隣国にも春が訪れていた。 そこかしこに春の匂いが漂って、だからわたしはタクシーの窓を開けそんな空気を楽しんだ。 窓から吹き込む夜風にあたってうっとりしていると、元気な声が耳に届いた。 信号待ちをする隣のクルマも窓を全開にしていた。 だから声が…
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