KORANIKATARU

子らに語る時々日記

調和に不可欠な要素

待ち合わせし寿司屋へ向かう。
カウンターに並んで座っての夕飯。

ふぐの小鍋をつつきつつ、わたしは刺し身を酒のあてとして静か飲み、子は思いつくまま握りを頼んでひたすらぱくつく。
連れ合いはおすすめどころの小品を味わいつつ何やら終始喋っている。

自習するのにバーガーキングがちょうどいいとのもう一人の息子のメールについて話し合い、帰国すれば真っ先に寿司屋であろう、いや温泉か、など本人抜きで計画を練る。

出だしはアサヒスーパードライの瓶、続いて響のハイボール、そして八海山、一呼吸いれて中々お湯割り、ラストの締めに生ビール。
程よい酔い加減で店を出る。

今夜から冬型の気圧配置が強まるとの天気予報の言うとおり外は冷え冷えであった。
寒いねとつぶやいて頷き合うといった空気みたいな会話をしつつ、並んで歩いて家へと向かう。

ちょうどいい感じ。
調和が保たれている、とでも言うのだろうか。

家族であるうえで一番大切なもの。
この調和があればこそ、多少の不足や欠落があってもふんわりにこやか乗り越えていける。

乱したり壊すのは簡単で、家庭の要とでも言うべき存在が身の丈弁えず訳の分からないことを言い出したりおっ始めれば即座に瓦解する。
右も左もまさにそう、世間はそのような例に溢れている。

家庭の要こそが調和の源。
知性があって陽気で寛容、利他の心と感謝の念。
それらが調和を生み出す主な構成物と言えるだろうか。

我が家については山の神に感謝。
これからもこの調和が保たれますように。
新しい調和へとバトンつなぐ日まで。

f:id:KORANIKATARUTOKIDOKI:20160207135228j:plain