KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「技」を眼前にし「運」について考えた

江坂駅で降りたとき、氏野先生とばったり出会った。 大雨が降る中、一緒に店へと歩いた。 早めの到着となった。 家族の近況など話しながら、皆が出揃うのをカウンター席に座ってしばし待った。 午後6時過ぎ、全員が集まって料理が始まった。 朝刊で読んだ数…

歳とるとだんだん子どもの話をしなくなる

事務所に手伝いに来ていた家内と一緒に帰宅した。 お酒は飲まず、家内の手料理を挟んで食卓で向き合った。 先日、きじ歯科へと向かう途中、家内は大阪星光の前を通りかかった。 いろいろなことが思い出され、ハンドルを握りながらこれまでの軌跡を振り返るよ…

雨が降るから晴れが際立つ

少し時間ができたので、実家に寄ってから出勤することにした。 夜半から降り出した雨が勢いを増し、朝の通勤路はずぶ濡れの一団に埋め尽くされていた。 靴下の替えをかばんに忍ばせていて正解。 そんなことを思いながら群集のなかに混ざって電車に揺られた。…

続けたから得られた

先日、自己紹介していて「二十年」という言葉が口から出て、わたしは自分で自分に感銘を受けた。 ああ、わたしはこの仕事に二十年以上も携わってきたのだった。 いつのまにそんな歳月が流れたのだろう。 一年、一年しっかり刻んできたというより、気づけばそ…

カラダの声がはっきり聞こえた

かねてから家内に強く勧められていた。 が、思い込みがあって気が進まなかった。 インディバって? 何か機械をカラダに当ててその気になるだけの施術ではないのか。 しかし、うちの女房は根っからの世話焼きなのだった。 いいと確信すれば、突き進む。 つい…

押し寄せる邪気から身をかわす

食べ終えた途端、隣席のおじさんがみっともなく姿勢を崩した。 畳の上に寝そべるみたいにして足を組み、楊枝で口元をほじくりはじめた。 くちゃくちゃくちゃ。 楊枝と唾液が絡んで奏でられる咀嚼音が耳に障って虫唾が走る。 連れの御婦人は身なりがいいのに…

お迎えはその後からで遅くない

日曜日、朝食を済ませてから掃除にかかった。 やはり夏が近づいている。 窓から吹き込む涼風も焼け石に水、すぐに汗だくになった。 この日は父の日であったが、それでどうこう言う父ではない。 普段会ってないならいい機会かもしれないが、時々顔を合わせて…

長い目で見て調和の方が大事

住まいは一軒家であるから、まれに隣近所とすれ違う際に会釈する程度で済む。 一方、職場はマンションに入っているので入口でまず受付に挨拶し、エレベーターではたいていどなたかと一緒になって、「暑くなりましたね」など言葉を交わす。 谷町六丁目は土地…

軌跡を思えば小気味いい

能力不足が原因だという。 前任者が立て続けに更迭されて、わたしに声がかかった。 こうした場合、得てして業務のハードルが高い。 だからわたしとしては前のめりになるようなことはなく、紹介者の顔を立てる程度の気持ちで対応することにした。 まず先、電…

筋金入りの世話焼き女房

夕刻、家内と待ち合わせて寿司屋のカウンターで隣り合った。 夏日だったからビールが美味しい。 ゴクリ一杯目を飲み干したところでいきなり釘を刺された。 「飲み過ぎないように」 はいはいと言って、前菜に箸をつけようとしたとき、焼きタラコを取り上げら…

人生は短く、失われる記憶の量は果てしない

うちの職員を一人残し、わたしは一足早く明石の業務先を後にした。 先日、頭に浮かんでいた焼肉にいざなわれ、途中、新長田駅で途中下車した。 夕刻、涼しい風が吹いてとても過ごしやすい。 少しそこらを歩くことにした。 商店街をしばらく歩き、突如、むか…

一歩誤れば一気に奈落

朝、ゴミを出す。 わたしの役割である。 つい先日まで朝6時であれば暗かった。 刻一刻と夏至が近づき、いまや朝6時と言えば空がもっとも明るく美しい時間帯と言えるのではないだろうか。 雲ひとつなく、見上げれば空は鮮やかな青一色で、微風がそよいでそ…

まるでリアリティが感じられないレベルの交流

この日、家内には和歌山に出かけてもらう用事があった。 午前中に家事を済ませ、昼にきじ歯科を訪れ定期検診を受け、そして家内は天王寺駅にて特急くろしおに駆け込んだ。 ポワールで買ったサントノーレを味わって車窓を眺め、和歌山駅からタクシーで目的地…

ボロは着てても心は錦

走りながら頭の中にあったのは焼肉のことだった。 せっかくの日曜。 小雨降るなか走れば、それで十分ではないか。 あとは煩悩のままに過ごそう。 焼肉を生きる支えにして走り抜き、家へと戻った。 が、玄関に家内がいて、わたしの分まで含めジムへと行く準備…

走って泳いで食べて寝る

とりとめもなく、あれこれ散漫に考えている状態が脳の疲労を募らせる。 そんな状態を刷新するには瞑想がいいと聞くが、わたしの場合、瞑想すると更にとりとめなく、「いま、ここ」が遠のいていく。 だから朝、軽くお腹に入れてから武庫川を走った。 走れば頭…

痛みをも呑み込んでやっていくしかない

金曜の夜、仕事で遅くなったので帰途うどん屋に立ち寄った。 ちょうど支払いをしているおじさんがいて、男子店員に噛みついていた。 くたびれたスーツを着て、定年後のいま閑職にある、といった風に見えた。 なにか気に食わないところがあったのだろう。 出…

持つべきは明るい女房

昼に時間が空いたので武庫川を走った。 その頃家内はヨガを終え、月一回のヘッドマッサを受けていた。 想像するだけでこっちまで気持ちがいい。 このあと家内はインディバを受け、これも月一回、鮨たけ屋へと移動する。 黄金の美容コースを経て、最後にご馳…

原因と結果の法則7

夕刻、リチャードに教わったとおりに泳いだ。 このところ忙しくてジムが後回しになりがちだった。 時間が勿体ないと思ってのことだったが、勘違いも甚だしい。 ジムの時間を確保して、話はそれから。 ジャグジーに横たわりながらつくづくそう思った。 快活で…

ウソをつく度、小さく傷つく

朝早かったから、家内が作る弁当を持たずに出かけた。 昼に何を食べたのか。 午後、家内から連絡があった。 コンビニ弁当だとは言えず、ざる蕎麦だとわたしは咄嗟にウソをついた。 そんな些細なウソであれ心が乱れる。 嫌な気分が波紋となって身中に広がって…

終わりよければすべてよし、決め手はやっぱりマッサージ

外で飲んでいた客はみな引き払った。 前夜、ホテル前の酒屋のお兄さんがそう言っていた。 6月なのにそれくらい冷え込んだ。 思えばそれが予兆だった。 日曜の朝、所々、雲が浮かんでいたがおおむね晴れて、日中にかけて空はどんどん明るくなっていく。 そう…

長男がいて、二男がいる

ジムとプールを終え、部屋に戻った。 室内に洗濯機があり便利なことこの上ない。 長男も二男も東京大学の受験に向け二週間あまりをホテルで過ごした。 当時、ハイアット・ハウスみたいなホテルがあればどれだけ重宝したことだろう。 そんな話を家内としなが…

人生愛がMAXになるのはだいたいが土曜日

新緑が香って澄んだ空気がとても清々しい。そんな土曜日の朝、家内に連れられ近くのカフェでコーヒーを飲んだ。 特に用事は何もない。休日の解放感に手足を伸ばすようにしてひたった。 ホテルに戻りロビーで買った軽食をお腹に入れて15階のフィットネスへと…

ふとした拍子、人生の目標が定まった

金曜の業務を終え家内とともに東京へと赴いた。 そこで息子たちが暮らしている。 服や食料など彼らに手渡す荷物は先にホテルへと発送していたが、結局直前にあれもこれもとなってわたしが運ぶ荷物は結構な量となった。 将門塚で手を合わせてから山手線に乗っ…