昨夜線路沿いを歩いていると神戸線の電車、ざっと千の命の集まりが一筋通り過ぎていった。
この一場面だけで世には無数の時間が混在していると直感できる。
まれに交差ししかし大半は無関係のまま別の流れを別様に進んでいく。
誰かと出合うというのは、点でばらばらの飛来物同士が広大な時空のなかで奇跡みたいにごっつんこし関係が生まれるということであり、これは単なる偶然と済ませられるようなことではなく、遥かに意味深なことなのであろう。
「ここから学べ」と際限なく要所が張り巡らされた場を生かされているのであると思えば、次の出合いは?、この先はどうなるのだ?、と何だか楽しい気分とならないこともない。