KORANIKATARU

子らに語る時々日記

食べ物に手を合わせる

土曜午前、事務所でテレビ流しながら作業していると各地行楽地の名産などが紹介され、こんがり焼けた肉が現れればわーとよだれ混じったような歓声が上がり、鍋ぶた開けて魚の丸焼きが姿を現せば、おいしそうーと身もだえするような声が画面の向こうで広がる。

映し出されるのは食べ物であることには違いないけれど、突き詰めれば動物の死体である。業深い我々に差し出されるそれら食の恵みに、みだらな声を上げるのは不謹慎であろう。

昔から人は手を合わせ感謝してきたのだと今度このようなシーンを見た際には子らに教えようと思う。