世界を舞台に闘う。
そのような企業イメージを構築するにはシンボルマークの刷新から始めねばならなかった。
それゆえヤン坊マー坊は第一線の役割を退くことになった。
2014年3月にはおなじみの天気予報も放送終了となった。
日頃テレビを見ないせいか、また、ヤン坊マー坊が空気みたいにあまりに身近な存在であったせいか、わたしはそんなニュースを一切知らなかった。
だから先日の朝日新聞グローブを読んで驚いた。
昔のこと。
ちょっとした縁があって、受付に用があるだけではあったがヤンマー本社にちょくちょく通った。
地下街で一緒に明石焼を食べるなどしたことが懐かしい。
あの頃二人は若かった。
だから授かった子が二人とも男子であったのも当然のことのように思えた。
結婚当初からヤン坊マー坊人形は我が家リビングに鎮座し、やがて長男が生まれ、二男が生まれ、そしてヤン坊マー坊はいまもって健在、我が家を見守り続けている。
沖縄の家にシーサーがあるようなもの。
守り神も同然であって、ヤン坊マー坊あるかぎり我が家において幸福の薄れることはないだろう。
この日、記事を読んで懐かしく、ヤンマーのホームページなどから配布されている素材をダウンロードし家族に配った。
ヤン坊マー坊は、守り神であり同時に我が子も同然。
目に入れても痛くない。
遠い昔のシーンであるが何度もしきりに頭に浮かぶ。
わたしがまだ幼児という年齢の頃。
よく祖母の家に泊まった。
夜、ふとんに入ってテレビを眺める。
ヤン坊マー坊の天気予報が流れていて、その記憶がやたらに鮮明だ。
何十年もの昔から我が家長男と二男の登場が告げ知らされていたということだろう。
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