夜通し胸騒ぎするかのようにし迎えた月曜朝であった。
ぐっすり眠れたという爽快感が全くない。
うすらぼんやりとしたまま事務所に向かう。
一歩入れば仕事に包囲される。
このときわたしを支えているのは何とかなるのだろうという経験則のみ。
これまで何とかなってきた。
だから今日もそう。
こんな日は新聞などに寄り道している場合ではない。
わたし自身が渦中の真っ只中。
ひと様の話に首を突っ込んでも何の足しにもならない。
A3ノートに課題を書き出し、書き出しながらも当の課題に斬りかかる。
切った張ったが始まれば血の気巡って頭も冴える。
あとはバッタバッタとなぎ倒していくだけのこと。
勢いあるうち勝負を決さねばならない。
やがてまもなく、今日も手中に収めたとの確信を得ることになる。
滑り出しとなる月曜は乗り切った。
しかし、明日も難敵、明後日も。
そうこうしている間に一週終わって、また月曜からのやり直し。
ステージを徐々に変えつつ長きに渡って奮闘を積み重ねてきた。
そしてこの先も当分これをやり抜くことになる。
歴戦の猛者。
いつか自分自身を自画自賛。
お疲れ様でしたとスローダウンし我が身の足跡を愛で労うことができるのは、子らが一端の男風情となった頃合いのことだろう。