KORANIKATARU

子らに語る時々日記

息子の目標はわたしの目標

今津駅の手前にうどん屋があった。

空腹も限界に達していたのでこれ幸いと立ち寄った。

焼肉丼に蕎麦。

そこに天ぷら1尾を追加した。

 

お腹ふくれて心も満ちた。

今日もよく頑張った。

自らをねぎらいつつ電車に揺られる。

 

事務所に戻ると、家内の姿があった。

何か手伝いをしていたらしい。

 

夕飯に誘われたので従った。

もちろん食べたばかりであることは明かさない。

 

小料理屋のカウンターに夫婦で並んだ。

わたしはビールで家内はノンアル。

刺し身や焼き魚などを肴に無限に続く家内の話に耳を傾ける。

 

ビールも二本目が空くというところ、家内の電話が鳴った。

長男の学校からである。

 

夜8時過ぎであるから身構えた。

事件か事故か。

電話は不吉。

いらぬ想像をかき立てられる。

 

家内が表に出て話す間、わたしは当の息子にメールした。

何かあったのか。

すぐに返事があって安堵した。

 

学校からの連絡について長男に心当たりはないようだった。

こんな時間に一体何の連絡だろう。

安否確認するつもりが彼の心に波紋を投じただけのことになった。

 

家内はなかなか戻らない。

まあ、落ち着こう。

そう思ってわたしはハイボールを追加した。

 

ほとんど氷水、ハイボールがそう変貌した頃、ようやく家内が戻ってきた。

その表情から悪い報せではないと分かった。

 

クラス役員への就任を要請する電話であり、ことのついでと近況について思いがけず長話となっただけのことであった。

 

生徒の指導に父兄への連絡業務。

ほんとうに何から何まで担任の先生には頭が下がる。

うちの悪童がまともな人間になれたとしたら、6年間の指導の賜物、先生のおかげと言う他なく感謝に堪えない。

 

とれたてほやほやの近況について家内が話すのを聞きながら飲み直す。

そうかそうかと聞いて楽しい。

上の息子の学校、下の息子の学校、家内も相変わらず忙しい身であるが、性分に合っているからだろう張り切っているように見える。

 

子らの夜食にする折詰が出来上がったタイミングで席を立つ。

 

家内が運転し、BGMは家内のトーク。

話は途切れることなく続きまもなく家に到着した。

しばらくして長男が戻り、そして二男が戻った。

 

寝支度を終えベッドで横になっていると夜食を終えた二男がやってきた。

そうかそうかと彼の話を聞く。

息子の目標はわたしの目標。

目標あるのはいいことだ。

わたしも俄然やる気になった。

 

明けて朝5時。

部活の早朝練習があるため二男は既に起きていた。

もちろんキッチンには家内の姿があった。

朝食と弁当の支度に余念がない。

 

まもなく長男も起き出した。

弁当ができあがるのを待って、わたしが二番手で出発。

 

一路事務所へとクルマを走らせる。

今日は金曜。

車内で流すのはFM COCOLO。

池田なみこさんの声を聞くと、週末到来との実感込み上がり気持ちがふんわり安らいでいく。

 

そしてGWが目前。

少しはゆっくりできる。

それが嬉しくてたまらない。

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