どんな嫌なことがあった一日であっても、どんなにつらい思いが胸に巣食っていても、寂しかろうが落ち込んでいようが、バー村岡のカウンターに腰掛ければ、誰だって癒された。
店主はどんな来客者に対しても礼を尽くし気を配りにこやかに声をかけ、そして最高レベルの飲み物を供し続けてくれた。
誰だって、バー村岡のカウンターに腰掛ければ人間として安らげた。
いつかまた訪れようと思っていた矢先、お亡くなりになられたと聞いた。
良き人の訃報ほどショックなことはない。
縁があってお出合いできたことを感謝し、謹んで哀悼の意を表します。