1終点ですよ。お客さん、終点ですよ。車掌は私に向かって何度も声をかけていたのだろう。車内に残っているのは私だけであった。手にしてはずの本が投げ出されたように通路の上でひっくり返っている。本を拾って席を立つ。降りるべき駅はとっくに過ぎている…
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