久々、上の息子の友人らが泊まりに来た。
我が家の牛若丸は期末試験の真っ最中であったが彼ら弁慶3人を歓迎した。
いずれも理系に属し男前かつ最優秀な好男子。
十中八九、皆が皆がてっぺんの大学に進むことになるだろうから牛若丸にとって学校は違うが良き先輩でありお手本であり励みになる存在と言えた。
わたしは夜も外出していたので食事も風呂も構うことできず愛想なしとならざるを得なかった。
せめてもの思いで出先から銀のさらの宅配を頼みそこに唐揚げセットを2種つけた。
が、食べ盛りの青年の腹はそれでは埋まらず、結局、淡路島バーガーがデザートして必要になったようだった。
深夜までリビングから元気で明るい話し声が聞こえ、受験終わってのくつろぎと安堵感がこちらまで伝わってきた。
さすがに明け方には寝静まり、出勤前、川の字になってスヤスヤ眠るその寝姿をみて、先日目にした毎日新聞の記事のことが頭に浮かんだ。
上海の若者を取り巻く結婚事情についての記事だった。
経済的な負担が大きすぎ現在多くの若者が結婚難に見舞われているという。
なんとか子どもを結婚までこぎつかせようと親も必死。
親が広場に集まって、子どものスペックを書いた紙を傘に目立つように貼り付け、日夜理想の結婚相手探しに明け暮れる。
開いた傘が商品説明書となって子どもが品定めされるのであるから、その広場は市場さながらの様相を呈すことになる。
で、そこに寝転がる彼らについて傘を飾る文言はどうなるのだろうとふと考え、彼らの場合、親が広場で傘を開くはるか以前に売り切れ必至ということに気が付いた。
結婚難は他所の国だけの話ではなく日本においても似たようなもの。
大阪星光同窓会が無償で婚活事業を手がけ始めたのもそんな背景があってのことであろう。
しかし、男子校同窓会が主催するのに参加する男子の数が圧倒的に足りない。
だから、主催者側がひと肌脱ごうにもそもそも男女の数がシンメトリーではないのでどうにも手の施しようがないということになる。
まもなく彼らも東京に出てあっという間、よほどの奥手でない限りたちまちのうち先約ありという物件になるのだろう。
もし万一奥手であってもまわりが放っておかないだろうから、いずれにせよ、公園の広場といった市場に彼らのスペックが出回ることなど考え難い。
こうしてますます数の不均衡が深まっていくことになる。