KORANIKATARU

子らに語る時々日記

18日ぶりに日常が戻った

梅田まで弁当を届けに行く。

家内がそう言うのでわたしも合流することにした。


所定の場所で二男を待ち伏せること10分。

午後6時、約束の時間どおりに二男が現れた。


頑張れよと言って弁当を渡してその背を見送り、わたしたちは夫婦連れ立ち梅田の街をぶらついた。


串カツでも食べようと意見が一致し地下へ降り三番街を歩く。

と、松葉という小洒落た感じの店と目が合い、店名にも聞き覚えがあったのでそこに入ることにした。


カウンターに並んで座ってビールで乾杯し11本のおまかせコースを頼んだ。


しかし思ったのと違ってだから会話も弾まない。

11本を食べ尽くし、そのときになって記憶の淵から別の店の名が浮上した。

串カツだから「活」、忘れてはいたが忘れもしない名と言えた。


せっかく梅田に来たのだから食べなおそう。

家内を誘って店を出た。


ネットで調べて歩くこと5分。

活は松葉から至近の距離にあった。


カウンターに並んで座って仕切り直し。

「少し食べてきたので、おすすめの品から順におまかせで」と頼んだ。


世界は広く、こんな梅田といった狭いエリアであっても上には上がいて、松葉も美味しかったが、活とはとても比較にならない。


家内はたいそう喜んだ。

美味しいものを食べると盛り上がる。


551のあるときないとき、といったほどに天と地で、「わたくしの国では」といったフランソワーズ・モレシャン風に「フランスのパリでは」といった土産話がいくつも開陳された。


今度二男も連れてこよう。

夫婦でそう決め機嫌よく会計し、余勢を駆ってその足で阪神百貨店に向かい果物やら肉やら食材をあれこれ買った。


偶然そこで、都島で開業されている院長夫妻をお見かけしたが、仕事後の夫婦のくつろぎの時間、首を突っ込むのも野暮だと思い声をかけるのを控えた。


18日ぶりに日常が戻って思う。

女房と過ごす時間はとても楽しい。

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2019年5月27日 梅田三番街「松葉」から「活」

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2019年5月28日 弁当