月曜日は魔の曜日。
頭の芯でめらめら燃えているべき炎が、席を外したまま見当たらない。
玉座が空席なのであるから、魔除けのないまま魑魅魍魎の世界に突入するようなもの。
これは危うい。
若輩であれば徒手空拳のまま翻弄されてヒヤリハットの絶えることがない月曜日ということになる。
やがて年季重ねるごと若気の学びが糧となり、月曜日の入り方は儀式めく。
さながら鳩に餌をやるかのごとく。
玉座へと至る道筋にルーティンを敷き詰めて、行方不明となった炎をおびき出す。
耐えて凌ぐうち風向き変わる。
勢い良く何かがやってくる。
「あ、やってくる」という予感があっと言う間、「来た」という体感に変わる。
この瞬間がたまらない。
あるべきものが定位置に収まって、ようやくのこと活力全開。