小雨降り続くなかビニール傘であちこち移動し、梅雨時なのでスーツごと蒸した。
京都から戻って夕刻、コンビニで肌着一式を買って着替え今宵飲み会の場に向かった。
北新地駅で降りまずはレオニダスに寄って家内への手土産とするチョコを買う。
続いて向かうは音羽鮨。
子らのため音羽巻を調達。
これで用事片付き、一路今夜の集合場所であるイタリアン・ウメザキを目指す。
隠れ家的な佇まい。
そう聞いていたとおり、わたしはすんなりたどり着けず2回も素通りし、夜の盛り場を右往左往した挙げ句、電話で道案内を求めることになった。
親切な電話の声に従って、ようやく店の在り処を発見。
扉を開けると見知った顔がずらりと並んでいた。
見知った顔といっても昨日今日の話ではなく、かれこれ35年以上も経ているのでもはや他人とは言い難い。
一角に座ってビールで乾杯。
忘れぬよう記録しよう。
前に妹尾敏弘、濱口健宏、狭間研至。
隣に姜昌勲、その隣に大浅田寛。
そしてしんがり、少し遅れて田中新二がやってきて、真ん前に座ってこれで全員勢揃い。
ここ最近お酒が入ると、記憶に水が差されるようで覚束ない。
この夜もワインが5本空いたのであったが、あっという間に時間が過ぎて、残る記憶も僅かばかり。
が、交わした話は忘れても、肌合いというのか感覚的なものはしっかりと残っている。
気心知れたなかにある心地良さと、温かな人物らの優しいふんわり感。
この空気感は大阪星光の特質とも言えるだろう。
会話の基調を成すのは応援歌。
33期皆の活躍を寿ぎ労い励みにし合う。
地の塩、世の光、その底流には愛がある。
この空気に触れるだけで懐かしく、気持ちが和んで癒やされるので、わたしは当然次回8月の会にも参加する。


