夕刻、野田阪神の鳥清で息子の夜食を買い、家内の運転で帰途についた。
せっかくだから買物しようとなって、高速を降りパルヤマト西宮店に向かった。
肉も魚も新鮮でかつ安いから、食べ盛りの息子がいるうちにとって格好の店と言えた。
わたしがカートを押し、家内が食材を選んで収穫大。
肉も魚もいいものが手に入った。
家に帰ってわたしはジムに出かけ、家内は料理。
ぶらり歩いてジムで過ごすと心がほぐれる。
この時間がなかなかいい。
負荷に顔面ゆがむが力みなぎり心は落ち着き、明日へと向かう気力が養われる。
筋トレがもたらす恩恵は小さくない。
この日から思い立ち、普段はお酒を減らすことにした。
いつものコンビニを素通りし、晩酌は缶ビールひとつに留めた。
食事後ぼんやりドラマを観ていると家内に電話が入った。
西大和ママからだった。
長男の同級生らの近況が知らされ、最近の西大和情報も詳細がもたらされた。
学校の教育体制の充実度はますます増して、昔と異なり、通学圏にある優秀女子の選択肢は西大和一択という状況になっている。
男子のレベルも年々あがっているから、男女合わせて今後の進学実績は目を見張るものになっていくこと間違いない。
そういった話だった。
教師のパワーとパッションが並の学校とは異なる。
そうなるのも当然と言えば当然の話だった。
うちの二男も西大和の生徒について言っていた。
あいつら凄い。
そう言えば先日のこと。
まもなく中学受験を迎える友人に、星光と西大和、どっちがいいかと聞かれた。
もはや並び立つ学校ではないだろう。
次代のリーダーを輩出するという理念が強固で、生徒ひとりひとりにかける情熱に凄みがあるからそれを受け生徒の成熟度もかなり高いように感じられる。
だから、西大和であればそこにいるだけで上振れの恩恵を受けることがあるだろうが、星光であればその真反対、下振れの影響を受けかねない。
うちにもし三男坊がいれば、西大和を選ぶのではないだろうか。
わたしはそう答えた。
まもなく息子が帰宅した。
夜食を食べつつ家内と楽しく会話し盛り上がっている様子に、わたしは目を細めた。
朝になれば新聞が届くのでそれを題材にわたしも二男と言葉を交わし盛り上がる。
息子と過ごす朝と晩。
わたしたち夫婦にとって、やはりそれが最も大切な時間と言えた。
で、気がついた。
どこの学校であれ息子は息子で勝手に育つ。
いい友だちができたことが学校による最大の恩恵で、そういう意味で、優秀層がある程度凝集してさえいれば、学校などどこでもいい話と言えた。
友人に言わねばならない。
近い方でええんちゃう。