ごし方をしていたようである。 わたしはと言えば貰…

三ヶ月ぶりに立ち寄った

月末には実家に寄る、と決めてはいたが1月、2月と忙しさにかまけ足を運んでいなかった。 ようやくこの夜になって時間をみつけ「皆伝」という日本酒を携え実家に向かった。 約3ヶ月ぶりのことであった。 父と母とわたしの三人で炬燵を囲む。 たまには顔を…

明日は明日で、明日の風

仕事を終え一人居酒屋に寄ってから帰宅の途につく。 夜9時過ぎ。 駅のホームを吹き渡る風がふんわり暖かで気持ちいい。 風を感知するだけの一個の受容体となってしばし過ごす。 植物であればこれが合図に芽吹いたり開花したり、といったことになるのだろう…

戻るなど真っ平ご免

この夜のお供は赤ワイン。 夕飯は柚子豆腐に生ハムサラダ、そしてタコの酢の物。 連日ヘルシーを極める料理が並ぶ。 流す映像は前日と同じで子どもの昔。 幼稚園児の頃、長男は歴代ウルトラマンの歌を口ずさみ、まさにウルトラマンよろしくパンチにキックに…

親バカというまん丸な幸福

リビングの大画面に幼い頃の息子たちの姿が映し出された。 家内がカメラ屋に持ち込んで、棚の奥で眠っていたビデオ類がまるごと全部DVDとして生まれ変わり、子らの昔が身近になった。 この日も夕飯はいたってヘルシー。 イワシと豆腐のハンバーグにめかぶの…

見放題だと全く見ない

日曜夜、晩酌。 相手は女房。 酒は貰いものの久保田であては冬場に家内が仕込んだ牡蠣のオイル漬け。 リビングでイッテQを見ながら静かゆっくりぐい呑を口に運ぶ。 当然、イッテQであるから二男も一緒。 彼がこの番組を好むからこうして家族で見るようにな…

宗右衛門町食道園にて大阪星光懇親会

今年1月の懇親会は仕事と重なって欠席したので、今回久々の参加となった。 場所は宗右衛門町の食道園。 エキゾチックな雰囲気でごった返すミナミの街を道頓堀に向け歩くが、人が次から次へと溢れ出てくるので道なき道を行くようなものであった。 春が兆して…

世界で一番頼りになる男

京都から戻ると既に夕刻でそこから事務作業終えると夜もいい時間になった。 だから夕飯は近所の居酒屋で済ませることにした。 わたしが座ったのとほぼ同時、斜め前のテーブルに子連れの若い女性が座った。 上が娘で5歳、下が息子で3歳といったところだろう…

じんわり来るような賑やかさ

陽気に恵まれた春分の日、仕事を終えジムで走り風呂を済ませて帰宅した。 リビングに上がるとソファに長男が寝転んでいて驚いた。 受験期の夕方、ソファでくつろぐ長男の姿など目にしたことはない。 大学に受かってこそ微笑ましく、もし浪人であればその景色…

マッチャンの帰国報告会

あれから4年半。 あっという間だった。 壮行会が行われたのは2014年12月3日。 上海へと旅立つまっちゃんを囲んだのとほぼ同じメンバーがこの夜集まった。 帰国を祝すのに幹事岡本が選んだ場所は酒座てんまみち。 理由はひとつ。 日本酒が美味しいから。 大…

差があっても目には見えない

早めの帰宅となりそうだったのでその旨家内にメッセージを送った。 しばらく経っても応答がない。 夕飯について家内の意向を聞かぬまま家に到着した。 玄関に幾つも靴があって、わっせわっせとものものしい。 掃除屋さんが来ているのだった。 その対応があっ…

ここからが最良の時間

遅くなったので事務所前にある居酒屋で夕飯を済ませることにした。 順調な滑り出しの月曜日であったが、ちょいとばかり異変があってちびちびと飲みつつそれについて考えた。 午後のこと。 電話で話しているときふいに不整脈が生じたのか息苦しくなった。 動…

ものは考えよう

日曜日、仕事の峠をひとつ越え、気持ち晴れ晴れ帰宅した。 夕飯は豚しゃぶ。 投入された大根や長ネギ、白菜といった野菜がふんわり甘くてとても美味しい。 焼酎のお湯割り飲みつつ、鍋奉行家内の話に耳を傾ける。 仕事も進んだので実に気分がいい。 これでこ…

毎日が夢の日曜日になるかもね

西九条で大和路線に乗り換えた。 朝からぐずついた空模様であったが午後にはすっかり晴れ渡り、春の日差しがとても新鮮に感じられた。 降り注ぐ光を四方に跳ね返し安治川の川面が賑やか華やいで見え美しい。 想像してみる。 もし万一、自身に死期が迫ってい…

この夜、都合三回家内と意見が一致した

卒業旅行第一弾の行き先は、しまなみ海道。 友だちと連れ立って長男は留守で二男も例のごとく留守。 金曜夜の食卓を家内と囲んだ。 前菜のサラダに続いてふっくらジューシーな手作り餃子。 ビールとよく合う。 Netflixで流す映像は『ウォレス&グルミット野…

更けゆく夜の幸福をしみじみと味わった

北新地に来たときにはレオニダスに寄って家内のためにチョコを買う。 続いて寄るのは鮨処音羽。 ここで息子の土産に音羽巻を買い求めた。 お決まりの用事を終えてようやく今夜の目的地、寿しおおはたに足を向けた。 ちょうどビルの入口で渡邉弁護士と出くわ…

夜遅くひとりでぼんやり考えた

各クラスに満遍なく強い面子が含まれ、目標とする大学はバラけているが互い競い合って高め合い、まま好き勝手、各自の目指すところを受験する。 学年によって多少の差はあっても強い連中は強いので、それが先頭集団となり引っ張って、目を見張るほどではなく…

普通なら習慣に亀裂が入る

社会生活を送っている以上、どんな状況であれ身だしなみは整える。 顔を洗い、髭を剃り、歯を磨き、服を着る。 習慣としてそれら行為は暮らしに根付いているから、たいていどんな場合であっても一通りをなぞることになる。 が、たとえば身内に深刻な事態が押…

もしわたしが教師だとして

もしわたしが教師だとして、生徒に灘に行けとか東大を目指せとか言うだろうか。 わたし自身は棒高跳びでジャンプしても灘に遠く及ばず、ジャンピングシューズを重ね履きして皆が下から押し上げてくれても東大の裾にも手はかからなかっただろうと思う。 生徒…

受験を経ると謙虚になる

中学受験に比べて大学受験は楽。 根拠なくそう思い込み直前にまで至った。 いま、考えを改めている。 大学受験の大変さは中学受験の比ではない。 地方予選と全国大会くらいに違うと言えば分かりやすいだろうか。 絶対大丈夫であろうと目されて通る者がいて、…

男子の役割の対極に属するもの

春晴天の日の午後、出先で業務に携わった。 つつがなく終わることが大半であるが、まれに険悪な事態が生じることがある。 事業所で起こったそのポテンヒットについては、危機管理として未然に防げるよう策を講じてあったが、センターとセカンドが互いに譲り…

観光するみたいに今日を過ごす

昨年と同様、休みなど一日もない3月真っ只中である。 所々点在する楽しみを生きるよすがと決め腹を括って仕事の海を潜水し始めて数日、かつては年がら年中深海に潜っていたのですぐに心身慣れて別段どうってことなく、浮上し息継ぎする間も不要に思えてきた…

恵みの種子が降り注ぐ

やたらと忙しく、夜に連絡が入り朝にも入る。 まるで火の弾でも降ってくるかのよう。 かつて若い頃ならそう感じ身を竦め忌避感を募らせた。 が、いまは認知を変え大いに喜ぶよう心がけている。 忙しさは存在意義のバロメーターのようなもの。 それだけ頼りに…

会話の行き着く先はいつも同じ

仕事後、家内と駅で待ち合わせ寿司屋に寄ることにした。 午後から降り出した雨はまだ止まず、家内がビニール傘を持っていたのでそれでしのいだ。 カウンターに並んで座ってビールで乾杯し、差し出される小品について寸評を述べ合いつつ箸を運ぶ。 いつものと…

出回る前に売切れ必至

久々、上の息子の友人らが泊まりに来た。 我が家の牛若丸は期末試験の真っ最中であったが彼ら弁慶3人を歓迎した。 いずれも理系に属し男前かつ最優秀な好男子。 十中八九、皆が皆がてっぺんの大学に進むことになるだろうから牛若丸にとって学校は違うが良き…

一気に初心に引き戻された

事務所に寄った家内と買い物を済ませ帰宅する。 この日も引き続き卒業式の話題が夫婦の会話を占めた。 数々のスピーチの場面を家内が余さず撮影していて、それをiPadで眺めつつ揚げ出し豆腐やきゅうりとわかめの酢の物といったヘルシー料理に箸をつけていく…

無愛想な顔した日常とのご対面

寝床で気づく。 やたらと今月は忙しい。 そう言えばいつのまにか3月。 息子のことでてんやわんやであった時期は尻に火がついているも同然、無我夢中で突っ走るしかなかった。 めくるめくようなカオスの渦中にあっては何が何だか分からず、自身が向き合うべ…

蓋もできないほど中身ぎっしり

家内によれば印象的だったのは友人たちに向けての言葉。 一人一人前に進み出て卒業証書を受け取って、教室にいる皆に向かって一言ずつ発していく。 それら言葉のほぼすべてが友人への思い、友人との思い出、友人らを交えての今後の豊富といったように友人に…

半日遅れで卒業式に参加する

3月2日晴天の土曜日、阪神高速から西名阪に入り法隆寺で降りた。 卒業式は9時45分から。 9時半に家内を薬井の交差点でおろし、わたしは法隆寺インターへと引き返した。 卒業式の様子を思い浮かべるだけでじんとくる。 もし会場へと足を踏み入れ、中学…