出先で待ち合わせ、一緒に電車で帰途についた。
駅前のスーパーで軽く買い物を済ませる。
帰宅し真っ先、風呂に入る。
新型肺炎の脅威が迫る。
まず最初に清潔を確保しないと落ち着かない。
夕飯メニューのトップバッターは鯛の粗煮。
ワイルドターキーのハイボールを飲みつつ、ゆっくり味わう。
実に美味しく、家内の二万語もまた楽しい。
ふと思う。
ここは「スナック家内」。
料理が美味しく、くつろげる。
仕事帰りに立ち寄りたい、誰だってそう思うような場所だろう。
そう言えば、二男も言っていた。
うちの家内は、友人らのおかんのなか、総合評価ナンバーワンにランキングされているという。
饒舌で、機嫌良ければ踊り出す。
そりゃ楽しい。
人気出るのも当然だろう。
続いてのメニューは、豚しゃぶ肉の重ね焼き。
牛肉に負けない食べごたえ。
しゃぶしゃぶにして食べるより美味しい。
ハイボールを数杯お代わりし、デザートは愛媛のはるみ。
このご時世、ビタミンCの摂取は必須。
まるごと一個食べさせられた。
わたしがちびちび飲んでいる横で家内は二男のための夜食の準備を終え、今度は長男に送る荷物の荷造りを始めた。
マスクの束とアルコール消毒スプレー、それにお菓子をたっぷり詰め込んだ。
スナック家内のママは実に気が利いて働き者。
3月には出張し、このところ足が遠のいている長男にたっぷり差し入れを手渡すのだという。