お盆休み最終日、仕事場にて二男と終日過ごす。
帰途上方温泉一休に寄り二人であの湯この湯ときおりは水風呂につかる。
アフリカのあの界隈はサルやゴリラやコウモリといった野生動物を食すらしい。日常的にパチンコでコウモリ撃ち落としておやつにするのだという。それがエボラ出血熱の感染源のようだね、と二男から教示を受け、私もアフリカつながりで何か話を返さねばならない。
ラジオで聞いたフライイング・トイレの話をそのまま受け売りした。
世界の人口70億人のうち25億人にはトイレがない。アフリカのスラムだとちょっと外で用を足すだけで盗賊にさらわれたりレイプされたりする。家の 中だと不衛生。それで編み出されたのがフライイング・トイレ。ビニール袋で用事済ませて、それを外に投げる。だからフライイング。
二男に得々とそのように話すが二男はそういった話を塾で習って知っている。
そうだねそれで糞尿を再資源化できるような無水トイレの開発が研究されているんやね、と二男が言い、そやで、と私が返す。
そのように話を応酬し、お肌もすべすべ帰宅する。
2階リビングで食事していると、3階にいた長男と1階にいる二男が何か示し合わせてコソコソとしている。と、3階から1階、我が家の吹き抜けを何か書籍がフライイング落下した。家内は私の対面に座り、背後の吹き抜けは死角になる。
進撃の巨人14巻が長男から二男にバトンされた瞬間であった。
彼らの思惑通り、家内は全く気づいていない。