月曜日、仕事が早々に片付いた。
帰途に就き電車に揺られて、考えた。
普段ならジムに行く。
しかし、この日に限って気分が乗らない。
何が起こっているのか。
自分の内を凝視した。
ああ、疲労。
どうやらわたしは疲れているのだった。
では、なぜ。
と振り返って、すぐに原因に行き当たった。
この土日の両日とも、調子に乗って60分間ぶっ続けで泳いでしまった。
自身の体力のキャパを見誤り、それでカラダにツケが回ってしまったのだった。
人にそれぞれ歩幅があるように、なんであれ自らを規定する数値が存在している。
泳ぐとすれば40分で走るなら60分、デスクワークならせいぜい15分といったように。
そこを越え出てしまうと、しっぺ返しをくらうことになる。
なんであれ長期戦。
そう事を構えるのであれば、自身の数値を把握していないことには始まらない。
この日はまっすぐ家へと帰り、結局ジムをさぼって「ムービング」の続きに見入った。
お供はワインで、これも1本まで。
自らの数値を超えないように。
それが大事と言い聞かせ、夕飯の分をいくらか残しちびちびゆっくり味わった。