金曜の業務を終え、家内とともに特急はるかに乗って関空へと向かった。
人出はさほどでもなくスムーズに搭乗手続が進み、出国ロビーでラーメンを食べた。
ここ関空の他にはニューヨークにだけ店があるのだという。
なるほど値段は確かに日本離れしていた。
そしていよいよ。
円が歴史的な急落を続けるなか、わたしたちはまずはヘルシンキへと向け飛び立った。
日本人はちらほらと見える程度。
ああ、やはりこの国はかつての勢いを失ってしまったのかしれなかった。
空路13時間。
機内食は食べずお酒だけ飲んで夫婦揃ってただひたすら眠った。
このところ忙しく睡眠を削りがちだったから、繁忙から離れ思う存分気を休めることができた。
だから、あっという間に世界が変わった、と言ってよかった。
この踊り出したくなるようなワクワク感はなんだろう。
たっぷり眠って気合い十分。
日常の重力から解き放たれて、未知の世界へと夫婦で繰り出す。