天六のいんちょからメールが入った。
北新地ほうばの席が取れたという知らせだった。
時期は8月下旬。
半年先である。
念願叶った。
早速家内にこの吉報を知らせた。
家内は大いに喜んで、しかし8月っていつ?とピンときていないようだった。
遠い先の時間はイメージしづらい。
せいぜい手の内にあるのは1ヶ月先までであり、その向こう側については実感が伴わない。
半年先の楽しみは、忘れた頃に効果を発揮する。
予定帳に書き込み時期が近づけばそれが日常のなか希望の星としての機能を果たす。
8月下旬にほうばの予定が入ったことでオセロの一角に白い石が置かれたようなもの。
ここと向こうの間に横たわる180日が白に塗り変わっていく。
そのほうばの日も重要であるが隣り合う日にも数珠つなぎで光が当たって、どの一日もかけがえない日でありすべてが大事。
つまりそのように気づくことができる。
いい予定は必須。
日常に投入されてスパイスの役目を果たし全体の味を際立たせてくれる。